『ゆるキャン△ SEASON3』アーティストインタビュー後編|『ゆるキャン△』の音楽はパワフル&ソウルフルに歌ってきたので、しっとりしすぎず亜咲花さん”らしい”『ゆるキャン△』ED曲に
現在好評放送中のTVアニメ『ゆるキャン△ SEASON3』。放送を見た後にはキャンプに行きたくなること間違いなしな本作ですが、物語の始まりを彩る楽しげなOPとしっとりと余韻に浸れるEDも人気が高く、注目のポイントのひとつです。
アニメイトタイムズではこのたび、そんな『ゆるキャン△ SEASON3』のOPを歌う音楽ユニット「キミのね」と、『ゆるキャン△』シリーズのOPでおなじみであり、今作ではEDを担当するアーティスト・亜咲花さんにメールインタビューを実施! 曲についてはもちろんのこと、 『SEASON3』を視聴した感想、そして6月に控える「ゆるキャン△音楽祭2024」への意気込みなどをお伺いしました。
前後編でお届けしているアーティストインタビュー。後編では、ED曲「So Precious」を歌う亜咲花さんにお話を伺っていきます。
「亜咲花が歌う『ゆるキャン△』のエンディング」を意識した曲に
──これまで数多くの『ゆるキャン△』OPを歌ってきた亜咲花さんですが、今回はEDということで、心機一転いかがでしたか?
亜咲花さん:ショートアニメの『へやキャン△』でエンディングを歌ったことはありましたが、映画含めずっとオープニングを担当させていただいてたので、最初エンディングのお話を聞いた時にはビックリしました。
ずっとパワフルに、ソウルフルに歌うのを意識して『ゆるキャン△』の音楽は作ってきたので、今回エンディングが務まるのかどうかすごく不安でした。
──歌う際にいつもと変えたところ、逆に変えなかったところなど、気をつけたことはありますか?
亜咲花さん:これまで一緒に『ゆるキャン△』で共に歩んできた佐々木恵梨さんが作詞作曲をしてくださったので、リモートディレクションという形でレコーディングに立ち合っていただき、色々と恵梨さんからアイディアをいただいたりしながらレコーディングを進めていきました。
これまで音楽で紡いできた作品との関係性を崩したくなかったので、エンディングだからといってしっとりバラードにしすぎるのではなく、《亜咲花が歌う『ゆるキャン△』のエンディング》を意識して歌ってみました。
──お気に入りのフレーズやポイントはありますか?
亜咲花さん:Dメロの歌詞にある「出会い別れ 色々あって」が、この歌のカギだと思っています。
4月、5月って新生活を迎え新しい環境になった方も多いかと思いますし、そういった方の支えになる曲になってたらいいなぁと思います。
『季節がどれだけ巡っても、私はずっとそばにいるよ』
かけがえのない友達と過ごす、”楽しくも儚い時間”を大切に刻んでほしいという私からなでしこたちへのメッセージが詰まった大切な一曲です。
──ファンがカラオケで歌う際に、歌い方のコツがあれば教えてください。
亜咲花さん:強弱をつけるポイントが大事だと思います。
例えばAメロは分かりやすく力を抜いて、ブレスを多めに歌ったり。逆にサビでは声の芯を太くし、ソウルフルに歌ってみるとか……?
私はこの曲をハートフルバラードと呼んでいますが、意外と音数が多かったりもするので、バラードというのを意識せずに歌ってみても良いかもしれないですね。
──同時収録されている「Victory Road」、「I Don't Even Know...」についてはどのような楽曲になっていますか?
亜咲花さん:・「Victory Road」
全国を回るサテライトツアーをやったり、6月には東名阪ツアーもあったり、今年一年とにかくライブづくしなので、ライブのために書き下ろした一曲があっても良いのかなと思いこの曲が誕生しました。
2ndシングル「Edelweiss」で曲を書いていただいた白戸佑介さんに「盛り上がるアゲアゲロック」を作ってほしいとオーダーしました。
ステージに立っている時に感じる幸福感、ステージから見える景色を、この先歌手活動を続けていくうえで絶対に忘れたくないと思い、今自分が抱いている気持ちを赤裸々に歌詞に詰め込みました。
・「I Don't Even Know...」
この曲は2024年7月に発売される乙女ゲーム『ミストニアの翅望 -The Lost Delight-』のエンディングテーマとして書き下ろした一曲です。グッドエンド、バッドエンドにそれぞれ一曲ずつ書き下ろしたのですが、今回の曲はバッドエンドの方の曲になります。
復讐心や言葉にしきれない憎悪などが詰め込まれた失恋ソングになっていて、「なんでこんなに頑張ったのに報われないの?こんな目にあわせたあなたを絶対に許さない」という、かなりどろどろとしたテーマを抱えた曲です。
──『ゆるキャン△盤』ではMVを収録しているということで、見どころを教えてください。
亜咲花さん:今回のMVはノスタルジックさやエモさを重視して、カメラ目線を意識しないようにしてみました。
MVなんだけど、あくまでもナチュラルに……自然体な自分を映像におさめていただきました。
バスを貸し切っての撮影だったのですが、貸切バスってテンション上がりますね……(笑)
──MVを収録した感想をお願いします。
亜咲花さん:『ゆるキャン△』=外ロケだったので、今回も外で撮ろうということで色々場所は事前に決めていたのですが……残念ながら当日雨が降ってしまい、急遽別プランを作りハウススタジオを借りて撮影に挑みました。
ですが逆に室内と外の景色で二面性のあるMVに仕上がったんじゃないかと思います。