なんでこんなに尊いの……!? 話題のラブコメ『正反対な君と僕』のカップル3組それぞれの“尊みポイント”を考えてみた
マンガ誌アプリ「少年ジャンプ+」で連載中の『正反対な君と僕』。丁寧な心理描写が魅力で、主人公カップルとその友人たちの高校生活が描かれた作品です。
本作には、現在3組のカップル(1組は関係進展中)が登場しており、筆者はタイプの違う各カップルの魅力に心を鷲摑みされています。最新話を読み終えるたびに「尊かった……」と感嘆の声をこぼすばかり。
しかし、ライターとしてそれでいいのか!? ということで、この尊さを言語化してみようと思います。それぞれの“尊みポイント”は何なのか……明確になればきっとより作品を楽しめるはず。原作ファンのみなさんも、まだ読んだことがないという方も、しばしお付き合いいただければと思います。
※本稿にはネタバレが含まれます。
目次
- あらすじ
- 1組目:明るく元気なギャル・鈴木&寡黙なメガネ男子・谷
- つまり鈴木&谷カップルはここが尊い!
- 2組目:根明でお調子者な山田&人見知りで笑い上戸な西
- つまり山田&西カップルはここが尊い!
- 3組目:自分に自信が持てない平&人に寛容すぎる東
- つまりタイラズマのここが尊い!
- 『正反対な君と僕』で尊死しよう!
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あらすじ
高校2年生の鈴木みゆは明るく元気なギャル。友達も多く、毎日楽しい高校生活を送っているものの、つい空気を読んで行動してしまい、疲れることもしばしば。
そんな鈴木は、同じクラスの物静かな谷悠介に密かに想いを寄せていました。いつでも誰に対しても自分の意見をはっきり言うことのできる谷に憧れていたのです。しかし、周りの目が気になってしまい、変なテンションで絡むことしかできずにいました。
ある日、偶然にも谷と2人きりで帰るチャンスが到来! しかも谷の方から手を繋いできてくれたのです。これを機に鈴木は意を決して友達に自分の本心を打ち明け、谷に告白。晴れて恋人同士となるのでした。
1組目:明るく元気なギャル・鈴木&寡黙なメガネ男子・谷
まず1組目は主人公カップルの鈴木と谷。鈴木はエネルギッシュで友達も多いギャル。一見するとメンタルも強く我が道をいくタイプに見えるのですが、実はものすごく真面目で繊細。ついつい空気を読んで自分の意見を控えたり、周囲の目を気にしたりしてしまいます。
対して谷は物静かで大人しい性格ですが、自分の意見を臆せずいうことができます。人によって態度を変えない誠実で真面目な人物なのですが、自分から話しかけるタイプではないため、鈴木と付き合うまでは友達もあまりいなかったようです。
違う2人のコミュニケーションが尊い!
明るくおしゃべりで空気を読むタイプの鈴木と寡黙で思ってることをズバッと言う谷。2人は性格だけではなく、感じ取ることも正反対です。
例えば初デートで観に行った映画。地名や登場人物名をきっちり記憶している谷に対し、名称ははっきり覚えていないものの、細やかなシーンが心に残っている鈴木。観た後に感想を言い合う2人はお互いの視点の違いに驚きます。
鈴木と谷は、お互いの違いを良いものとして受け止めており、全部を合わせるのではなく「理解し合うこと」を楽しんでいます。理解を深め合っていく2人の温かいやりとりが読者の心をホカホカにしてくれるのです。
違うからこそ共通点が尊い!
違うところが目立つ2人ですが、だからこそ共通点を見つけた時の嬉しさは格別。それは付き合いたての頃のこと。雨上がりの夜に鈴木が友達の山田に「雨上がりのいいにおいがする」と話しますが、共感が得られず気恥ずかしい思いをしてしまいます。
その後、偶然出会った谷から「雨上がりのにおい好き」と言われ、山田から共感を得られなかっただけに、鈴木はたまらなく嬉しい気持ちに。このとき「私も好き」と鈴木は返しますが、私は「私も(このにおいと谷くんが)好き」だと解釈しています。きっと、いや絶対に。間違いない。
また、交際を続けることで“思い出”という共通点が増えていくのも非常に尊いポイント。初デートや制服デート、文化祭や修学旅行、ただの下校……そんな学生ならではのイベントを重ねる中で、正反対な2人の共通点はどんどん増えていくのです。
静かに鈴木を想う谷が尊い!
表情がコロコロ変わる鈴木に対し、感情を表に出すことが少ない谷。ですが、鈴木に対する確かな想いが垣間見えるところが私は大好きです。
例えば、カップル成立した翌日にちゃんと伝えてなかったからと鈴木の手を握って耳元で「好きです」と伝えるシーンや、初めて鈴木の家に遊びに行き涼しい顔でハグして実は心臓バクバクなシーン、初めてデートプランを考えるときに検索と熟考を重ねる姿などなど……挙げればキリがありません。
何よりも鈴木を見る谷の眼差し。楽しそうにはしゃぐ彼女を見るその目はとにかく優しく、鈴木のことを心から大切にしていることがわかるのです。嗚呼……尊い……。
#正反対な君と僕
— 少年ジャンプ+ (@shonenjump_plus) March 5, 2024
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ふとした愛に気づいた喜びを
思い出して胸が締め付けられます。
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「鈴木さん」「谷くん」が尊い!
ふたりはカップルになってからもしばらくは「鈴木さん」「谷くん」とカップルになる前の呼び方のままでした。友人たちにそのことを指摘されて、名前で呼ぼうとするも照れてしまいなかなか名前で呼び合うことができません。
お互いが初めて名前で呼び合ったのは付き合い始めてからおそらく2~3ヶ月後。それでもなかなか名前呼びが定着することはなく、結局2人が「みゆ」「悠介くん」と呼び合うようになるのは、さらに3ヶ月ほどはかかっているようです。
しかも、みんなの前では未だに「鈴木さん」「谷くん」のまま。少しずつ少しずつ丁寧に近づいていく2人が可愛くて仕方ありません。
#正反対な君と僕
— 少年ジャンプ+ (@shonenjump_plus) March 8, 2024
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付き合いたての頃の見栄と意地が
ふと思い出されます。
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つまり鈴木&谷カップルはここが尊い!
・お互いの正反対なところに惹かれ合ってる姿にキュン!
・正反対な愛情表現の仕方の仕方が尊い!
・丁寧に関係を築いていくところを応援したくなる!