魔法が使えない“無能者”が大事な人との約束を果たすため、魔法界の頂を目指す――夏アニメ『杖と剣のウィストリア』ウィル役・天﨑滉平さん×エルファリア役・関根明良さん×コレット役・天野聡美さんインタビュー
ウィルのヒロイン力にキャスト陣が驚愕!?
ーーお互いのキャラの印象とお芝居の感想をお聞かせください。まずウィルを演じる天﨑さんのお芝居についてお願いします。
天野:天﨑さんが演じられたウィルは私のイメージそのものでした。柔らかさや真っすぐさが声に乗っていたので、最初のセリフを聞いた時から「あっ、ウィルだ」と。
関根:お芝居を聞いていると、ウィルの真っすぐな想いが強く伝わってきますし、戦闘シーンでの熱もすごくて。あとアフレコ中にアドリブシーンがあったんですけど、そのシーンがとっても可愛くて。思わず、「負けた……」って。
天野:(笑)
天﨑:あ~、なるほど! あのシーンですね(笑)。
関根:そのシーンを見たら、みなさんもすぐに分かると思うので、楽しみにしてください。
ーーということは、「ウィル=ヒロイン説」も浮上してきそうですが……。
天野:可愛さだと負けてしまうかも(笑)。
天﨑:もしかしてウィルにはヒロイン力もあるのかな?
関根:作中では、多方面からとても大きな矢印が向かってますもんね(笑)。
天﨑:確かにみんながウィルを狙っています。
天野:でも、ウィルからの矢印は……。
天﨑:常に一方向ですから。だけどいろいろな人と接していくうちに変わっていくかも。放送をお楽しみに!
ーー今度はコレットについてお願いします。
天﨑:コレットはビックリするくらい、天野さんです。コレット=天野さん。
関根:うんうん。
天野:そうですか?(笑)
天﨑:コレットは明るくて、優しくて、学生としても絶え間ない努力を続けていて。そんな中でも色々な人のことを気遣う優しさは、アフレコ現場での天野さんの姿と重なります。コレットの声は天野さん以外、想像できません。
天野:キャストのみなさんは先輩ばかりなので、お名前を聞いたときから「私この中に入るの!?」って。現場ではみなさん優しいので、ホッとするんですけど、それでも毎回現場に到着するまでは「どうしよう……?」と不安な気持ちで。だから、コレットみたいと言っていただけることがとても嬉しいです。今日もコレットをイメージしたオレンジの衣装を着させていただきましたが、これまで暖色系のイメージのキャラクターはほとんどやったことがなくて。撮影用の衣装も水色や紫色が多かったので、今日は少し違和感がありました(笑)。
関根:コレットちゃんも可愛いけれど、収録中にコレットちゃんの動きをしている天野さんがとても可愛くて(笑)コレットちゃんが照れたときの動きをされているんです!
天野:(照れながら手をばたつかせて)きゃ~(笑)。
天﨑:こんなふうにシンクロして(笑)。
関根:「怒って」「照れて」「笑って」。コロコロ変わる表情がとても可愛く表現されているので、いつもキュンキュンしています。でも戦いのときは凛々しくカッコよくて、「ギャップ~!!」とさらにキュンキュンしながら、後ろで見ています(笑)。
天野:ありがとうございます。コレットちゃんは努力している子なので、そのカッコよさや魔法に対しての真剣さも出せたらいいなと頑張っているので、そう思っていただけて嬉しいです。
ーーでは、次はエルファリアについてお願いします。
天﨑:エルファリアは、“至高の五杖(マギア・ヴェンデ)”という魔法界では誰もが憧れる存在です。彼女の神聖なイメージと、等身大の少女っぽさを関根さんが素敵かつ上手に演じ分けられていて。アフレコ中に、「なんて上手なお芝居をされる方なんだ」と思うことがたびたびあります。
天野:エルファリアはちょっと謎めいたところもありつつ、少女の可愛らしさもある難しいキャラクターだと思うんです。謎めいたところが強すぎると少女というより妖艶な女性になってしまうし、正解への細い道を一発で決めて、しかもずっとブレずに演じ続けられるのはすごいなといつも思っています。
関根:ありがとうございます。これからも頑張ります……!
天野:他にも言いたいことがたくさんあるのに、まだ言えないのが悔しいです。
関根:そこまで!?(笑) でも、ありがとうございます。
天﨑:放送が始まって、エルファリアのいろいろな面が見えてきたタイミングで、またお話しできる機会があるといいなと。
アフレコ現場に流れる学園のような空気感
ーー収録現場の雰囲気や裏話をお聞かせください。
天﨑:楽しい現場になっていると思います。僕はユリウス役の柿原(徹也)さん、イグノール役の河西(健吾)さんの隣にいて、よくおふたりとお話ししています。柿原さんが現場の雰囲気を繋いでくれた気がしていて、ユリウスが登場する回から、みんなで話す機会が増えた気がします。
天野:私もそう思います。
天﨑:柿原さんが話題を振ってくれて、それに対してみんなが反応したり、そこにエドワルド先生役の遊佐(浩二)さんが突っ込んだり……。
関根:学院感がありますよね。
天﨑:みんなで打ち解けているのを笑顔で見守る、ワークナー先生役の関智一さんとか(笑)。
ーー今回の参加キャストを見ると年齢の幅が広いですよね。もしかしたら天野さんが最年少なのでは?
天野:そうかもしれません。
ーーあまり意識していなかった?
天野:いえいえ! 一番下かなとは思っているので、そういう緊張もありましたが、みなさんが気持ちを和ませてくださって。お話ししてくださっているときも楽しいですし、お芝居の時も良い意味で力を抜いて、できるようになってきたと思います。
ーーそれほど緊張されていたんですか?
天野:めちゃめちゃ緊張しました! 周りのキャストの方々は皆さん、お名前やお声を知っている方ばかりで……。
天﨑:僕も天野さんのことは存じ上げていましたよ(笑)。
天野:本当ですか!? でも、こんなにすごい方たちのお芝居を生で聞けるなんて、まだ信じられなくて。キキ役のいなせ(あおい)さんとは今までもご一緒する機会が多くて仲良くしていただいてるのですが、「どうしよう? どうしよう?」とドキドキしていた私に、「天野ちゃん、いつまで緊張してるの?」って(笑)。
天﨑:そういう理由だったんだ。
関根:いつもニコイチで(笑)そんな二人を見ながら、「かわいいなぁ」と思ってました!
天野:だけど最近は大丈夫になりました!
関根:最近なの?(笑)