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『黄昏アウトフォーカス』江口拓也&斉藤壮馬インタビュー

クズなりの考えがある礼と、真っすぐ過ぎる詩音。第8話から始まるふたりの世界――『黄昏アウトフォーカス』稲葉 礼役・江口拓也さん、吉乃詩音役・斉藤壮馬さんインタビュー|詩音の膨大なセリフ量に「見とけよ! 拓也!」「見てたよ。拓也は(笑)」

じゃのめ先生原作(講談社『ハニーミルク』連載)の『黄昏アウトフォーカス』がアニメ化! 原作は、同名作と『残像スローモーション』『黄昏アウトフォーカスoverlap』『宵々モノローグ』『黄昏アウトフォーカス long take』など5作品あり、ドラマCD化もされている人気シリーズ。

男子校の映画部を舞台にした青春恋愛群像劇で、アニメのキャッチコピーは「僕らは、レンズ越しに恋を知る。」。今回のTVアニメでは真央と寿、仁と義一、礼と詩音の3組の恋模様を通して、思春期の湧き上がる想いや悩みが描かれます。

アニメの放送を記念して、各カップルを演じるキャストにインタビュー! 第3弾の今回は、稲葉 礼役の江口拓也さんと吉乃詩音役の斉藤壮馬さんにお話を伺いました。

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黄昏アウトフォーカス
男子校の映画部を舞台に交差する、きらきら眩しい三組三様の青春恋愛譚(ラブストーリー)。不良で一匹狼の寿と、映画部で寿を撮影することになった真央。寮で同室の二人が交わした「約束」が、やがて二人を甘く縛りつけて――。映画部部長で人気者の仁と、仁に対抗心を燃やす後輩の義一。ぶつかりながらも、やがて二人は惹かれ合い――。無口で不愛想だが信頼の厚い副部長の礼と、季節外れの新入部員・詩音。不意のキスから、二人の「お付き合い」が始まって――。作品名黄昏アウトフォーカス放送形態TVアニメスケジュール2024年7月4日(木)~TOKYOMX・BSフジほかキャスト土屋真央:松岡禎丞大友寿:内田雄馬菊地原仁:古川慎市川義一:中澤まさとも稲葉礼:江口拓也吉乃詩音:斉藤壮馬加賀利ルナ:市川蒼加賀利テル:柳晃平本條雪孝:大塚剛央千秋実:佐藤元土谷功緒:田所陽向ルディ:内匠靖明九条桐斗:伊東健人スタッフ原作:じゃのめ『黄昏アウトフォーカス』『残像スローモーション』『黄昏アウトフォーカスoverlap』『宵々モノローグ』(講談社「ハニーミルク」所載)監督:渡部穏寛シリーズ構成:成田良美キャラクターデザイン:菊地洋子美術監督:山梨絵里色彩設計:安住唯撮影監督:越山麻彦...

クズだけどかわいい礼と、努力家で尊敬できる詩音

――お二人はドラマCDから演じられていますが、今回アニメ化が決まった時の感想をお聞かせください。

吉乃詩音役 斉藤壮馬さん(以下、斉藤):縁あって、我々でドラマCDの『宵々モノローグ』で演じさせていただきました。個人的には絵が美しいなと思っていたので、その雰囲気や線のきれいさのようなものがアニメで表現されるのであれば、見てみたいなと思いました。あとドラマCDと映像作品ではキャストが続投にならない場合もあるので、また関わらせていただけて嬉しくもあり、光栄だと思います。

稲葉 礼役 江口拓也さん(以下、江口):壮馬と一緒に収録できたこともありますが、『宵々モノローグ』のドラマCDを録っていた時、とても楽しかったことを覚えています。そしてアニメでも引き続き礼役を担当させていただけることになり、同じ原作からドラマCDの時とまた違ったアプローチで表現ができると思い、楽しみになりました。

――お二人が演じられたキャラの魅力を感じる点を教えてください。まず礼についてお願いします。

江口:何を考えているのかわからない人って、ミステリアスですよね。だからこそ知りたくなるし。また何かをあきらめてしまっているような、そうでもないような雰囲気を持ったキャラは、僕は好きですし、魅力的だと思います。冷たいと言われるけど、未来まで考えてしまっているから結論がただ早いだけで。むしろ、近くにいればいるほど相手のことを考えているからなんだとわかります。

作中では「クズ」と言われていますが(笑)、クズにはクズなりの考えがあって。「それを言葉にして言ったほうがよくない?」ということですが、行動に重きを置いている人だと思うので、そういう難しさを持っているところも魅力的に感じました。

斉藤:詩音ではなく、僕個人としては礼みたいなキャラが元々好きで、もし同じ高校に通っていたら友達になりたいと思うはずです。拓也さんがおっしゃっていたように、先まで見通しているというプロセスがあるけど、決してあてつけるわけではなく……最初はあてつけていましたけど(笑)。

江口:映画部の先輩たちに自己紹介する時、「恋人を探しに来ました」と言った詩音に、「100%恋人できないよ」と言い放っていたよね。

斉藤:礼は饒舌に語る人ではない分、深く関わっていけば、彼の考えや何をどう見ているのかというまなざしが見えてくるから、ミステリアスで知りたくなるけど、仲良くなったら「意外とかわいいところがあるな」と思えるところが魅力的だと思います。

――次は、詩音の魅力についてお願いします。

斉藤:詩音みたいな人は個人的に好きです。ただ、今だったら仲良くなれるけど、10代の頃に出会っていたら鼻につくのかなと。10代の僕は斜に構えている人間だったので(笑)。

あと、これは拓也さんとも話したんですけど、今回アフレコをして、詩音って口だけではなく、すごく努力もしているし、ちゃんと行動しているところが素敵だなと改めて感じました。それは(九条)桐斗やみんなもちゃんと見てくれていて。逆に自分がやるべきことに真っすぐ向かい過ぎてしまうから周りの視線に気付けていないけど、上辺だけではなく、やるべきことをきちんとやっているところが、人として尊敬できるなと思ったし、好きなところです。

江口:詩音は、自分の芯や価値観がしっかりあって、自分の心にウソがつけない、ハッキリした部分を持っているところが素敵だなと。人間はどうしても周りの目を気にして、臆病になって、やりたいことを踏みとどまってしまうことも多いけど、詩音は自分が思ったことを信じて進んでいく強さがあって。そして周りの人を突き動かしていく何かを持っていると思うので、そこが魅力的だなと。

僕自身は学生の頃はあまりしゃべらないし、人と関わらないタイプだったから、詩音みたいな人がいなければ人間と会話できなかっただろうなと思ったりして(笑)。だから詩音みたいな人はありがたいです。

――礼と詩音にフォーカスしている第8話からのストーリーやエピソードの魅力とは?

斉藤:最初は詩音が主体的になって、物語を動かしていきますが、段々二人の関係性が変わってきて、後半にいくにつれて、礼の魅力がよりじんわりと見えてくる、そんなピュアでストレートな物語だなと思っています。

江口:詩音は人に元気や勇気を与えてくれるキャラで、自分のやりたいことに対して真っすぐだからこそ、最終的に礼は心を動かされます。礼は、口数は少ないけど、頭の中ではいろいろ考えています。しかし、相手の反応なども先読みしてしまうから、「言ってもムダだろう」と思ってしまって。

でも有言実行タイプの詩音に惹かれて、変わっていき、お互いに影響や作用されていって、パートナーになっていく姿は美しいですし、魅力じゃないかなと思います。

(C)じゃのめ・講談社/「黄昏アウトフォーカス」製作委員会
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