【にじさんじGTA】忘れられないにじサントスの思い出。100名以上のにじさんじライバーが参加した超大型企画「にじGTA」とは? その魅力や大成功の理由を考察
「にじGTA」は、2024年6月ににじさんじの叶さん・星川サラさん主催で開催された超大型企画。ゲーム『グランド・セフト・オート』のカスタムサーバー上で、参加ライバーは「にじサントス」という架空の街の住民として様々な役割を演じながら生活します。
同じサーバーににじさんじライバーが集う企画は2020年の「にじARK」以来となりましたが、開催期間には総勢100名以上のライバーが参加し、大会さながらの盛り上がりを見せました。
企画終了後も多数のライバーや視聴者から次回の開催を望む声が上がる程の名企画となった「にじGTA」。本記事では企画の内容を振り返りつつ、その魅力や初の試みが成功した理由を考察していきます。
GTAとは
「にじGTA」で使用されたゲームは『グランド・セフト・オート』シリーズの最新作である『グランド・セフト・オートV』、略称『GTAV』。メインストーリーでは、プレイヤーは過去に犯罪歴のある主人公として再び犯罪に手を染めていくシナリオをプレイします。
しかし、『GTAV』を語るうえで欠かせないのはオンラインサーバーの存在。ロスサントスという架空の街が舞台であることはメインストーリーと同じですが、オンラインサーバーでプレイヤーは自分自身の物語を作り上げることができます。
ストリートの泥棒から犯罪王にのし上がるべく様々な犯罪をしてみるプレイヤーもいれば、カジノや探索など街の娯楽を楽しみつくすプレイスタイルも。とにかく自由度が高いことで人気のゲームです。
・『GTAV』のSteamページ:https://store.steampowered.com/app/271590/Grand_Theft_Auto_V/?l=japanese
にじGTAとは
「にじGTA」では『GTAV』のカスタムサーバーを作成し、にじさんじ専用のカスタマイズを行った「にじサントス」という架空の街が用意されていました。参加ライバーは犯罪者以外にも飲食店の経営者や救急隊、警察など、自分の好きな役職に就くことが可能です。
サーバーは2024年6月15日~25日の11日間、およそ19時~27時に開かれました。サーバーは連日大賑わいを見せ、にじさんじライバーだけでなくにじさんじENライバーも参加。最大で91名ものライバーが同時に「にじサントス」で生活していたこともあります。
常に各所で様々な事件が発生する、見どころの絶えない企画となりました。
にじGTAニュース
サーバーが開く直前の18時~19時には、主催者である叶さん・星川サラさんが前日の「にじサントス」で起きた出来事をまとめた「にじGTAニュース」を配信。全ての配信を追うことはできない視聴者が前日の出来事を把握できるとともに、これから始まるサーバーへの期待感が高まるようなニュース番組でした。
「にじサントス」で何が起きたのかを簡単に知りたい方は、「にじGTAニュース」から見始めるのがおすすめです。
16日のニュース
なぜ「にじGTA」は人気になったのか? 魅力・特徴を解説
主催者の予想以上に多数のライバーが参加し、大きな話題を呼んだ「にじGTA」。にじさんじで初めて開かれた企画がなぜここまで人気となったのでしょうか。「にじサントス」にどっぷり浸かり、未だに余韻から抜け出せない筆者が「にじGTA」の魅力と特徴をご紹介します。
既にある関係値を含めたロールプレイ
参加ライバーは「にじサントス」で各役職のロールプレイを行っていたものの、完全に別のキャラクターを演じるのではなくライバー本人としてプレイをしていました。「にじサントス」の住民でありながら既にある関係値をそのままに自然体で振舞うことができる点は、ライバーと視聴者の両者にとって受け入れやすいスタイルだったのではないでしょうか。
例えば警察と犯罪者には「追う/追われる」という役職ロールプレイがありますが、元々相手を知っているライバー同士なので、会話は明るくライバー同士のコラボ配信のような雰囲気がありました。視聴者もライバー同士の関係が分かっているため、「おふざけ」と呼ばれるエンターテインメントも安心して見ることが出来ます。
元々ある関係値を含めた役職ロールプレイという形式を採用したことが、「にじGTA」が序盤から盛り上がった要因のひとつであることは間違いありません。
エンタメ集団がリアルタイムで作り出す物語
「にじサントス」の住民は全員エンターテインメントに特化したにじさんじのライバー。シナリオが用意されているわけではないのに、顔を合わせれば必ずと言っていいほど面白い展開が生まれていました。
普段はゲームをあまりしないライバーも参加者の中にはいましたが、そんなライバーも様々な企画を通して「にじGTA」を盛り上げていました。例えば月ノ美兎さんは闘技場を開き、選手を集めてトーナメントを実施。開催日には応援選手にお金を賭けたライバーたちがリングを囲み、歓声が響き渡る大盛況の企画になりました。
闘技場アーカイブ
長時間・大人数コラボ
常にライバーがどこかで会話をしている状態だった「にじGTA」は、言い換えれば長時間の大人数コラボ配信。今まで見たことのない組み合わせのライバー同士がコラボし、交流を深めていく様子が見られたこともファンにとっては嬉しいポイントでした。
特に、最近デビューした新人ライバーには先輩たちに名前や人柄を知ってもらう良い機会となっていた印象です。「名前は知っているけどどんな人かわからない」ライバーを「にじGTA」を通して知ったという視聴者も多いのではないでしょうか。