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夏アニメ『魔王軍最強の魔術師は人間だった』福山潤&立花日菜インタビュー

夏アニメ『魔王軍最強の魔術師は人間だった』福山潤さん(アイク役)×立花日菜さん(サティ役)インタビュー|魔王軍の内情などディープな魅力もありつつ、ライトに楽しめる作品。アイクをめぐるキャットファイトにも注目!?

 

出演キャスト陣は、福山さんにとって縁の深い人ばかり。ベテランの全力のお芝居は立花さんにとって大きな刺激に

――ご自身のキャラクター以外で好きなキャラを教えてください。

福山:この作品は、主要メンバーのアイク、サティ、セフィーロ、リリスに加えて、2話ずつくらいキャラクターが増えたり、入れ替わっていくんですが、新たに登場するキャラクターが結構、濃かったり、おもしろくて。サティが活躍する、海賊が出てくるエピソードのカノッサというキャラがすごいド変態で(笑)。個人的に超ツボでした。

立花:おもしろいキャラクターでしたね。私はジロンがめちゃめちゃ好きです。すごくかわいいし。

福山:ジロンのおかげで、作品のおもしろさが増している気がします。利根健太朗が演じているんですが、お目付け役かつ、ぞんざいに扱われるし、マスコットでもあり、物語のシリアスさとコメディのブリッジになる存在なので、欠かせません。

 

 

――魔王軍の面々を率いる、魔王のダイロクテンなども、見た目と内面、強さのギャップがおもしろいですね。

福山:ダイロクテン様ってどれくらい強いんだろうと気になりますよね。あと個人的には「であるか」がお気に入りです。若い人には新鮮だけど、僕ら世代は懐かしさを感じるという。現場でもわかる人とわからない人がいて、大河ドラマ『利家とまつ』が放送されて、そんなに時間が経ったのかと(笑)。

魔王軍は愉快な人たちが多くて、途中で登場するバステオが意外におもしろくて。策士のように出てきたのに、いざ戦ってみたらパワープレーで。バステオの部下のゴブリンを千葉 繁さんが演じられていますが、正解を一発で出されていて。群像劇ではあるけど、各話に登場するゲストキャラや敵の物語でもあるんですよね。そこも魅力の1つだと思います。

立花:ゲストで登場するキャラを演じるキャストさんもとても豪華で、香盤表を見ただけで緊張感に包まれました。福山さんもいらっしゃるし。

福山:どうやら僕はベテランになってしまったようです(笑)。キャスト陣の名前を見たら、まるで昭和のような(笑)。各キャストさんとの僕的なドラマもあったりして。例えば第1話で登場するアイクの父親的な存在のロンベルクを、チョーさんが演じていますが、僕が初めて主役をやった作品でもお父さん役がチョーさんで、「チョーさんと親子役をやるのは20年ぶりだ」と楽しみにしていました。

立花:すごい!

 

 
福山:でも僕が収録に参加できなくて。千葉繁さんとはご一緒するたびに、「千葉さんが楽しく演じられている時、負けずに行けるのか」を常に考えていますし、バステオ役を演じる稲田徹さんも以前、僕が所属していた事務所の先輩でとてもお世話になった方で。終盤には同い年の間島淳司も参加しています。それぞれのキャストさんとの思い出やドラマが浮かんできて、昭和の頃に戻ったような感覚になれて、心地良かったです。

――ベテランや芸達者な役者さんたちばかりで、立花さんも大変そうですね(笑)。

立花:「すごい現場に参加させていただくことになったな」と思いました。私が声優になる前からTVでお名前を拝見していた方ばかりの現場でとても緊張していましたが、皆さん、めちゃめちゃ楽しそうに演じられているのが本当に素敵でした。私、ギュンター様がめちゃめちゃ好きで、くじらさんのお芝居もテストからすごくおもしろくて。皆さんのお芝居を肌で感じて、「お芝居ってこんなふうにやるんだな」と毎回勉強させていただいてます……!

――皆さんそんなに、はっちゃけていらっしゃったんですか?

福山:収録の時に絵がほぼ出来上がっていることで、お遊びの部分とシリアスな部分のさじ加減が計算しやすかったので、あえてテストではお遊びの部分をやっていました。その理由として、原作では魔法の名前がハッキリ書かれていますが、アニメでは「いにしえの魔法原語にしよう」ということで、ドイツ語っぽい言葉に全然関係ない言葉を重ねて、何の言語かわからないようにしています。例えば「バリエーレ」と言った後に、同じ長さの言葉を作って、かぶせて。僕がいなかった第1話の収録済みのセリフを聴いたら、アイクの師匠であるセフィーロ役の伊藤静さんが既に面白ワードでかぶせていて、僕は違う切り口でいかないとなって。同じアクセントで、長音も同じにして、全然違う言葉にしようという大喜利が僕の中で最後まで続いていました(笑)。

立花:すごくおもしろかったです。

 

 
福山:テストといえど、シリアスなところはあまりふざけられないけど、シリアスなまま、いつもの悪いクセを出して、いろいろ試せたおかげで、第2話からみんなと一緒に録りましたが、既に5~6話収録している感覚でやれました。でも千葉さんを見ていると自分もまだまだ甘いなと。呪文は後で録るから好きに楽しくやっているけど、千葉さんの前だとまったくできなくて、対して千葉さんはガンガンにやられていて、まだまだ自分はひよっこなんだなと感じた瞬間でした。

 

ライトさもありつつ、考察もできる味わい深い作品。アイクをめぐるキャットファイトにも注目!?

――映像をご覧になった感想をお聞かせください。

立花:まず収録の時から映像が出来上がっていることにすごく驚きました。

福山:2023年の夏から収録が始まりましたが、2024年の1月の新番組なのかなと思ったくらい。

立花:もしかして、「ドッキリなのかな?」と思ったりして(笑)。絵ができている分、口パクに合わせないといけない難しさはありましたが、サティに色がついていて、表情もわかりやすかったので、ギャグシーンなどもやりやすかったです。

福山:久しぶりにちゃんと“アフレコ”をやった感覚だよね。最近は、絵ができていないケースも多く、口パクが合っていなくても「絵で直します」と言っていただけますが、ここまで絵がそろっていると口パクをしっかり合わせないといけないので。

 

 
立花:「もうちょっと伸ばしてください」「はい。頑張ります」みたいな。

福山:絵がここまで上がっているんだから、成立させるのが僕らの仕事というところも本来はそうあるべきだと思うし。そのために演技プラスアルファを出していくため、淡泊になりにくいのもいいなと思います。

――ではアニメの見どころや注目ポイントのご紹介をお願いします。

立花:原作を引き継いでいる部分に加えて、アニメで変わった点もあるので、原作ファンの方にはいい意味で驚いていただけて、納得できるアニメになっていると思います。絵のクオリティも高いし、キャラクターも個性的で、演じるキャストさんたちも豪華ですし、緩急をつけた演出など見どころ満載です。シリアスで難しいところもありますが、何も考えずに楽しんでいただけると思います。

 

 
演じたサティも無知で何も考えていなくて、すぐアイク様に尋ねるシーンがたくさんありますが、サティになった気分で見ていただいたら、きっとアイク様が教えてくださるはずです(笑)。手に汗握る展開もありますので、ワクワクどきどきしつつも、時には笑っていただいて。あとアイク様をめぐる女性キャラの争い……キャットファイトって言うんですよね? アフタートークで知りました。

福山:知らなくていい言葉だけどね(笑)。

立花:リリス役の和氣(あず未)さんと楽しく演じさせていただいて、そこになぜかジロンが入ってきたりして(笑)。アイク様とセフィーロさんの掛け合いも好きです。

福山:セフィーロはなぜか、いつもお風呂に入っていて。

立花:一緒に寝ていたり。それなのになぜかドキドキしなくて、まるで親子みたいな。しかもアイク様の受け方も意外でおもしろいんです。魔王軍と人間の戦いという大きな視点から各キャラ同士の関係性という細かい部分も合わせて楽しんでください。

 

 
福山:この作品はタイトルそのままです(笑)。ライトに見つつ、考察したり、裏を考えていくと楽しめる味わいがたくさんある作品です。それぞれのキャラの濃さや配置がおもしろいし、関係性やバックボーンが順を追ってわかっていく心地よさもあります。ギャグシーンとシリアスなシーンのメリハリもあるし、原作ファンの方も初めて触れる方も安心してご覧になっていただけると思います。

見終わった後、もうちょっと知りたいなと思ったらアフタートークも配信されますので、ぜひそちらも聴いてみてください。現場の楽しさがより伝わると思います。アイクが魔王軍の中でどう立ち振る舞い、目指すところにたどり着けるのか、最後まで見守ってください。

 

作品概要

魔王軍最強の魔術師は人間だった

『魔王軍最強の魔術師』と呼ばれ、単身で砦をも攻略する魔族、その名はアイク。 絶大な魔術で敵をなぎ払う様は、まさしく『化け物』そのもので、敵味方から畏怖される存在だった。 しかし、そんな彼には、他の魔族にはいえない秘密があった。 「――俺、実は人間なんだよね」 人間であることを隠しながら魔族と人間の共生を目指す、成り上がりダークファンタジー!

 
■放送情報
7月3日(水)よりTOKYO MX、BS朝日、AT-Xにて順次放送開始!
TOKYO MX:7月3日より毎週水曜22:00~
BS朝日:7月5日より毎週金曜23:00~
AT-X:7月7日より毎週日曜23:00~ ※リピート放送:毎週(木)29:00~、毎週(日)8:00~
※放送日時は予告なく変更となる場合がございます。

■配信情報
ABEMAで6月26日(水)22:30より独占見放題配信!
https://abema.tv/video/title/169-143

 
■キャスト
アイク:福山潤
サティ:立花日菜
セフィーロ:伊藤静
ダイロクテン:石見舞菜香
リリス:和氣あず未
ジロン:利根健太朗
アリステア:村上まなつ
フィオレンティーナ:内山夕実
ロンベルク:チョー

■スタッフ
原作:羽田遼亮 アナジロ(双葉社 モンスターコミックス)
キャラクター原案:KUMA
監督:ながはまのりひこ
シリーズ構成:待田堂子
キャラクターデザイン:末岡正美
音楽:KOHTA YAMAMOTO
音楽制作:ポニーキャニオン
音響制作:ビットグルーヴプロモーション
アニメーション制作:studio A-CAT
 

 

(C)羽田遼亮・アナジロ/双葉社・魔王軍最強の製作委員会
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