音楽
LiSAがアニメ『ニーア オートマタ』OP「ブラックボックス」に込めた“感情”とは/インタビュー

アニメ『NieR:Automata Ver1.1a』第2クールOP「ブラックボックス」発売を記念し、LiSAさんにインタビュー! お気に入りは作品の世界観を落とし込んだ“星”のフレーズ|キタニタツヤさん作詞作曲のカップリング「洗脳」は、史上初の「お前」と呼びかける曲!?

 

引力や浮遊感を表現するために、MV・ジャケット撮影で用いたものとは?

――「ブラックボックス」のコンセプトと撮影時のエピソードなどをお聞かせください。

LiSA:宇宙と交信するイメージで、楽曲の持つ“引力感”みたいなものがMVの中にあって。パラボラアンテナの前や黒い箱が宙に舞い上がっていくシーンがあったり、触れられない、ちょっと遠いところにあるものに対して、自分の想いを歌っているようなMVになっています。

――バックに大きなパラボナアンテナ、更に近くに小さなパラボナアンテナが多数並んでいる風景は壮大ですね。

LiSA:長野県の国立天文台野辺山というところで撮影しました。あの小さなパラボナアンテナが『NieR』の中で、お花を育てたり、優しい気持ちを持っている、あの子たちみたいだなと。

――LiSAさんの目と目の間を結ぶような線がメイクで描かれていたり、ピアスなどもアンドロイドっぽい感じがしました。あとは、LiSAさんが空に舞い上がっていくカットはすごいですね。まるでSF映画を見ているように圧倒されました。

LiSA:すごく腹筋を使いました(笑)。仰向けになった状態で撮影したので。あと印象的だったのは大きなパラボラアンテナで、正式には「電波望遠鏡」という電波を観測するもので、撮影日は本来なら動かさない日だったんですが、ご厚意で動かしていただきました。通常は交信するために上を向いた状態で、それを撮影のために立ててくださったおかげで、彼の顔を見ることができました(笑)。

 

 

――ジャケットのコンセプトについてもお聞かせください。

LiSA:まさに「ブラックボックス」ですね(笑)。黒に私のイメージカラーであるピンクが混ざり合うような、跳ね返されて混ざり合わないというか。付けているピアスやレースは繊細な作り物ですが、そういう繊細さやはかなさみたいなものを意識して、ジャケットにも取り入れてもらいました。

――絵画みたいな美しさがありますね。

LiSA:「モナ・リザ」ですか?(笑)

――(笑)。MVもそうでしたが、せつない表情が本当に素晴らしくて。

LiSA:ありがとうございます。

――初回生産限定盤はクリスタルなケースも含めて、素敵な仕上がりになっていますね。

LiSA:私も額に入れて飾りたいくらい、お気に入りです。実は撮影のとき、大きなクッションに乗っていたんです。

――どういうことですか?

LiSA:先ほど話したようにMVの浮遊感では腹筋を使っていますが、このジャケットではクッションを使って、ふわっとした感じを出しているんです。なのであまりの気持ち良さに眠りそうになりました(笑)。

 

 

スピード感があって、無敵モードで突き進んでいくような「MAKE A MiRACLE」

――カップリング2曲のご紹介もお願いします。「MAKE A MiRACLE」は、「ボートレース 2024」のTVCMタイアップソングとなっていますが、楽曲制作にあたって意識されたことを教えてください。

LiSA:楽曲が先にあって、タイアップに選んでいただいた形です。詳しく説明すると、最初は曲だけの状態で、まだ歌詞がなく、言葉の響きやノリがいい言葉を並べていただけの状態でした。でも完成した曲の頭にある「どんどんスピードを上げて」はその最初の段階から入っていて。それを「ボートレース振興会」の方が気に入ってくださって、タイアップに採用されることになりました。

――歴代の「ボートレース」のCMで流れた曲はどれもスピード感あふれる曲で、この曲もピッタリですね。ご自身で作詞されていますが、どんなイメージで歌詞を書かれたのでしょうか?

LiSA:スピード感があって、無敵モードで突き進んでいくような感覚でした。「MAKE A MiRACLE」というタイトルは、「突き進んでいくことで革命を起こしに行こうぜ! 奇跡を起こしに行こうぜ」みたいな気持ちで。ライブでもギターを弾いてくださっている、ファンの方にはおなじみのPABLO a.k.a. WTF!?さんに作曲・編曲していただきましたが、相談しながら制作していきました。

作詞で苦戦したのはサビ頭で、めちゃめちゃ迷いました。まず英語にするか日本語にするかから考え始めたんですが、結局、超わかりやすい言葉で表現するほうがCMが流れたときに気持ちがアガるかなと思って「GO! READY GO! MAKE A MiRACLE!」とシンプルな言葉を選びました。

――「ひたすらにI want you」から始まるDメロは韻を踏みまくりで、スピード感と疾走感がある曲はLiSAさんらしいですね。

LiSA:楽曲が持つリズミカルなところやスピード感を失わない言葉の乗せ方……聴く人が「この言葉、どういう意味だろう?」と極力引っかからず、何も考えずに音楽を楽しめるようにと意識しました。

――レコーディングではどういったことを意識されたのでしょうか?

LiSA:荒さも含めて、勢いを大事にして、楽しくレコーディングを終えることができました。

 

 

――お気に入りポイントや聴きどころは?

LiSA:Dメロ最後の「with you‥夢中‥」でしょうか。わかりやすく韻を踏むことを目標にしていたので、割とよくできたかなと(笑)。

――MVでは、TVゲームの画面や、レースゲームをしているLiSAさん、車を運転するLiSAさんもいて、不思議な映像ですね。

LiSA:久しぶりのポップなMVになっています。このMVの中で、私は発明家になっていて、大好きだったあの年代から現代へタイムスリップしてきて。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアンに乗って来たみたいに(笑)。

――だからドクみたいな髪型だったんですね(笑)。

LiSA:昔の音楽や歴史や映像を、懐かしく思う人もいれば、新しく感じる世代の人もいると思いますが、昔の人が時代を越えて今にたどり着いて。私が発明家として、あの時代にCDを発明したからサブスクになって、みたいな。今までミラクルを起こしてきた人の時空を感じてもらえたらいいなと。

――終盤ではギターも弾いたり、ハジけまくっていて。何よりあの衣装と髪型が似合うのはLiSAさんしかいませんね。

LiSA:ありがとうございます。いくつになっても着ていこうと思います(笑)。

――カット数が多かったので、撮影に時間がかかったのでは?

LiSA:確かにカット数は結構、撮りましたね。でも撮影した後に、すごくエフェクトをかけているのが効いているMVだと思います。懐かしさもありつつ、かわいさもあるのがいいですね。皆さんの感想も知りたいです。

 

 

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