〜『プリパラ10周年記念 大プリパラ展』に寄せて〜　森脇真琴監督×依田健プロデューサー（タツノコプロ）×大庭晋一郎プロデューサー（タカラトミーアーツ）鼎談で10年経った今だから明かせる制作陣のメイキングドラマ／インタビュー

1000年後の未来かららぁるる

――プリパラ10周年を記念して「大プリパラ展」が間もなく開催されます。森脇監督が構想した、らぁらとファルルの遺伝子を受け継いだ“1000年後の未来プリパラアイドル“・らぁるるが、『大プリパラ展』を見学しに来るとのことですが……？

森脇：そもそも、らぁるるは私がSwitchで育てていたキャラクターなんですよ。

大庭：それをX（Twitter）に投稿されていたことを覚えていて。

森脇：まさかここでらぁるるが登場するとは思ってなかったです（笑）。

大庭：10周年展をやる時にナビゲートキャラクターを作りたいなと思っていたんです。でも、全く縁もゆかりもないキャラよりかは、監督の作っていたらぁるるちゃんが良いなと。で、監督のらぁるるちゃんを原案にして、ゲーム開発会社のシンソフィアの金谷（有希子）さんにデザインしてもらって……っていう。

で、さらにただの10周年というのも面白くないなと思って「1000年後に『プリパラ』が1000周年展をやってたよ」という設定があったら面白いなと思って。じゃあ、1000年後の未来からやってきた、プリパラアイドルだ！

　
森脇：いきなりメールがきたんですよね。「あのSwitchで育てていたキャラって、なんて名前でしたっけ？」って。私は名前も忘れてて、らぁるるだ！って。途中からバージョンアップできなくなってしまって、育てる作業も途中で終わっちゃったんですよ。また育てたいなぁ。

――すっごくかわいいですよね。

森脇：そうなんです。孫のように感じています（笑）。

大庭：金谷さんにらぁらとファルルの要素と初々しい感じで、といったことをお願いしていたんです。それが全部出てますよね。

森脇：まったくの新キャラというわけではなくて、らぁらとファルルの要素があるから親近感もありますよね。

依田：何年も前から知っているかのような感じがありますしね。

――最後に『大プリパラ展』の見どころについても教えて下さい。

依田：『大プリパラ展』はらぁらとファルルを中心とした、友情の奇跡／軌跡を描きたいなという思いがありました。アニメの記念展というより、『プリパラ』の中で行われている『プリパラ展』と考えています。運営している株式会社エニーさん、株式会社faveさんの方たちが、プリパラアイドルとしてこの展示を見られるように、入場ゲートからそういった内容にしてくれて。だから、『大プリパラ展』は当時の自分のマイキャラのことを思い出して見てもらえると、より楽しめると思います。

大庭：いろいろと見どころはあるんですけども、僕の中でのいちばんの見所は、大プリパラ年表です。原始の『プリパラ』から『アイドルランド』まで、歴史の年表のようにまとめてもらっていて。自分はこの時にいたなぁなんて思いながら見てもらえたら嬉しいです。

森脇：かなり長い年表になっているんですか？

大庭：ビックリするほど長い年表です（笑）。“ピックパン”から始まり、原始プリパラがあって、古代プリパラがあって、古代プリパラ滅亡があって、ゴッドアイドルの歴史につながって……プリパリ基準についてもっていう……。

依田：アニメに出ているところをほぼ矛盾なく網羅しています。よくまとめましたよね。だいぶ文字数を減らしたんですよね？

大庭：そうです（笑）。監修のときに「優先順位を……」ってことになって。

森脇：それって『大プリパラ展』に行けば見られるんですか？　見たいです。

大庭：監督には完成次第見てもらいますよ（笑）。
　

――森脇監督からのメッセージもあるんですよね。

依田：監督はもちろん、ゆかりの方にメッセージを寄せてもらっています。それとさきほどもあった通り、あくまで『プリパラ』の中での展示会、というイメージなので、例えばおもちゃの展示などもあるのですが、◯◯年に発売といった展示ではなくて「神アイドルが使っていたマイク」など、実在した貴重なものという体で置いてあります。

大庭：そうですね。プリパラミュージアムの中みたいなイメージです。

森脇：わお！　イガイガ虫の入った瓶もありますか？

大庭：イガイガ虫の入った、らぁらが肩から下げていた虫かごはあります。

依田：さきほど『プリパラ』は参加型という話がありましたが、みんなが見たいと思うであろう場面を再現した場所の、いわゆる撮影スポットもあります。

――では最後にファンの皆さんに向けてお一言いただけますでしょうか。

依田：運営側がそろそろ店じまいと思っても、キャラクターはなかなか寝てくれないので（笑）。何かしら、いろいろあるとは思いますので、楽しみにしてください。

大庭：そうですね、ひびき主人公のスピンオフコミック『紫京院ひびきの華麗なるお遊戯』が展開中です。こういう形でも、作品をひろげていきたいなって思っています。

森脇：アニメ放送が終わった今も「お話を聞きたい」と『プリパラ』の研究会の方たちが呼んでくれたり、びっしりと熱い思いを書いてくださったお手紙をいただいたり……なかなか燃え尽きにくい作品と言いますか（笑）。皆さんの思いにすごく感謝しています。“ずっプリ”と私は呼んでいるのですが、もうここまで来たら、ずっと『プリパラ』が燃え尽きないようにと願っています。

　
［インタビュー＆文・逆井マリ］

プリパラ10周年記念 大プリパラ展

「プリパラ」シリーズ10周年を記念した展覧会『大プリパラ展』の開催が決定！

「らぁら」や「ファルル」をはじめプリパラシリーズにでてくるおなじみのキャラクターのアイドル名鑑や、「プリパラ」の歴史が知れるプリパラ年表、メイキングドラマや“伝説のあのシーン”を再現した大充実のフォトスポットなどをご用意。ライブでの衣装の展示など10周年をお祝いする充実した内容となっています。

　
東京会場
■会期：2024年8月9日（金）～25日（日）
■場所：渋谷西武B館イベントスペース（東京都渋谷区宇田川町21-1 B館地下１階）

福岡会場
■会期：2024年9月21日（土）～2024年10月6日（日）
■場所：博多マルイ 5F イベントペース（福岡県福岡市博多区博多駅中央街9-1）

大阪会場
■会期：2024年10月18日（金）～2024年11月4日（月）
■場所：アベノラクバス（あべのHoop5階）（大阪市阿倍野区阿倍野筋1-2-30あべのHoop5階）

愛知会場
■会期：2024年11月9日（土）～2024年11月24日（日）
■場所：テレピアホール（愛知県名古屋市東区東桜1丁目14−25 テレピアビル2階）

■主催：大プリパラ展プロジェクト
■企画：株式会社エニー、株式会社fave
■企画協力：プリパラ製作委員会、株式会社タカラトミーアーツ
■展覧会HP：https://www.ticketport.co.jp/lp/pripara10th/
■アイドルランドプリパラ＆プリパラ10周年 公式X（旧ツイッター）：@idolland_arts
チケット発売日や方法などの追加情報は後日展覧会HPおよびアイドルランドプリパラ＆プリパラ10周年 X（旧ツイッター）にて発表いたします。