2.5次元
和田琢磨&染谷俊之が舞台『Solliev0』の意気込みを語る【インタビュー】

点と線が繋がる舞台版。春陽と冬真の物語がここで“完結”するーー『Solliev0』和田琢磨さん&染谷俊之さんがドラマを振り返りつつ、舞台への意気込みを語る

2024年4月から放送され、人気俳優たちの競演と衝撃的なラストシーンが話題になったドラマ『Solliev0(ソッリエーヴォ)』。その続きであり、壮絶な物語を締め括る舞台『Solliev0』が2024年8月2日より8月12日まで、東京・品川プリンスホテルClub eXにて上演!

春陽は大企業の跡取りでありながらも兄の冬真とイタリアンレストランを一緒に営んでいたが、裏ではオーダーされた事件や問題を解決する探偵のようなこともしていた。順調に過ごしていたと思われていた春陽と冬真だったが、虎太郎を殺したのは自分だと告げると春陽を残して冬真は去っていった。気が付いた春陽は冬真からもらった指輪をはずして冷笑する……そんな衝撃的なラストシーンで終えたドラマ。

舞台では、冬真や周囲の人物たちの秘密や春陽の行動、そして異母兄弟の関係など、すべての伏線を回収した、まさに完結編となっています。

上演を控えた天月冬真役の和田琢磨さんと天月春陽役の染谷俊之さんに、ドラマを終えた感想と舞台への意気込みを語っていただきました。

ドラマの放送後、結末を尋ねる声が続々と。続く舞台は絶対に見たくなる内容に

――先日、TVドラマの放送が終了しましたが、撮影が終わった時の感想をお聞かせください。

天月冬真役 和田琢磨さん(以下、和田):放送終了後に、ドラマを見ていた知人や友人から「あの結末、どうなるの?」とよく尋ねられました(笑)。30分6話であの情報量を盛り込むのは大変だったと思いますが、橋本(一)監督やスタッフの皆様が上手に編集してくださったおかげで、いい形で謎を残したまま、舞台へと引き継げたかなと思っています。

天月春陽役 染谷俊之さん(以下、染谷):僕はもちろん最終回の結末を知った上で撮影に臨んでいましたが、最終回が終わって客観的に振り返ってみた時、「これは舞台も観に来ていただけるんじゃないかな」と思いました。そういうドラマの終わり方をしていただけるのはとても贅沢なことですし、ありがたいことだなと思いました。

――春陽と冬真は異母兄弟であり、特殊な距離感だったと思いますが、その関係性を作り上げていく中で、お二人で話し合われたりされたのでしょうか?

染谷:僕らは二人共、演じたり、掛け合う時、事前に話し合いをしないタイプなんです。なんだか野暮な気がしちゃって。ドラマでも舞台でも、やってみて相手が「こうきたか」と思ったら「じゃあこうしようか」というほうが合っています。。もし、二人の距離感や関係性が絶妙だなと思っていただけたのなら嬉しいですね。

――春陽と冬真の仲良く、楽しいシーンをこのまま見ていたいなと思いながらも話が進むにつれてどんどんシリアスになって。繊細な心の動きがあったり、お互いにすれ違っていくところも自然かつ絶妙でした。

染谷:監督はお芝居に関して、あまり仰らなくて、「こういう絵で、こういふうに撮ります」と説明していただいて、僕らが演じる、みたいな。監督から役作りに関してのご指示がほとんどなかった分、自分で考えたことを監督にお見せする形でした。そういう意味でのびのびやらせていただきましたし、監督も「そうくるならこう撮ろう」と柔軟に対応していただいて。監督も含めて、いい距離感が表現できたのは、そのおかげなんじゃないかなと思います。

――お二人は共演が多いことも自然な距離感に繋がったのでは?

染谷:確かにゼロからではないですからね。もし今回が初顔合わせだったら、異母兄弟で、あの役を演じるのは大変だったかもしれません。もし相手が気の合わない人だったら……(笑)。

和田:撮影後のロケ地で、銭湯で見かけても気付かないふりをするとか(笑)。

染谷:だから相手が琢磨くんで本当に良かったと思います。

ドラマで印象深かったのは冬真と虎太郎の格闘シーンと、冬真と春陽が対峙した第6話

――TVドラマで印象深かったシーンや撮影時の裏話をお聞かせください。

和田:どのシーンというよりも全体の質感がとても好きでした。現在、TVドラマから舞台へ続いていく作品はいろいろありますが、その中では異質な空気感のドラマだったんじゃないかなと思います。ドラマ全体のトーンの暗さが好きです。

染谷:お気に入りのシーンは、自分が出ているシーンになりますが、一番最後でいろいろあった中で、またソッリエーヴォに戻って指輪を捨てたシーンです。ありがたいことにこのドラマは順撮り(シナリオの冒頭から順を追って撮影する方法)していただきましたが、実はあのシーンだけ2日目に撮る予定だったんです。

監督に「まだその境地に至れていないかもしれないです」とお話ししたところ、「最後の方で撮影しようか」とおっしゃっていただいて、「僕もそのほうが助かります」とお答えしました。そして2日目がいろいろな事情があって撮影が休みになって、ラストシーンを最終日に撮影できることになりました。それはいろいろな方々のご尽力があったおかげなので、とてもありがたかったですし、撮影までの経緯を含めて、あのシーンが好きです。

和田:強いて挙げるなら、同じ第6話での虎太郎とのアクションシーンがお気に入りです。撮影したのは、ちょうど12月25日の山中湖の近くだったんですけど、僕の人生の中であんなクリスマスの過ごし方をすることは今後ないなと思って、今でも鮮明に覚えています。大変でしたが、(虎太郎役の廣野)凌大くんといいシーンが作れたと思っていますし、オンエアでもいい映像になってたので嬉しかったです。

染谷:第3話で初めてお父さんの治良と会ったシーンも印象的でした。それまで春陽は、自分が天月ホールディングスの跡取りだというプレッシャーがあったので、僕自身、治良は厳しいイメージで役を作っていました。いざ撮影になって、療養していた治良が布団から起き上がったシーンで、治良役の冨家(ノリマサ)さんのお芝居がとてもやわらかくて。「こういうお父さんだったんだ。こういうお父さんもいいな」と思った時、自分の世界が広がった感じがしたんですよね。あと布団が豪華で驚きました(笑)。

和田:まるで豊臣秀吉が寝ているかのような(笑)。

――そういえば染谷さんは撮影中にお誕生日を迎えられたそうですね。

染谷:はい。誕生日の12月17日はロケ地の木更津で迎えました。

和田:確か。一泊した時だよね。

染谷:他の撮影日は泊まりではなかったんですけど、あの時は翌日の撮影が早いということで、急きょ泊まることになって。そのままホテルで寂しく過ごしました。でも琢磨くんとバッタリ銭湯で会いました。

和田:そうだったね。でも誕生日だと教えてくれれば盛大に祝ってあげたのに。

染谷:翌日も早朝からの撮影だったから、祝ってもらうほど暇じゃなかったので(笑)。だからコンビニで、バカでかいチキンを買ってきて、ホテルの部屋でひっそり食べました。

――ドラマでは、回想シーンの階段が照明で作られていたりと、抽象的な表現も多かったように思えます。

染谷:そのシーンは、僕は現場にいなかったんですけど、オンエアで観て、「こんなに抽象的な表現をするんだ」と驚きました。でもああすることで、より回想シーンらしく観られた気がします。

和田:重たいシーンだったので、あまり生々しすぎてもどうかなと思うし、視聴者の方の想像をかき立てるくらいが正解なのかなと思いました。

映像美術に関してはどういう経緯で抽象的な表現になったのかはわかりませんが、僕はとても好きです。舞台が好きで僕らのことを知ってくださった方も多いので、ああいうシーンが挟まることで、ドラマと舞台の繋がりを感じられるんじゃないかと思います。

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