あの考察ってどうなった？『ONE PIECE』かつての有名考察3選。くまが仲間になる説、再び浮上か

【2.ドフラミンゴ“Dの一族”説】天竜人の中にも“D”が存在する疑惑

続いて紹介するのは、ドンキホーテ・ドフラミンゴの“Dの一族”説。

王下七武海のひとりとして登場したドフラミンゴは、ドンキホーテ海賊団の船長でありながらドレスローザ王国の王として君臨しつつ、闇取引のブローカー・ジョーカーとしても暗躍する重要キャラっぷりが示されていました。

【その他(書籍)】VIVRE CARD～ONE PIECE図鑑～ BOOSTER SET 恐怖の支配者! ドンキホーテファミリー!!

　
そんなドフラミンゴ、本名は「ドンキホーテ・D・フラミンゴ」で“Dの一族”なのではないかと噂されていたことがあるのをご存知でしょうか？

いうなればゴール・D・ロジャーの「ゴールド・ロジャー」方式で政府が“D”の名を意図的に隠しているという考察です。安直といってしまえばそうなのですが、今以上に“D”が謎に包まれていたころのことなので、只者ではないドフラミンゴに“D”の可能性を感じた方も多かったはず。

しかし、ドレスローザ編で実はマリージョア出身の元天竜人だったという衝撃の事実が明かされることになります。“Dの一族”とは正反対の身分の生まれということでこの説も一度下火に。

ですが、第1085話でアラバスタの王家・ネフェルタリも“Dの一族”であることが判明したことで、ドフラミンゴ“Dの一族”説が再び注目されはじめているようです。

本来であれば天竜人になるはずだったネフェルタリ家は、マリージョア行きをやめ今に至ります。

同じように、ドフラミンゴの父・ホーミングが家族を連れてマリージョアを降り天竜人をやめるという特異な行動に出たのは“Dの一族”であることを示唆していたからという考え方もできるのです。

　
ネフェルタリ家同様、ドンキホーテ家にも“D”の思想が心の中に息づいていたからこそ、ホーミングは天竜人をやめるという選択をしたのかもしれません。もっとも、ドンキホーテ家が“Dの一族”だからといってドフラミンゴにその思想が継がれていることはなさそうですが……。

海賊や海軍だけでなく王家にも“Dの一族”が存在し、さらにトラファルガー・ローのように“D”を隠して生きている者もいる世界なので、現在の天竜人の中にも“Dの一族”が潜んでいてもおかしくないかも？

【3.ボニーはエースのきょうだい＆ルフィの母親説】

最後は、ジュエリー・ボニーがポートガス・D・エースのきょうだいとされている説と、モンキー・D・ルフィの母親とされている説をあわせてご紹介。

【キャラクターソング】ワンピースニッポン縦断! 47クルーズCD at 岩手ジュエリー・ボニー (CV.木内レイコ)

　
まず、エースのきょうだいと噂されていた理由は大きく3つ。

一つは、エースとボニーが同じ南の海（サウスブルー）出身であること。次に、エースの母・ルージュが妊娠中「女の子なら「アン」　男の子なら………「エース」………」(『ONE PIECE』56巻より引用)と名付けると決めており、ボニーのモデルとなった海賊の名が「アン・ボニー」であること。そして、ボニーの特徴的な口紅（＝ルージュ）が、ルージュとの繋がりを連想させること。

そのほかにも、頂上戦争後の「───何もかもあいつのせいだ…！！！」(『ONE PIECE』59巻より引用)という発言が黒ひげを指しているように受け取ることができ、エースを思っているかのようにも読み取れたことや、エースの誕生日とボニーの誕生日がどちらも1日であることなど、何かとエースと関連づけられる点が多いということでエースのきょうだい説が生まれました。

一方で、ルフィの母親ではないかと囁かれていたのは、あの豪快な食べっぷりと性格がルフィと似通っていることが大きな理由。さらにボニーは年齢を操作する能力により実年齢不詳だったこともあり、ルフィの母親候補として名が挙がっていたのです。

　
そしてもう一つ、くまが奴隷になっていることに対し涙していたため、ルフィの父であるドラゴンと深い関わりがあるくまを思って泣いたのでは？　という声もありました。

実のところボニーはくまの娘であると判明し、涙の理由は父を想ってのことだったというのも明らか。実年齢が12歳ということも分かり、エースのきょうだいやルフィの母親という線はなくなったとみて良いでしょう。

しかしながら「麦わらの一味数字の法則説」の項目にも記した通りボニーがニカに憧れていることが明かされ、1118話ではルフィと同様ニカの姿になる驚きの展開が読者をザワつかせました。親子の繋がりこそありませんが、ルフィとは特別な縁で結ばれているようです。