LiSAさんが21stシングル「Shouted Serenade」に込めた想い、10年間抱き続ける"叫びたい理由"。ただの焼き直しじゃない、現在のチームLiSAが作る「Rising Hope」
LiSAさん21枚目のシングル「Shouted Serenade」は、TVアニメ『魔法科高校の劣等生』第3シーズン オープニング主題歌!
同作は、第1シーズンのオープニング主題歌「Rising Hope」を歌ったことで、LiSAさんにとって縁が深いタイトル。作品への思い入れや、「Shouted Serenade」に込めた想い、そして2曲収録されるカップリング曲まで、ディープに語ってもらいました!
「Shouted Serenade」に込めた想い――10年間抱き続ける“叫びたい理由”
--TVアニメ『魔法科高校の劣等生』第1シーズンのオープニング主題歌「Rising Hope」から10年。今また第3シーズンのオープニング主題歌「Shouted Serenade」を担当することについて、LiSAさんのお気持ちをお聞かせください。
LiSA:私が関わらせていただいている作品の中でも、特に初期の頃から関係を築いた『魔法科高校の劣等生』に、今またこのタイミングでご一緒できてとても嬉しいです。
作品自体もそうですし、「Rising Hope」もLiSAを形作ってくれた楽曲で、歩んでいく上で大切な存在でした。
--「Shouted Serenade」の歌詞にはどんな想いを込めたのでしょうか。
LiSA:「Rising Hope」がオープニング主題歌だった第1シーズンは、主人公・司波達也くんが劣等生だった頃だったのですが、私自身もまだ何者でもなく、初めての日本武道館公演で悔しい経験をした時期でした。達也くんの境遇と、私の気持ちを重ねて、まだ光が見えない状態を歌ったのが「Rising Hope」だったんです。
それから達也くんは後輩ができたり、環境が変わって成長したり、もう“劣等生”ではないですよね(笑)。私もこの10年でいろんな経験をして、仲間ができて、自信も生まれて、宝物ができました。
そんな風に光を感じられる今、何を歌うんだろう?と考えた時、まだ叫びたい理由、守りたい存在があると思って……それは私にとってはファンのみんなだし、達也くんにとっては妹の深雪ちゃんかもしれないし、学校生活かもしれない。
そういう大切なもののために戦う気持ちが「Rising Hope」の頃からあって、あの時とは叫んでいる場所は違うけど、今も変わらずその気持ちを抱き続けている。それを歌いたかったんです。
--歌の最後は「キミと作るその未来まで」という言葉で締めくくられます。LiSAさんにとって、それはどんな未来なのでしょうか。
LiSA:何か行動するということは、今よりも良くなること、幸せに向かって動くことだと私は思っているので、その行動した先の未来を指しています。
--「Shouted Serenade」は、「Rising Hope」を作った田淵智也さん(作詞〈LiSAさんと共作〉・作曲)、堀江晶太さん(編曲)と再びタッグを組んでいます。楽曲はどのようにして制作されましたか。
LiSA:「Rising Hope」を知ってくださっているみなさんには、ワードや曲構成、サウンドからあの曲を感じてもらえるよう意識しました。ただ、あの時の「Rising Hope」の焼き直しではなくて、今だから作れる最高の楽曲、現在の私たちが作る「Rising Hope」にしようと、みんなで取り組みました。
--聴きどころを1つ挙げるとすると……?
LiSA:「Rising Hope」では、「welcome to~」という“ようこそ”って言っているパートがあるんです。それが「Shouted Serenade」では、「welcome back to~」で“帰って来たぜ!”って言ってるんです。私はそこが好きです。
--レコーディングはいかがでしたか。
LiSA:大変でした。久しぶりの“ぜーはー感”というか“全力感”というか。レコーディングの後は「全部使い切った!」という感じでした(笑)。
--「Shouted Serenade」のMUSiC CLiPはどんな内容でしょう。
LiSA:すごく格好良くて、新しさを感じる映像です。カメラワークがすごく独特で、本当に魔法のようなMUSiC CLiPになっています。