アニメ作りの夢が一歩前進! Kis‒My‒Ft2・宮田俊哉さんのライトノベル作家デビュー作『境界のメロディ』刊行記念記者会見レポート丨魂を散りばめた青春物語が誕生するまで
「Kis‒My‒Ft2」のメンバーとして音楽やドラマ、映画など幅広いステージで活躍中の宮田俊哉さん。近年は声優としても活動の幅を広げ、『カードファイト!! ヴァンガード Divinez』では主演声優を務めています。
大のアニメ好きで知られ、さまざまな場所でアニメに携わっている宮田さんですが、今度はライトノベル作家としてデビュー! 2024年5月24日に、「音楽」をテーマにふたりの少年の青春と命の輝きを描いた一作『境界のメロディ』が刊行されました。
本稿では、発売日にアニメイト池袋本店で開催された刊行記念記者会見の様子をお届けします。
自分の魂が散らばっている
ステージに宮田さんが登壇すると、早速、『境界のメロディ』の発売前重版が司会よりサプライズ発表! いきなりの重大発表に宮田さんは「えぇ!?」と驚きを隠せない様子でしたが、その反響の大きさに喜びを噛み締めていました。
宮田さんの新たなチャレンジとして2024年1月に発表され、大きな話題を呼んだ今回のライトノベル作家デビュー。執筆に至ったきっかけは「いつか自分でアニメを作ってみたい」という夢を実現するため。そして、その原作を作り上げるために筆を執ったのだとか。アイドル活動との並走は困難が多かったと語りますが、その表情はどこかやりきったといわんばかりの爽やかさに溢れていました。
作品には自身の音楽に対する想いをふんだんに詰め込んでおり、「フィクションではあるんですけど、きっと自分の魂が一部分ずついろいろなところに散りばめられているんじゃないかなと思います」と明かす場面も。入稿原稿が完成したときは、3年間の想いが実った瞬間なだけに嬉しさを爆発させたそうで、会場にその際の写真が用意されると当時の姿を懐かしんでいました。
またLAM先生によるイラストの色校正中の写真も公開。宮田さんは、もともとファンだったという先生のイラストを大絶賛すると、今作においては、青春と青空の色合いがマッチしている点が魅力的だと紹介しました。
本書はドラマCD付き特装版が刊行中で、ドラマCDの弦巻キョウスケ役は伊東健人さん、天野カイ役はSnow Manの佐久間大介さんが担当しています。ふたりについて問われた宮田さんは、伊東さんのお芝居はもちろん、佐久間さんも役者として魅力を感じていたと回答。また3人のグループLINEにて、刊行に至るまで連絡を取り合っていたという裏話も飛び出しました。
『境界のメロディ』は通常版、ドラマCD付き特装版が発売中。大きな夢に向かう宮田さんの新たな一歩を確かめてみてはいかがでしょうか。
『境界のメロディ』作品情報
著者:宮田俊哉
イラスト:LAM
発行:KADOKAWA メディアワークス文庫
ドラマCD付き特装版:2,970円(税込)
通常版:814円(税込)
ドラマCDキャスト:弦巻キョウスケ役:伊東健人 天野カイ役:佐久間大介 ナレーション:宮田俊哉
特装版ドラマCD内容:小説の印象的な2つのシーンを音声ドラマ化+キャスト座談会
【あらすじ】
メジャーデビュー目前にして相方のカイを事故で亡くしたキョウスケは、音楽から距離を置き無気力に生きていた。
しかし事故から3年。突然カイがキョウスケの前に現れる。
「生きていても、何もやらずに止まったままだったら、死んでるのと一緒じゃん」
生前と変わらない歯に衣着せぬ物言い。そして思わずつられて笑顔になってしまう強引さ。
キョウスケはカイに説得され再び音楽の世界と向き合い、共に音を重ねる喜びを感じる。
でも、カイとの幸せな時間は永遠ではなくて――。