『ルックバック』舞台挨拶の公式レポートが到着! 押山清高監督と、主題歌・劇伴を担当したharuka nakamura氏が制作秘話やこだわったポイントを語る
2024年7月20日(土)に開催された劇場アニメ『ルックバック』舞台挨拶の公式レポートが到着!
押山清高監督と、主題歌・劇伴を担当したharuka nakamura氏が登壇し、アニメーションの制作過程やこだわったポイントなどを語りました。
『ルックバック』舞台挨拶 公式レポート
漫画家・藤本タツキ渾身の青春コミックを劇場アニメ化した『ルックバック』が全国にて上映中!6月28日(金)に公開を迎え動員60万人、興行収入10億円を突破、上映劇場も順次拡大するなど止まることのない広がりを見せている今作。この度、本日7月20日に舞台挨拶が開催され、監督の押山清高と、主題歌・劇伴を担当したharuka nakamuraが登壇しました。
SNSでも絶賛コメントが相次ぎ、口コミが広がり続けている本作の反響を受け、押山「本当に口コミの力ってこんなにすごいんだと思って。映画を多くの人に見てもらいたくて、一生懸命宣伝するんですけど、なかなか宣伝だけだと届けられなくて。そんな中、見ていただいたみなさんの口コミのおかげですごく広がっているなと実感しています」と喜びを表現しました。haruka nakamuraは「ものづくりをしているアーティストたちからも連絡がきて。久々に連絡をくれた人もいて、ものづくりしている人たちにも刺激を与える作品なんだなと感じています」と知り合いのクリエイター陣からの連絡を受けて、作品の広がりを肌で感じていると語りました。
押山監督は「実際に音楽を生み出す瞬間、作曲をしている瞬間も、(アニメーターである)我々と同じだったりするのかなと、この作品がどんな感じで音楽家さんから映るんだろう」と気になっていたという質問を投げかけると、haruka nakamuraは「部屋でず〜っと作り続ける姿が重なりましたね。一人で向き合い続ける時間がものを作る時に大切な時間でもあるので、共感しかなかったです。もう押山監督にリスペクトしかないです」と音楽家としても映画の中で描かれる「描き続ける」姿が重なったと言及。
そして、今回、主題歌と劇伴のすべてをharuka nakamuraに依頼した理由を聞かれた押山は「藤本タツキ先生が『ルックバック』の執筆中に、haruka nakamuraさんの音楽を聴いていたと伺ったのがきっかけですね。今作の制作では、藤本先生が『ルックバック』を制作される中でどのように向き合って書いていたのかということを、なるべく自身とトレースする形を意識していました。haruka nakamuraさんの音楽を聴きながら絵コンテを描いていたら、気づいた頃には好きになっていて(笑)、制作陣とも話し合った結果、今回haruka nakamuraさんへ依頼させていただきました」と原作者・藤本タツキ先生がきっかけで、haruka nakamuraさんを起用したという秘話を明かしました。劇場アニメーションの仕事が初めてであったというharuka nakamuraは「ちょうどバンドメンバーのカレー屋に行った際に、その店に『チェンソーマン』の漫画があって、おすすめされて全巻あっという間に読みました。そして、その1週間後にこのお話をいただきました。『ルックバック』も読んで感動して、お受けすることにしましたが、運命的なものを感じましたね」と奇跡的なエピソードを披露。
そして、楽曲制作はどのようにして行われたのかを問われると、haruka nakamuraは、「押山監督のアニメーションを見た時に、絵と一緒に音楽が聞こえてくるような気がしました。音が鳴っていたので、それをそのまま落とし込みました」とコメント。押山も「即興で作っていると聞いて驚いたんですよね」と話すと、haruka nakamura「15歳で上京して、音楽の教育を受けていないので、譜面も読めないんですよ。なので、監督の絵を見て、感動しながら、頭の中で鳴っている音をそのまま弾いて」という形で楽曲を制作したという驚きのエピソードも。
最後に、haruka nakamuraは「今日はありがとうございました。語り尽くせないですね。パンフレットやサントラも見ていただきつつ、余韻に浸っていただけたら嬉しいです。」、押山は「おかげさまですごく見てくださる方が増えていて、そういったこともスタッフと共有したい気持ちでいます。なによりも見てくださっている方がすごく多くて。中には何度も見てくださっている方もいることがわかってきました。本当に嬉しい限りです。ありがとうございました!」とコメントし、イベントは大盛況のうちに幕を閉じました。
イベント概要
日時:7月20日(土)11:13〜11:43
場所:新宿バルト9 シアター9
(東京都新宿区新宿3丁目1-26三丁目イーストビル13階)
登壇者(敬称略):押山清高監督、haruka nakamura (MC)奥浜レイラ