夏アニメ『俺は全てを【パリイ】する』濱野大輝さん✕前川涼子さんインタビュー|ひたむきにやってきたものを信じて、続けていくノールの姿に勇気をもらえる
ギルドに帰ると少年みたいなノールが見れて大好きです(濱野)
──演じてみて好きなシーンや印象に残っているシーンはありますか?
濱野:ノールはずっと冒険者になりたくて、それこそ最低ランクでもいいから、どうにか冒険者にしてくれって冒険者ギルドに頼みに行くんですけれど、そのギルドでのシーンが毎回好きですね。
外でものすごいことをしているのに、ギルドに帰ると冒険者に憧れている頃のような、彼の少年のように純粋なところが出るんです。「冒険者らしい依頼だ!」みたいな。
子供の頃から知ってくれているギルドマスターのおじさんだからこそ心を許してるというか。親代わりではないんですけれど、半分後見人みたいなところがあるので、そのおじさんとの会話で、例えば1話だとミノタウロスを倒して帰ってきて「今日は牛を倒した」といった話をするんですが、その話と外で起こってることとのギャップが作品の大事なコメディ要素になっていると思うんです。
「どこ行ってたんだよ」とかマスターも気づけよって感じですけど(笑)、その「まだまだ未熟な若造」みたいな扱いがノール的には一番落ち着くんですよね。外では「すごいすごい」って言われるけど、本人は「すごくない」と思っているので。そんな彼の素に近い部分が見られるので、ギルドのシーン全体が大好きです。
前川:私はやっぱりリーンの中でノールさんの存在がすごく大きいので、3話のラストですね。
最初は命を助けてもらったお礼をしたいってところでグイグイ行くんですけど、その中でノールさんのことを知るうちにどんどんリーンの中で大きい存在になっていって。いろんなことを考えて、「あの人は自分にはないものを持っている」と決意して、「先生と呼ばせてください !」って直談判しに行くシーンがあるんですけど、あそこのリーンの確信に満ちた表情。大好きですね。
ここからこの二人の冒険はどうなるんだろうって、すごく見ていてワクワクする瞬間です。3話のタイトル見るとね、弟子入りはパリイされちゃうんですけども(笑)。
──ご自身が演じたキャラクター以外で、好きなキャラクターを教えてください。
濱野:王様と皇帝の2人は好きですね。ノールとかリーンがすごくほわほわと旅をしてる中で、ちゃんと政治をしてるというか、急に国政が始まるみたいな、ピシッと締まります。
その落差がすごいというかギャップなんですかね。緩急とはまたちょっと違うんですけど、実は裏で起こってるいろんな思惑だったり事象とかに、結果的にノールたちが巻き込まれていくっていう話ではあるんですけど。
他のみんなももちろんちゃんとしてるんですけど、振り回されすぎていないというか、やっぱり王様としての役割を果たしてるというかブレなさ加減が好きですね。
前川:私はイネスです。かっこいいし、ああいう強い女性に憧れがあって。しかも強いだけじゃなくて、騎士であり『戦士兵団』副団長だから責任感もあってすごくちゃんとしている。自分の使命や、忠誠を誓っているリーンを守るために動いていらっしゃる女性なので、やっぱりリーンとしてすごく安心できる存在です。これは私の気持ちも入ってるんですけれど(笑)。
熱血とはまた違う、でも全然クールとも違って、すごく頼れる”上司にしたい女性ナンバーワン”って感じで、一方でリーンに対してはすごく優しい面も持ってるので、本当に近くに居てくれたらと思います。