「みんなの心に残る”癖”となれ!」ケモノ、袖ダボ白衣……“kawaii(可愛い)”を通じて開かれる“良きぷにるライフ”への扉――『ぷにるはかわいいスライム』ぷにる役・篠原侑さん&河合井コタロー役・梅田修一朗さん対談インタビュー
WEB「週刊コロコロコミック」にて好評連載中、累計PV数2,200万回を達成し、「次にくるマンガ大賞2022」(WEBマンガ部門4位)に入賞するなど、話題沸騰のラブコメまんが『ぷにるはかわいいスライム』。
同作のTVアニメが2024年10月6日より、テレ東系列にて放送開始となります。
アニメイトタイムズでは、ぷにる役の篠原侑さん、河合井コタロー役の梅田修一朗さんにインタビュー!
多くの”癖”が詰め込まれている本作。アニメになってどうパワーアップしているのか。そして、演じるおふたりの”癖”とは? 「こんなに赤裸々で大丈夫なのか?」と心配になるインタビューの内容を余さずお届けします!
原作の”癖”を更に”ぷにるないずど”した濃いアニメ
ーーまずはキャラクターの簡単な紹介と、演じた感想をお願いします。
ぷにる役・篠原侑さん(以下、篠原):ぷにるは”ぷにる”でしかないといいますか、それを言葉にすると無粋になってしまう気もしていまして。表面的な部分で言うと、小生意気だけど可愛くて憎めない、マスコットみたいな子です。それを計算してやっているわけではなく、本能の赴くままに可愛い自分を信じています。
男の子でも女の子でもない性別不詳。年齢も「一応生まれてから7年なので7歳なのかな?」とか。未知の生物みたいなところを感じさせつつ、感じさせ過ぎない良いキャラクターだと思います。
河合井コタロー役・梅田修一朗さん(以下、梅田):コタローは、一般的な思春期の男の子です。ぷにると過ごしている点は一般的ではないですが(笑)。
可愛いもの好きという秘密を抱えているんですけど、実は“秘密”になってしまった経緯があります。加えて、思春期なので可愛いものを可愛いと素直に言えないし、心の中で「良いな」って思っても反射的に「バカ」って言っちゃうとか、まだまだ少年なところが残っている子ですね。
物語の役割としては、何とかブレーキをかけようとするツッコミ役。南波(遊助)や雲母(麻美)先輩など、ぷにる以外のキャラクターも枠に収まりきらない人たちなので、ツッコミ役にならざるを得ないんです。そういう意味で、ツッコむ時は少ししっかりしているかもしれません。
ーー原作を初めて読んだ時の感想はいかがでしたか?
篠原:連載開始からSNSで人気だったので、みんなと一緒に観測して楽しんでいました。恐らく読んだ方は同じような感想を抱くと思うんです。「良い意味で”癖”の強い作品だな」って(笑)。
梅田:絵は可愛く、分かりやすく、印象に残りやすいタッチでコロコロにぴったりなのですが、至るところに”癖”が(笑)。僕も最初に見た時は「なんだこの作品は!?」と驚きました。
篠原:大丈夫なのか、世の少年たちは……?
梅田:でも、アニメを観た人は篠原さんの演技で”癖”を感じるんですよ。
篠原:もちろんそのつもりです! 「これはこうなんですよね」と心の中の“まえだくん先生”と対話しながら演じていました。「みんなの心に残る”癖”となれ!」と思いながら(笑)。
梅田:(笑)。原作の”癖”を十分理解しつつ、更に”ぷにるないずど”された濃いアニメになっていると思います。
ーー篠原さんは、オフィシャルコメントで「運命的なものを感じる」と綴られていましたね。
篠原:時々、「あ、このキャラクターは絶対私が演じる」という感覚になるんです。まえだくん先生と同じ”癖”を持っていて、それを理解して表現できるのは私しかいないと謎の自信があって。「お願いです、後生ですから!」という思いで、オーディションを受けていました。
ーーご自身は、どの辺りが”癖”として一番刺さりましたか?
篠原:「ギャルぷにる」です! 令和というより、平成のギャル感がすごくて。みんな一周回ってルーズソックス、黒ギャルとか大好きじゃないですか。まえだくん先生はしっかり刺さる”癖”を描かれているんですよね。
「やっぱりそういうフェチズムは大事にしていかないと!」って。私の中の男子中学生がそう言っているので、そういう部分を今後も大事にしていきたいと思っています。
ーー梅田さんもオーディションで運命的なものを感じることがあるのでしょうか?
梅田:僕自身は、オーディションを受けた後に「あれで良かったのか」と思うことが多いです。事前に想像したものと当日のディレクションが違ったり、色々なパターンを要求されたりするので、「大丈夫だったかな?」と考えてしまいます。
ただ、今回は先にぷにる役が決まっていて。篠原さんとは知らないまま「ヘッドホンからぷにるの声が聞こえます」と言われたんです。それが完全に”ぷにる”だったんですよ。その声を聞きながら、自然にコタローを演じられた実感がありました。