『仮面ライダーガヴ』ショウマ/仮面ライダーガヴ役・知念英和さん×辛木田絆斗/仮面ライダーヴァレン役・日野友輔さん×甘根幸果役・宮部のぞみさんインタビュー|ポップな作風と重厚なドラマ。異世界からやって来た青年が様々な出会いを経て成長していく、“仮面ライダー”の新たな形
香村純子さんが手掛ける物語は「予想外の連続」
ーー香村純子さんが手掛ける本作の物語や世界観については、どのように感じられましたか?
知念:最初に台本をいただいた時、あまりに面白過ぎて、すぐに読み返しました。台本に書かれた文字だけで、既に世界観に引き込まれる感覚があったんです。僕たちキャストの芝居を通して、香村さんが書いた物語の良さをそのまま伝えられたら良いなと思っています。
日野:次の展開が僕たち自身も気になって、「早く次の台本が読みたい」と思うくらい、本当に面白いんです。当然、子供たちが観ることを想定していると思うんですけど、この年になっても、ドラマとして面白いと思える脚本で本当に魅力的だと感じました。
出てくるキャラクターも個性的で、それぞれの濃い人生が複雑に入り混じっているので、毎週見逃さないでほしいですね。1話も見逃せないほど、目まぐるしい展開になっていくので、ぜひ観ていただきたいです。
宮部:個人的に良いなと思ったのは、この3人で面白おかしくコミュニケーション取っている中にも、それぞれの悩みやコンプレックスが垣間見えて、実は自分の中で戦って、成長しているんです。そういうところには、私自身も勇気をもらっています。
ーーみなさんは既に第1話をご覧になったとか。ぜひ率直な感想をお聞かせください。
知念:プロのみなさんが本当に格好良く仕上げてくださったんです。台本で展開は知っていても、ワクワクするような素晴らしい仕上がりになっています。胸を張ってみなさんにお届けできる作品になったと思いますし、いち早く見ていただきたいというのが率直な感想です。
日野:お菓子の仮面ライダーって想像がつかないと思うんですけど、本当に格好良いんですよ。「お菓子の可愛さとヒーローとしての格好良さって、ここまで両立できるんだ」と思うくらい、格好良いアクションシーンになっています。絆斗としては、今後物語にどう絡んでくるのか、ショウマとの関係性が徐々に深まっていくと思うので、その期待感を少しでも高められたら嬉しいなと思いました。
宮部:実は自分の出番がない時も、撮影現場を見学させていただいて。その時から「映像はもっと格好良いんだろうな」と思っていたんですけど、すごい迫力なのにポップな印象で、想像の何倍も格好良かったです。
ーー仮面ライダーガヴのデザインをご覧になった際の第一印象をお聞かせください。
知念:企画書を見た時は、グミを落とし込んだ格好良いデザインという印象でした。「実際のスーツはどうなるんだろう?」と気になっていて、第1話の撮影の終盤で初めてスーツを見たんです。そこで「これに自分が変身できるんだ!」と感動しました。近くで見ると透明感があって、プニプニしている部分もあるんです。そういったこだわりに加えて、紫と青と黄色の配色は子供たちが絵を描きやすいのかなって。
ーー初変身の撮影はいかがでしたか?
知念:ショウマが変身する理由、変身する資格を得るための大事なシーンだったので、時間をかけてとても良い画が撮れたと思います。撮影では完全にゾーンに入っている状態で、映像を確認して「こういう表情をしていたんだ」と思うくらいでした。
ーー『仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク』での活躍も印象的でしたが、ショウマは素肌にベルトが……。
知念:そうなんです!「素肌にベルトついているの!?」という反響がすごくて(笑)。実はベルトの周辺は、特殊メイクで僕のお腹を象って作った肌なんです。僕の血管や産毛まで反映されているので、引きで撮った時に血色があって、ちゃんとショウマの肌だと分かるように作られています。
ーーそれはすごい! 「ゴチソウ」というアイテムで様々なフォームに変身しますが、現時点で気に入っているものは?
知念:ポテチの「ザクザクチップスフォーム」が好きですね。目がザク切りみたいになっていて、「天才的なデザインだ……!」と思いました。
ーー絆斗が変身する「仮面ライダーヴァレン」も気になります。
日野:ショウマが人間の世界に来たことによって、絆斗の物語も動き出していく訳ですが、彼の人生の分岐点となる経験を乗り越えた先にある変身になるはずです。絆斗の魅力は男らしさや泥臭さ、自分の身を犠牲にして困難に向かっていくところだと思います。誰もが憧れるヒーローとは少し違うかもしれませんが、「こういう格好良さもあるんだよ」って子供たちに伝えられたら嬉しいですね。
ーーちなみに、宮部さんにも仮面ライダーへの変身願望があったりしますか?
宮部:私にとって、幸果を演じることはギャルへの“変身”だったので、今でもすごく楽しいんですけど(笑)。戦う女性ってすごく格好良いと思うので、変身願望はありますね。チャンスがあれば、もっと誰かを守れるような幸果にもなってみたいなと。
ーー最後に、1年間の意気込みと本作の見どころを教えてください。
宮部:今までの仮面ライダーのような格好良さに加えて、可愛い面白さもあるんです。本当にポップで親しみやすい作品になっています。これまでのシリーズを観たことがない人でも見やすいと思うので、可愛いものが好きな人や幅広い世代の人に楽しんでいただきたいです!
日野:ストーリーが予想外の連続で、毎週見逃せない展開になっていくので、ドラマとして楽しんでいただけると思います。
その中で、ショウマと絆斗のストーリーが重なった時の感情の表現とか、絆斗として、物語の良いスパイスを入れるように僕自身も一年間頑張りたいと思っています。温かく見守っていただけたら嬉しいです!
知念:ショウマが人間界の人たちと交流して、人間の文化やお菓子と出会って、少しずつ成長していく物語になっています。絆斗や幸果をはじめとした個性豊かなキャラクターたちとの会話の節々で、異世界とのギャップが垣間見える部分にも是非注目して観てください!
[インタビュー/田畑勇樹 撮影・編集/小川いなり]
『仮面ライダーガヴ』作品情報
あらすじ
ショウマは一人の少年と出会い、初めて見る世界に心を躍らせる。
そんな中、異世界のモンスター・グラニュートの危機が迫る。
彼らは”闇菓子”を得るために、幸せな人々を狙い密かに襲っていた。
お菓子を食べたことで力を覚醒させたショウマは、
自らの眷属「ゴチゾウ」と共にグラニュートの脅威に立ち上がる。
「大好きなお菓子の力で、大切な人々を守る」
ショウマの決意により、『仮面ライダーガヴ』の物語は動き出す!
キャスト
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