テーマは“儚くも美しい”。重厚な“静”をまとったロックバラードを『デート・ア・ライブV』OPとして〈あなた〉に届ける――富田美憂さん 5thシングル『Paradoxes』インタビュー
もうすぐ25歳「キラキラした気持ちを心のどこかにずっと持ち続けていたい」
──そして20歳から走り続け、25歳を控えた今、どういう気持ちがありますか。
富田:以前、『Silent Beat』のインタビューでちらっとお話しましたが、心に余裕ができて。こういうお仕事をしていると、いろいろな方の無意識の中で周りと比べられることもあるんです。昔は焦ったりしていたんですけども「人には人の良さがあって、人には人のペースがある」という気持ちになってきました。例えば「◯◯さんはこうだけど富田さんはこうだよね」と比較されたことがあっても「◯◯さんにできないことを私にはできるかもしれない」とポジティブに捉えられるようになってからは心が楽です。
──なにかきっかけがあって?
富田:仕事をしている中で、過去の感情や、初めて主演が決まったとき、アーティストデビューが決まったときの、純粋な嬉しさや夢、キラキラした気持ちを心のどこかにずっと持ち続けていたいなと思うようになったんです。
どの職業にも言えることだと思うんですけれども、好きなことが仕事になってしまった瞬間に、見栄とか義務感、プライドやプレッシャー……そういう気持ちが出てきてしまう気がして。でもそれって、この仕事を目指していた頃には考えもしなかったわけじゃないですか。確かにハングリー精神は仕事をする上ではすごく大事です。でも時が経つにつれて、だんだんとそこばかりに重点が置かれていくような気がして……本当に大切にしなければいけないのは、そこではなく、元々持っていた純粋な気持ちなんじゃないかなと思いました。
──ものすごくいい形で5周年を迎えられているんですね。
富田:それも、年々新しい役をいただいたり、新曲を歌う機会が増えたり、周囲の方々の温かいサポートがあったりと、ありがたいことがたくさんあるからですね。だからこそ、そのように感じられるんだろうなって思います。
──今日お話を伺って、より人間・富田美憂を知ることができた気がします。夏には2ndアルバムのリリースが控えています。お話を聞いていると、次のアルバムは、その人間味とアーティスト性が融合した作品になりそうですね。クリエイティブなアイデアがたくさん湧いているのではないでしょうか。
富田:ボイトレ、ライブ、いろいろな経験を経て、昔より歌が上手になっているような感覚があるんです。手が届くものが多くなった分、やりたいことが増えていて。2ndアルバムは全部で10曲収録する予定ですが、「あれもやりたい、これもやりたい」状態で、10曲に収まりきらない!という状態です(笑)。今制作中ではあるんですけれども、すごく良いモノが出来そうな予感がしています。
[インタビュー・文/逆井マリ 編集/鳥谷部 宏平]
富田美憂 5th シングル「Paradoxes」商品情報
◆【初回限定盤 CD+DVD】2,090円(税込)
・アニメイト特典:缶バッチ
◆【初回限定盤 アニメイト限定セット】3,190円(税込)
・アニメイト特典:缶バッチ
アニメイト限定版特典:アクリルスタンド
◆【通常盤 CD Only】1,430円(税込)
◆【通常盤 アニメイト限定セット】2,530円(税込)
アニメイト限定版特典:アクリルスタンド
CD収録内容
M1.Paradoxes
作詞:渡部紫緒/作曲・編曲:坂部剛
M2.Golden Rain
作詞・作曲:栗山健太/編曲:APAZZI
M3.Paradoxes (Instrumental)
M4.Golden Rain(Instrumental)
DVD収録内容
・「Paradoxes」ミュージックビデオ
・メイキング映像