P.A.WORKS最新アニメ『菜なれ花なれ』の聖地になるって実際どんな気持ちなん? 群馬県民の代表の山本一太県知事にそこんトコロを聞いてきました!
アニメの聖地になると反響はどうなん?
――先行上映会の時点で、既に聖地巡礼をしているファンがたくさんいらっしゃいました。それも一人ではなくてかなりの人数が訪れていたのも印象に残っています。
山本:まだアニメの放送が始まっていない時から、たくさんの方が来てくれるのはありがたいですね。
少し戦略的な話になりますが、アニメツーリズム協会というのができて、そこが「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」というのを発表しているんです。色々なジャンルのアニメの聖地が取り上げられていますが、2024年版で群馬県から入っているのは『宇宙よりも遠い場所(以下、よりもい)』だけです。あんなに有名な『頭文字D』も入っていないんです。
だから、何とか『なれなれ』には入ってほしいですね。本作には沼田・高崎・前橋が出てくるというだけで、みんな応援しますよ。『チアの女王』を見て以来、私もチアにも興味があるので、このアニメにはすごく期待しているし、だからこそ地元でもっと盛り上げていかないと。
たかがランキングされどランキングで、やはり「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」に群馬県から2作品目として入ってもらいたいですね。
――こういった「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」に入ったり、アニメの聖地になったりすると、やはり反響や反応は全然違うものなのでしょうか?
山本:もちろん。例えば『君の名は。』が大ヒットした時に、やはり聖地巡礼で岐阜県のあたりは観光客がかなり増えました。映像の力、映画の力、アニメの力って、ものすごく大きいんです。
それと日本のアニメには海外の方の反応も大きいです。鳥山明さんが亡くなった時には、マクロン大統領がX(旧Twitter)で追悼のメッセージを出していたくらいです。それくらいの力がアニメにはあるので、群馬県を舞台にしたアニメを作ってもらえるというのは本当に嬉しいことです。
だから、これからはアニメや映画の舞台になるということだけではなく、それを観光戦略や経済活性化に繋げる仕組みを作らないといけないんです。
知事の欲しい『なれなれ』グッズは何なん?
――個人的に驚いた話で恐縮ですが、第1話から出てくる「ぐんまちゃん羊羹」が実は架空のお菓子で、実際に作ってもらえそうな会社さんを公式に募集しているのだそうです。
山本:あの羊羹はインパクトがあって良かったですね。
――既にぐんまちゃんとコラボしたカラビナなどのグッズが展開していますね。知事の個人的の感想で結構ですので、この作品でどんなグッズが出たら嬉しいですか?
山本:まだ第3話までしか見てないので、これからどう展開していくかを見ながら、欲しいグッズが出てくるのではないかなと思います。
みんなで一生懸命にポンポンを作るシーンも良かったので、この作品自体が本当に流行ってきたら「みんなで作ったポンポン」みたいなグッズも需要が出てくるのではないでしょうか。
あとパッと思いつくのは、やはり「ぐんまちゃん羊羹」ですね。
――群馬は都心からアクセスしやすいというのは、聖地巡礼をする人にとっても大きなメリットだと思います。これから聖地巡礼を考えているファンに向けて、おすすめの群馬グルメを教えてください。
山本:やはり群馬県民のハートは「焼きまんじゅう(※)」ですよね。焼きまんじゅうはめちゃくちゃ美味しいです。ちょっと甘めの味噌をつけて焼いたまんじゅうというのは、他所にはないですから。
焼きまんじゅうは地域やお店よって味が少しずつ違っているので、聖地巡礼をしながら自分好みの味を探してもらうのも楽しいかもしれません。
※編集部注:「焼きまんじゅう」は群馬県民のソウルフード。餡(具)の入っていない饅頭に甘めの味噌だれをつけて焼いたものが基本の形だが、地域によっては中に餡の入ったものもある。
――ファンからは先行上映会のアンケートでも「群馬を代表するアニメになってほしい」といった熱い期待が寄せられています。本作のテーマは「応援」ということですので、最後に知事から本作への応援コメントをお願いします。
山本:ぜひ群馬を代表するようなアニメになってほしいのはもちろん、『よりもい』に続いてアニメツーリズムの聖地になってほしいと思います。アニメ自体も地元愛が溢れているので、我々地元民としても一緒にこの作品を盛り上げることで、それが群馬県の観光振興に繋がったりすると嬉しいです。
作品を貫いている「誰かを応援する」というテーマは素晴らしいと思いますし、上州人の困っている人を見たら助けたくなるという気質にも繋がっているので、すごく好感を持っています。
繰り返しにはなりますが、ぜひ群馬を代表するアニメになって、アニメツーリズムの聖地に入ってほしいです。
企画・取材・記事:岩崎航太、編集:石橋悠、写真:二城利月
作品概要
あらすじ
チアリーディング全国大会連覇を目指す名門、鷹ノ咲高校。1年生ながらにAチームを勝ちとった全中大会優勝経験者、美空かなたは大会中のミスがきっかけで飛べなくなってしまう。
そんなある日、かなたの目に飛び込んできたのは、電車と並んでビルからビルへと飛び移るパルクール女子高生、小父内涼葉だった。
かなたと涼葉に新体操お嬢様・詩音。ブラジルからの帰国子女・杏那。杏那のクラスメイト、ヨガ哲学女子・穏花。そしてかなたの元チームメイト、車いす女子の恵深。
趣味も特技も性格もバラバラなメンバーが歌ったり、ぶつかったり、スタンツしたり、妄想したり…。
応援したいって純粋な気持ちが揃う時、PoMPoMs(ポンポンズ)の応援はチアリーディングの枠を超えて人の心に伝わっていく。群馬の女子高生6人の応援が、世界をちょっとだけ変える…のかも?
キャスト
(C)なれなれプロジェクト/菜なれ花なれ製作委員会