4人が青空に描く新たな“願いごと”。素敵なつながりで広がっていくドリオンズの輪――サンドリオン 3rdシングル『Sunny Canvas』黒木ほの香さん×小峯愛未さん×小山百代さん×汐入あすかさんインタビュー

勇気色　涙色　セツナ色……それぞれが思い描くグラデーション

ーー3rdシングル『Sunny Canvas』は、弾むようなメロディに夢や希望を謳う歌詞が心地良く響いていて、聴いているだけで明るい気持ちになれる楽曲ですね。

汐入：今までにないタイプの楽曲だなと思いつつ、私たちらしいところも沢山あって嬉しかったです。

小峯：みんなに早く歌って欲しい！　歌うことで、自分自身も可愛くなれる曲だと思います。かわい子ぶっているわけじゃなく、自然と体が揺れて、可愛く歌えるんです。

ーー今回はレコーディングもかなりスムーズに進んだとか。

小山：バンドサウンドがスパイスになりつつ、比較的歌いやすい楽曲だったので、楽しくレコーディングできました。プリプロ（プリプロダクション＝仮録音）の段階から、「本番はここに気をつけよう」というやり取りをしていたので、各々が自分の課題をしっかり意識できていたんです。あとは、スタッフさんの顔色も窺いながら……（笑）。

ーー（笑）。長年の積み重ねによる安定感が感じられますね。

小峯：出ちゃった？（笑）

汐入：確かに。経験値が上がっている感覚はあります。『Sunny Canvas』はワードのひとつひとつがキラキラ輝いてるので、歌詞を見ているだけでも楽しいと思うんです。直接的な表現が多いんですけど、だからこそ伝わる輝きがあるというか。（歌詞を見ながら）……う〜ん。

小山：じっくり味わってるね（笑）。

汐入：（笑）。改めて元気をもらえる楽曲だなと。

ーーその中でも、お気に入りのフレーズを挙げるなら？

汐入：自分のパートでもある＜代わり映えない日も 希望はかくれんぼしてるから 探してみようよ＞が好きです。「自分から希望を探しに行こう」という呼びかけで、日常を楽しくしてくれるフレーズだなと。

小峯：（突然キリッとして）個人的には、黒木ほの香さんが歌っている「ハートの角度　上向きにして　おそれずその光キャッチしなきゃ」を推しています。

黒木：えっ、すごく嬉しいです！

小山：歌い方が跳ねていて可愛いよね。

小峯：レコーディングの段階では、全員フルで歌っているんですけど、このフレーズは絶対に黒木さんしかありえないなと思っていました。

汐入：それは私も思った。

小山：自分ではないなって（笑）。

ーー「このパートはあの子が担当しそう」と歌割りを予想することはよくあるんですか？

小峯：「あすかは絶対ここだな」とか思うよね。

小山：「この曲の歌い出しは愛未！」とか。逆に「このフレーズは自分が歌うかも」と感じる瞬間もありますね。7年やってきたセンサーが働いてるんじゃないかな（笑）。

汐入：スタッフのみなさんとも同じ感覚を共有できている証拠だと思うので、チームの結束力が感じられて嬉しいです。

小山：私は、2番のサビが大好きなんです。＜勇気色　涙色　セツナ色＞と感情で空の色が表現されていて、ひとりひとりに思い描くイメージがあるんだなと。それこそが「グラデーション」ですし、それぞれが感じた色をキャンバスに乗せていただけたら嬉しいです。

ーー『Sunny Canvas』というタイトルにも繋がる素敵な歌詞ですね。ちなみに、小山さんの中でそれぞれの色のイメージはありますか？

小山：そうですね……勇気色はオレンジ寄りの暖色っぽいイメージ。涙色は透明感があると思いきや、メイクが滲んで黒色っぽくなるかも（笑）。セツナ色はグレーっぽい曇り空でもいいのかな？　

ーー聴く人によって、自分なりの解釈ができますね。

小山：そうですね。各々の解釈で、自由に考えて良いんだと思います。

黒木：私も好きなフレーズは沢山あるんですけど、＜小さなプライドとか　見栄なんてもういらない　期待外れの日もあるけど　新しい色で煌めきを刻もうよ＞という一節が特に染みました。こういう仕事をしていると、自分を大きく見せようとしてしまうこともあるんです。そんな無理をしている心を解いてくれるような、とにかく刺さるフレーズでした。

ーー歌いながら自分も背中を押されているような感覚というか。

黒木：私が歌っている部分でもあるので、「見透かされているな」と（笑）。全体を通して、優しく温かいメッセージを受け取ることができる楽曲になっていると思います。

ーードリオンズのみなさんにとっても大切な楽曲になりそうです。

黒木：はい！　イベントで直接お話すると、「忙しい中でもサンドリオンの楽曲から力をもらっているよ」と言ってくださるんです。会いに来れないときも『Sunny Canvas』を聴いて、元気になってくれたら嬉しいです。

ーーその思いはきっと伝わっていると思います。2024年3月30日（土）に開催された『ANIMAX MUSIX 2024 SPRING』では、『Sunny Canvas』が披露されましたね。

黒木：とても贅沢な時間でした。

小山：夢が広がりましたね。「他の曲をバンドでやったらどうなるんだろう」って。欲張りですいません（笑）。

ーーやはり生バンドがつくと違いますか？

一同：（口々に）全然違います！

小山：バンドのみなさんと私たちのテンション感によっても変わるんですよ。全てが音源通りにいくわけではないので、生のセッションを体感できます。

#Lemino presents #ANIMAXMUSIX 2024 SPRINGありがとうございました！！

♪Angel Ladder
♪Sunny Canvas（5月8日発売✨）
を披露させていただきました🫧

たくさんのクラップ、ご声援ありがとうございました！#サンドリオン pic.twitter.com/vwFgeWo7u3

— サンドリオン(SoundOrion) (@SoundOrion0310) March 30, 2024

ーーMVも楽曲にマッチした可愛らしい映像に仕上がっていました。

黒木：魔法でコップにジュースを注ぐシーンの撮影は、ちょっとシュールで楽しかったですね。空っぽのコップをみんなで見つめて、私たちが魔法をかけるポーズをしたら、キレイにジュースを注いだ後で撮影再開みたいな（笑）。

小峯：みんなで食卓を囲むシーンで爆食いしたよね。

汐入：美味しかった〜。

黒木：お昼前だったからか、食べるスピードが凄まじくて（笑）。私と愛未ちゃんは一瞬で食べ終わってしまいました。

汐入：スタッフさんが「あの〜もう少しゆっくり食べてください」って（笑）。

黒木：あすかはまだ良い感じのテンポだったけど……。

小峯：気付いたら、パンの切れ端しか残っていませんでした。

小山：そこでも魔法使ってるじゃん！（笑）　テーブルに並んでいる料理は、スタッフさんが作ってくれたんです。

黒木：ダンスシーンも楽しかったよね。びっくりするくらい天気が良くて。

小山：目が開かないくらい眩しかった。「流石に雲がもう少しあってもいいよな……」って（笑）。

小峯：でも、楽曲にはぴったりでした。ダンスシーンがいつもより多めに入っているので、映像的にも見ていて飽きないと思います。

ーーCDのジャケットも、『天使つき。』とのタイアップならではだなと。

小山：『Sunny Canvas』の衣装を着ているとわちゃん（『天使つき。』のヒロイン）を描き下ろしていただきました。「こんなに贅沢なことがあって良いのか!?」と思っています。私たちのジャケットは、MVとは別日に撮影したのですが、その日もまぁ晴れまして！

汐入：眩しかった〜。

小山：MVと併せて、私たちととわちゃんの可愛いジャケットもぜひ飾ってください。