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- わたなべみきこ
- 出産を機にライターになる。『シャーマンキング』『鋼の錬金術師』『アイドリッシュセブン』と好きなジャンルは様々。
2024年4月より放送がスタートした『怪獣8号』(原作:松本直也先生)。怪獣が発生する日本で、それらを討伐する「日本防衛隊」の戦いが描かれている話題作です。
市川レノは、防衛隊を志す若者で、主人公・日比野カフカの務める怪獣専門清掃業者にアルバイトとして入社してきます。カフカが再度防衛隊を目指すきっかけとなる人物です。
本稿では、市川レノの性格や人柄、強さに加え、カフカとの関係、今後の注目シーンなどをまとめてお届けします。
※本稿はネタバレを含みます。
年齢:18歳
誕生日:4月12日
身長:174cm
好きなもの:音楽、料理、少年漫画
怪獣専門清掃会社「モンスタースイーパー」にアルバイトとして入り、カフカと出会った防衛隊を志す若者。はじめは夢を諦めた気でいるカフカに冷たい目を向けていたが、優しく勇敢な人柄を知り、敬意を持つようになる。
一見するとクールに見えるレノですが、防衛隊を志すだけあって優しく勇敢な人物です。明らかに力不足な状況であっても、怪獣によって仲間や市民が危険に晒されていると果敢に立ち向かい、身を挺して守ろうとします。
基本的に冷静ですが負けず嫌いでもあるため、選抜試験や入隊後の訓練では静かに闘志を燃やします。特に同期の古橋伊春とは何かと張り合う機会が多く、良きライバル関係です。
アルバイト中に気にかけてくれたカフカに対してきちんとお礼を伝えたり、同期であっても年上の人には敬語を使ったりと、素直で礼儀正しい一面も。責任感も強く、防衛隊員向きの性格といえるでしょう。
初対面時には夢を諦めたカフカに全く共感できず、冷たい態度を取っていたレノですが、仕事中に受けた気遣いや怪獣に襲われたところを助けられたことでカフカを見直し、共に防衛隊を目指す相棒となります。
また、カフカが初めて怪獣8号となった際もそばにいたため、その正体を知る数少ない人物の1人です。迂闊な行動を取りがちなカフカにツッコミを入れることも多く、時折漫才のようなやりとりも。
仲間や市民を助けるためなら、どんな状況であっても怪獣に変身することを厭わないカフカを気にかけるうち、カフカが変身しなくて済むようにもっと強くなりたいと思うように。カフカに無茶をさせたくない一心で防衛隊員として訓練を重ねていきます。
レノは選抜試験では防衛隊スーツの解放戦力8%とさして高くはなかったものの、入隊後2ヶ月で18%に到達。第3部隊副隊長の保科は、レノに隊長クラスに成長する資質を感じており、その成長に強く期待を寄せています。
使用する武器は防衛隊の標準武器であるアサルトライフル。凍結弾を用い、敵の動きを鈍化させつつ討伐することを得意としています。
のちに、識別怪獣(「怪獣●号」などコードネームが付けられるほど特別に強大な個体)を利用して作られた兵器「ナンバーズ6」の適合者であることが判明。適合試験と訓練を重ね、解放戦力51%を叩きだしたレノは、見事「ナンバーズ6」を使いこなし、防衛隊の大きな戦力となります。
初登場時から防衛隊を志しているレノですが、その動機は未だ語られておらず不明なまま。原作11話では、新人隊員たちが防衛隊を目指した理由を話すシーンがあるのですが、レノが話す前に話題が変わってしまっています。
一方、原作101話では両親と兄を怪獣災害で亡くした過去が描かれ、彼が怪獣災害遺族であることが判明。明言はされていないものの、怪獣を敵視し防衛隊員を目指すには十分な理由だと言えるでしょう。今後、彼が防衛隊を目指した背景が明らかとなることが期待されます。
歴史に残る強大さで、討伐の際多くの犠牲を出した「怪獣6号」。怪獣の王とまで呼ばれた6号をベースに作られた識別怪獣兵器「ナンバーズ6」は最強の兵器でありながら長らく適合者のいないまま、防衛隊の元で眠り続けていました。
レノがその「ナンバーズ6」と同調の兆しを見せたのです。レノにそのことを伝えた上官は、使いこなせれば非常に強力な兵器となる一方、寿命を削るほどの過大な負荷に加え、最前線での戦闘により、命の危険も避けられないこと、個人的には辞退すべきだと思っていることを進言します。
しかし、レノは危険を承知で「ナンバーズ6」の適合実験を受けることを決心。初めての実験では凄まじい負荷によって失神。それでも覚悟を決めたレノは1ヶ月の使用期間ののち、実戦に出ることに。
本物の怪獣との戦いで心身が極限状態となったレノは、徐々に己をコントロールできなくなってしまいます。心身共に限界寸前となりますが、伊春のサポートにより無事怪獣を討伐。正式に「ナンバーズ6」の使用が認められ、怪獣大国日本の未来の一端を託されたのでした。
人語を操る高い知性を有した強敵・怪獣9号が数多の怪獣を率いて東京を襲撃。第3部隊隊長・亜白ミナは9号を、怪獣8号に変身したカフカは他の怪獣を相手にする中、9号がミナを捕縛してしまいます。
すぐにでもミナの元に向かいたいカフカですが、疲弊した防衛隊員や抵抗する術のない市民たちを置いていくことができません。引き裂かれるような思いで戦い続けるカフカの援護に駆け付けたのは「ナンバーズ6」を装備した相棒・レノでした。
識別怪獣兵器の威力は凄まじく、その場一帯の巨大な怪獣たちを一気に制圧してしまうレノ。カフカはその場を相棒に託し、命の危機が迫るミナの元に向かいます。カフカとレノの信頼関係と成長したレノの姿に胸が熱くなるシーンです。
市川レノを演じるのは加藤渉さん。7月17日生まれ、東京都出身。『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』の愛城恋太郎役をはじめ、『勇者が死んだ!』のトウカ・スコット役など、人気作品のキャラクターを多く演じています。
有望株の多い同期隊員の中で、ごく平凡な成績で入隊し注目されていなかったレノ。しかし、訓練や実戦経験を重ねる中でその才能が開花し、驚くべきスピードで成長を遂げていきます。市川レノの成長と活躍をお見逃しなく!
1990年生まれ、福岡県出身。小学生の頃『シャーマンキング』でオタクになり、以降『鋼の錬金術師』『今日からマ王!』『おおきく振りかぶって』などの作品と共に青春時代を過ごす。結婚・出産を機にライターとなり、現在はアプリゲーム『アイドリッシュセブン』を中心に様々な作品を楽しみつつ、面白い記事とは……?を考える日々。BUMP OF CHICKENとUNISON SQUARE GARDENの熱烈なファン。