映画
水樹奈々が語る、“しんみり”だけでは終わらない『しんちゃん』の深さ【インタビュー】

たくさん笑って、ポジティブな気持ちになって、物事に対して真っ直ぐな気持ちでぶつかることの大切さを感じてほしい――『映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』ナナ役・水樹奈々さんインタビュー

「呼吸を感じながらお芝居ができるって、すごく嬉しいなと思いました」

――改めて今回のシナリオを初めてご覧になった感想をお聞かせください。

水樹:まず、ストーリーに泣いてしまいました……!『クレヨンしんちゃん』の映画と言えば「笑いあり、涙あり」というイメージがあったので、『しんちゃん』らしさがぎゅっと濃縮された作品だと思いました。

――映画となると、普段の『しんちゃん』とは別の魅力が際立ちますね。

水樹:そうですね。さらに、野原一家やカスカベ防衛隊のみんなが持っている、ピュアで真っ直ぐな気持ちも素敵で、感動しました。“家族”や“友だち"、“絆”、改めてそれらの大切さを考えさせられ、良さを実感できる作品です。

――色々な要素を含んでいるが故に、子どもの頃に見ていたときと、大人になった今では、『しんちゃん』の映画から受ける印象や魅力はまったく異なりますよね……!

水樹:全然違いますよね! もちろん当時も楽しんで見ていましたが、深いところまでは理解しきれていなかったんだな、と大人になって実感します。

今作ではアンジェラとのかけ合いがまさにそうですが、しんちゃんの何気ない一言に大人がハッとさせられるシーンも素敵でした。みさえとひろしの、子どもに対する気持ちも言わずもがなですね。見方や自分の立場の変化によって、より刺さるシーンがセリフが増えていって、大人になった今、改めて歴代映画を見直したいと思いました!

――成長によって楽しみ方が増えていくというのは本当に、幅広い世代に愛される作品の所以ですよね。ちなみに、過去はどのような作品をご覧になっていましたか?

水樹:『映画クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王』や『映画クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝』は、私が学生の頃に公開された作品で、リアルタイムで見ていました。『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』はちょっと怖い要素もあって、印象に残っています。他にも好きな作品はたくさんあります。

――現在でも語り継がれ、たびたび話題に挙がる名作ですね! 水樹さんが思う、『しんちゃん』の映画特有の魅力はありますか?

水樹:映画になると、みさえとひろしが強くて格好良くなるのが好きです!(笑)

――特にみさえは今作でも、恐竜をラリアットのような体術で倒していましたね(笑)。

水樹:そうなんです! あと定番のお尻でも倒してましたね(笑)。毎度それに笑ってしまいますし、「キタ!」って感じがします。

――鉄板ネタなのに、どうして面白さが褪せないのでしょう……(笑)。

水樹:ホント、どうしてなんでしょう(笑)。今回の映画でももちろん登場しますので、みなさんぜひお楽しみに!

――そして、今作ではシロとナナの友情が見どころのひとつでもあります。どちらも境遇が似ているため、シロはナナに対して強くシンパシーを感じていて。

水樹:シロがナナと仲を深めていく過程とその様子に、キュンとしてしまうんですよね。種属も言葉も超えて関係が繋がっていくのも、胸が熱くなります。そして恐竜であるナナを寛大な心で受け入れる野原家も素敵だなと思いました。 

個人的に、シロは元々大好きなキャラクターだったので、「シロがナナを野原家に連れてくる」というストーリー展開も嬉しくて! 野原家にやってきた後、色々な事件が起きますが、ナナを気遣う姿であったり、友情パワーで頑張る姿が健気で……本当に大好きです!!

――友情や家族愛などが全編を通して描かれていて、本当に温かい作品ですよね。しかも水樹さんはシロと念願の掛け合いをされたわけですが、収録はいかがでしたか?

水樹:とにかくシロの声が可愛くて! 生で聞けた時は本当に嬉しくて、素で「シロ……可愛い……!」とポワンとしてました(笑)。作中でも、ナナとシロが一緒に“わたあめ”をやったりしていて、可愛いシーンが多いんですよ。

また、今回のアフレコでは一斉に収録ができたことが嬉しかったです。今作は“絆”や“繋がり”がテーマなので、一緒に掛け合ったお芝居の空気感が乗って、より温かなものになっていると思います。

なるべく同時に収録できるよう、セリフやアドリブの多いキャラクターは、同じスタジオの別ブースに振り分けられていて。私はヘッドホン越しにシロを感じながら演じていました。

――もしかしたら、あんなにたくさん、鳴き声だけでシロと会話したキャラクターは『クレヨンしんちゃん』史上初ではないでしょうか……?

水樹:そうかもしれません(笑)。呼吸を感じながらお芝居ができるって、すごく幸せだなと改めて思いました。より心を通わせられた気がします。

――他に、収録現場で印象に残っている出来事はありますか?

水樹:実は私とアンジェラ(役の戸松遥さん)と、みさえ(役のならはしみきさん)が別ブースで、他のキャストさんは全員一緒のブースだったんです。だから、「そっちにも行きたい!」と思いながら収録していました(笑)。休憩のたびにみなさんのいるブースに行ってお話をしたり、お弁当を食べたりしていました。

あと、ナナの好物であるバナナにちなみ、バナナの差し入れも沢山いただいて! みんなで仲良く頬張っていました(笑)。

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