「いろはちゃんとこむぎちゃんがペアであるように、私自身とお友だちがペアになったつもりで、お歌を届けたい」 プリキュアシンガーとしての進化が止まらない!『わんだふるぷりきゅあ!』オープニングを彩る吉武千颯さんインタビュー
プリキュアシリーズ第21弾『わんだふるぷりきゅあ!』が、2024年2月4日(日)よりABCテレビ・テレビ朝日系列全国24局ネットで放送中です。
オープニング主題歌「わんだふるぷりきゅあ!evolution!!」を歌うのは、ちはやお姉さんこと、吉武千颯さんです。『スター☆トゥインクルプリキュア』から、プリキュアシリーズにまつわるさまざまなお歌を届けてきた吉武さんですが、オープニングを担うのは初。よろこびもひとしおです。
プリキュアシンガーとして進化してきた、吉武さんの『プリキュア』への無限大の愛とワクワクの気持ちが詰め込まれた「わんだふるぷりきゅあ!evolution!!」についての想いをうかがいました。インタビュー当日は、『ひろがるスカイ!プリキュア 感謝祭』の直前。いろいろな感情が渦巻いている様子です。
改めて自分は『プリキュア』が大好きなんだなって
――以前インタビューで「将来的にはオープニングテーマを担当したい」という願いを教えてくれましたが、その夢がついに実現して。決まったときはどのような気持ちでしたか?
吉武千颯さん(以下、吉武):めちゃくちゃ嬉しかったです! オープニングを歌わせていただくことは、夢のひとつ、目標のひとつであったので、嬉しい気持ちと今年もまたプリキュアシンガーとして活動できることの喜びと責任感とで「今年も頑張らねば!」という気持ちになりました。
――放送がはじまった今、その思いはさらに強くなっているのでしょうか。
吉武:そうですね。すでに何回か、皆さんの前で歌わせていただいているのですが、初披露は『全プリライブ』(2024年1月20日・21日『全プリキュア 20th Anniversary LIVE!』)で。『全プリライブ』は皆さんの歌でバトンをつないでいることを身に染みて感じながらのライブでした。深い歴史がある中で、21周年目のスタートを切らせてもらえるんだなと改めて実感して、その瞬間から、その意識はさらに強くなりました。
――ぜひ『全プリライブ』の感想についても教えていただけますか?
吉武:本当に楽しくて、夢のような時間でした! 私が『プリキュア』シリーズに参加させてもらったのが、16作目の『スタプリ』(スター☆トゥインクルプリキュア)からだったので、周年ライブに参加させていただくのは初めてだったんです。これまでお会いできていなかった歌手の皆さんともお話できましたし、初めて18人揃ってステージで歌わせていただけて。このシリーズの一員でいられることの幸せを、リハから噛み締めていました。『ふたりはプリキュア』の、本名陽子さん、ゆかなさんのキュアブラックとキュアホワイトの名乗りをリハで初めて聞いたときは、膝から崩れかけたくらい(笑)。本当に感動しました。スタッフさんたちは大変だったとは思いますけど、「来週もう1回あるよ!」って言われたら「やりたい!」って思うくらい、幸せ過ぎた時間でした。
改めて自分は『プリキュア』が大好きなんだなって。普段どれだけ支えられているかを改めて実感しました。『全プリライブ』ではトロッコ導線を歩くこともあって、大きな会場でしたけれども、すごく近い距離で歌えたことも嬉しくて、ファンの皆さんも愛をたくさん伝えてくださって。皆さんからの愛をたくさん感じました。『プリキュア』って素敵だなぁって……。
――吉武さんが歩いているときに、手を振っているお子さんを見つけて、すぐ手を振り返されていて。ものすごくキラキラとした表情をされていたことも印象的でした。
吉武:本当にかわいかったんです! みんな一生懸命手を振ってくれたり、一緒に踊ってくれたり。距離の近い会場でのイベントなどで何度も体験しているはずなんですけども、そういう姿を見るとものすごく嬉しくなってしまって。お母さんかお父さんが作ってくれたのか、ファミリーで私のうちわを持ってくれている方がいたんですね。自分でもたくさん見つけられたし、プリキュアシンガーの皆さんから「千颯ちゃんのうちわを持ってる子がいたよ!」って教えてくれることもあって。「じゃあ次の曲で見つける!」って(笑)。こうやって話しているとついついニヤニヤしてしまいますね。本当にすごかった。ずっと泣いていました(笑)。
――プリキュアシンガー18人による「シェアして!プリキュア」も感動的でしたが、吉武さんが皆さんを引っ張った「All for one Forever」(吉武千颯&礒部花凜/北川理恵/駒形友梨/Machico/宮本佳那子)も圧巻でした。
吉武:はじめて6人揃って歌うことができました! 初めて生で4人で歌わせていただいたのが、先日の『ひろプリライブ』で(2023年10月21日『ひろがるスカイ!プリキュアLIVE2023 Hero Girls Live 〜Max!Splash!GoGo!〜』)。やっぱり6人揃って歌えるってすごく嬉しくて! レコーディングの時から歌分けが決まっていたので、一人ひとりを思い浮かべながら歌っていた分、実際に横を向いたら全員がいるという状況がすごく嬉しかったです。周年ならではだと思います。
――吉武さんが会ったことのないプリキュアシンガーは結構多いのでしょうか?
吉武:そうですね。池田 彩さんや黒沢ともよさん、仲谷明香さんは直接お会いできたのが今回で。だから本当に嬉しかったですね。でも“はじめまして”感は全然なくて! プリキュアシンガーってなんて温かいんだ!って思いました。休憩時間もみんなで意見を出し合ったりしていたのですが、こういう事がすぐできるなんてなかなかない関係性だなって。リハの最中もみんな一つひとつのことに真剣で、話し合って……「プリキュアシンガーって良いな、頑張らなきゃ」と感じていました。
――五條真由美さんがまたカッコいい背中を見せてくれましたね。
吉武:本当に! 常にカッコいいんですけども(笑)、キュア・カルテットの皆さん、本当にカッコよくて! 最後に五條さんと(石井)あみちゃんと私の3人で挨拶させてもらったのも、私のなかでは「良いんですか?」という気持ちでした。五條さんからも「来年も頑張ってね」と言ってもらえたので……いろいろなものが込み上げてきてしまいました。
自分が聴いてきた、そして今も聴いているお歌をうたっている大好きな方々と一緒にステージに立って、またバトンをつないでいって。その挨拶をさせていただいていると思うと、夢のような時間だなって。『プリキュア』って夢が詰まってるなって思いました。
――そして、21周年目の幕開けを担うのが吉武さん! 新衣装もすごくかわいいです!
吉武:かわいいですよね〜! 今まで私が着た衣装の中でもいちばんラブリーな気がします。リボンもたくさんついているし、パニエもすっごくふわふわで、手もすごくかわいい! ここまでプリキュアとお揃いの衣装って久しぶりな気がします。一緒に並ぶとすごく嬉しいです。この間、2月に行われた『映画プリキュアオールスターズF』の“復活祭上映”で着たときに「ここがお揃いだね!」って話をプリキュアとして、一緒に写真を撮りました!
――素敵!
吉武:めちゃくちゃ楽しかったです!
――このインタビューをしているのは、実は『ひろがるスカイ!プリキュア 感謝祭』の直前で……。
吉武:もうリハから号泣してしまっていて。当日はどうなってしまうんだろう……? 『ひろプリ』(『ひろがるスカイ!プリキュア』)もあたたかすぎたなって。20周年ならではのイベントがたくさんあって、例年よりも声優さんたちにお会いできる機会がいっぱいあったんです。その分皆さんとの思い出が多くて。感謝祭は、ひとつの区切りと言えば区切りになると思うんです。だから寂しさがすごいです。(インタビューが掲載されるころには)感謝祭は無事に終わっていると思うので、少しお話させてもらうと、最終回を思い出してしまうような演出がたくさんあるんです。それで、リハであみちゃんと号泣してしまって(苦笑)。声優さんたちも号泣してくださっていて、涙で溢れたリハでした。
本番がちょっと怖いです。ただ、泣かなかった年はないんですよね。「こらえなきゃ」と思っているんですけど、無理なことは自分でわかっています(笑)。想いを全力でお歌に込められるように、歌は泣かないように頑張ります!