「みんなの心に残る”癖”となれ!」ケモノ、袖ダボ白衣……“kawaii(可愛い)”を通じて開かれる“良きぷにるライフ”への扉――『ぷにるはかわいいスライム』ぷにる役・篠原侑さん&河合井コタロー役・梅田修一朗さん対談インタビュー
想定外の演技プランと引き出しが求められる現場
ーーアフレコ現場でのディレクションや印象的なエピソードをお聞かせください。
篠原:うんち!
梅田:今、篠原さんは「うんち」と言いました。
ーー(笑)。
篠原:ちゃんと翻訳してよ(笑)。作中でコロコロ的な展開としてうんちを“ひりだそうとする”シーンがあって、それが今までの自分にはない引き出しだったんです。「今のはリアルなので、もうちょっと可愛く」と言われて、「もうちょっと可愛く?」「ひりだす?」と苦戦していました。
梅田:あんなディレクションは初めてだったよね。
篠原:スタッフ陣の間で審議も行われて、結果的に色々なパターンを押さえることになりました。この現場あるあるなのですが、「どれを使うか分からないので、一旦全部録ります」と言われることが多くて。なので、自分たちもどれが本編で使われているのかは観るまで知らないんです。
その時は「うんちの引き出しが少なくて申し訳ない……」と思ったんですよ。自分の人生で想定してない演技プランがこうやって現れることもあるんだなって。
梅田:複数のパターンを録るので、それに合わせてツッコミの言い方も少しずつ変えています。あとは周りのみなさんもアイデアが豊富というか、「俺も!」「私も!」というキャストが集結していたので、常に笑いの絶えない現場でした。
篠原:すぐにアドリブ合戦が始まるから。
梅田:越後屋コースケさん(ホネちゃん役)のアドリブの引き出しがすごいんですよ。どこからどう聞いてもホネちゃんにしか聞こえないので、ぜひ注目してもらえたらと思います。
篠原:とあるシーンではホネちゃんと剛やんがうるさすぎて、「少しボリュームを下げて」と言われていたよね(笑)。
梅田:基本的に、『ぷにる』のアフレコ現場はうるさいんですよ。最後の方は、音響監督(丹下雄二さん)の返しのボリュームが大きくなっていました。
学校のクラスみたいな空気感がそのままアフレコに活かされている気はします。(御金賀)アリスの高笑いやホネちゃんのツッコミとか、段々みんなの声が恋しくなってきたので、早く放送で聞きたいですね。