『何気ない日常こそが、一番の幸せなんだ』ーー新境地を開拓したMADKID 10thシングル「ふたつのことば」インタビュー
今年10周年を迎えた5人組のダンスボーカルグループ・MADKIDの記念すべき10枚目のシングルが5月15日発売! 現在放送中のアニメ『ただいま、おかえり』のOP曲で、MADKIDとしては珍しい、やわらかく温かい楽曲。
タイアップ作品のテーマに寄り添う歌声と曲調には、アニメの作中に込められた想いやメッセージも織り込まれています。
MADKIDの5人に10年の軌跡を振り返っていただきながら、「ふたつのことば」とカップリングの「Dream Journey」について、そして今後の目標など語ってもらいました。
皆さんに支えられた10周年。今後も停滞することなく上を目指して
――MADKIDは、2024年に結成10周年を迎えますが、感想をお聞かせください。
YOU-TA(ボーカル):10年経った感覚はほとんどなくて、みんなで目の前のことを全力でやってきたら10年になっていました。節目である事は間違いないですが、あくまで通過点の1つなので、これからもメンバーと今の形で、1つひとつ頑張っていきたいと思っています。
LIN(ラッパー):僕は自分ができることをやってきただけで、続けてこられたのは周りの方たちのおかげだと思っています。今後も皆さんへの感謝を忘れずにやっていきたいと思います。
SHIN(ボーカル):ここまでメンバーやたくさんの方に支えられて前に進めたと思っているので、皆さんへ恩返しできるようにもっともっと頑張っていきたいです。個人的に、10年の中で一番印象に残っているのは、7年前に僕が加入して初めてのライブです。
KAƵUKI(ボーカル):印象に残っていることはたくさんありますが、一番はメジャーデビューが決定した時のワンマンライブです。あの時、「ここまで頑張って活動してきたことは間違いじゃなかったんだ」と思えたし、次のステップに上がれたことを実感できました。そしてその直後の打ち上げで、「これからどうしようか」と話し合いをしたことを覚えています。
YUKI(ラッパー):「10周年」と言われて、「もうそんなに経ったんだ」というのが率直な感想です。それもスタッフさんのサポートやファンの皆さんのおかげですし、このメンバーだからこそだと思います。でも停滞することなく、常に上を目指して一歩一歩進んでいくつもりです。
今回OP曲を担当する『ただいま、おかえり』はほっこりしたり、穏やかな気持ちになれるアニメ
――記念すべき10枚目のシングルとなる「ふたつのことば」は、アニメ『ただいま、おかえり』のOP曲になっていますが、『ただいま、おかえり』のアニメや原作を読んだ感想とお気に入りキャラを教えてください。
YOU-TA:僕は今まで見たことがなかったジャンルの作品で、まずオメガバース(https://tadaoka-anime.com/omegaverse/)という設定や世界観に驚いたし、アニメを見た時も初めての感覚になって。MADKIDがこれまでタイアップを手掛けてきたアニメはバトルや激しさがあっただけに、この作品のほのぼのとした雰囲気は新鮮な気持ちになりました。ちなみに好きなキャラは輝(ひかり)ちゃんです。かわいくて、シンプルに好きなんですよね。
LIN:決して明るいとはいえない昨今、この作品のタイアップのお話をいただいて。早速原作を読んでみたら、優しい世界に触れられて、穏やかな気持ちになれました。僕は松尾兄弟が明るくて好きです。
SHIN:このアニメは子育てを中心にストーリーが進んでいきますが、僕自身、子どもが大好きなので、見ていてほっこりしたり、純粋な気持ちになれました。好きなキャラクターは藤吉家の隣に住んでいる平井祐樹くんです。祐樹くんは人と接するのが苦手だったけど、輝くんと出会ってから成長していく過程に惹かれました。
KAƵUKI:最初にタイアップのお話をいただいた時は「本当に僕らでいいのだろうか」と思いました(笑)。でも今まで僕が触れてこなかったような作品でしたし、毎回心が温まるストーリーを微笑ましく見させていただいています。好きなキャラクターは輝で、かわいいのはもちろんですが、名前が僕の本名の「輝」の部分と一緒で、ちょっと運命を感じてしまいました(笑)。
YUKI:僕もこの作品で初めて、オメガバースのことを知ったので、原作を何度も読んで理解を深めていき、作品のエッセンスを歌詞にも取り入れています。読んでいくうちに、どんどん自分が作品の世界に入り込める感覚になったのは久しぶりかもしれません。僕はほんわかした作品が好きですが、『ただいま、おかえり』には全体を通して温かさを感じたので楽しく読ませていただきました。好きなキャラクターは望月仰人(あおと)さんです。作品の中で異色な存在だったし、アニメで仰人を演じられる浅沼晋太郎さんとは関わりがあったこともあり、より一層好きになりました。
――アニメは家族愛をテーマに描かれた作品ですが、一方でオメガバースの世界の中で生じる偏見や差別も描かれていて、現実の世界にも当てはめられるような深さもありますね。
YOU-TA:その通りだと思います。楽しめるだけではなく、考えさせられる点もあるところがこの作品の魅力の1つかなと思います。