【今週の『ONE PIECE』の話題は?】ラストシーンはレゴの箱庭? 最新1126話の衝撃展開に読者騒然&考察白熱! 「シャンクスは本来こういう海賊」「ヤソップお前…」
海賊王を目指し海へ出た主人公モンキー・D・ルフィとその仲間たちの活躍を描く、週刊少年ジャンプで連載中の漫画『ONE PIECE』(原作:尾田栄一郎氏)。
未知の島の心躍る冒険や強敵との痛快なバトルを通して仲間たちと絆を深め強く成長していく様は、まさにジャンプの三大原則「友情・努力・勝利」のど真ん中。その一方で、消された歴史や差別・奴隷制度などをめぐる世界の闇をも緻密な伏線と壮大な世界観で描き出す本作は、最終章へ突入した連載27年目の原現在も怒涛の展開で読者の心を掴んで離しません。
9月16日(月)発売の週刊少年ジャンプに掲載された『ONE PIECE』第1126話“落とし前”では、シャンクスの挙動や衝撃のラストシーンが読者の間で話題となり、考察も盛り上がっている様子。本記事では、そんなSNSでの反響とともに、最新話のポイントを振り返っていきます。
※本記事には『ONE PIECE』最新話(第1126話)のネタバレを含みます。コミックス派やアニメ派の方等、ジャンプ未読の方はご注意ください。
バルトロメオに対するシャンクスの対応に読者戦慄!SNSでは賛否両論分かれる
最も注目されたのが、シャンクスとバルトロメオの対峙。
事の経緯は、第864話(コミックス第86巻)から第919話(コミックス第91巻)の扉絵連載「押し掛け麦わら大船団物語」のVol.6〜Vol.10で、バルトロメオがルフィに断りなく赤髪海賊団の海賊旗を燃やし麦わらの一味のものに変えるなどしてナワバリを荒らしたことが発端。この一件はシャンクスの耳にも入っており、第1054話では「ケジメはどうする…」とルフィに会うことも我慢してバルトロメオに落とし前をつけさせることを匂わせていました。
そして今回、ついに赤髪海賊団と相対したバルトロメオは誠意を込めて謝ります。恐ろしい表情で詰め寄るシャンクスでしたが、ルフィとの関係性の手前か意外な展開でまさかの解放!しかし喜びも束の間「ケジメはケジメ」とヤソップが射撃しバルトロメオ海賊団は撃沈。
この衝撃展開で、SNSの意見は賛否両論分かれることに。
賛成派からは、「シャンクスの言ってることは正しい」「“友人のため”に怒る点は昔から一貫している」「恐いけど、ルフィを守った時しかり本来のシャンクスはこうだよね」と筋が通っているシャンクスの言動に同意する声があがりました。
一方反対派の意見は、やはり騙し討ちのような手口への批判が目立っていました。確かになんと卑怯な!と言いたくなるところですが、すでに第1話の赤髪海賊団が「聖者でも相手にしてるつもりか」「お前らの目の前にいるのは海賊だぜ」という意向を示しているため飲み込まざるを得ません。本来の赤髪海賊団はこういうスタンスなのでしょう。
これまでのバルトロメオの好感度の高さから彼に同情せずにはいられない展開と、ヤクザさながらの顔を見せたと思えば仲間の前ではルフィのことを嬉しそうに話すシャンクスのギャップが、より四皇の怖さを浮き彫りにしたシーンでした。
ガープの生存に読者歓喜!グザンは元師匠をあえて生かしたのか
そして今回、クザン(青キジ)との戦いの末に死亡説が濃厚となっていたガープの生存が判明したことが読者を歓喜させました。
海軍時代、師弟関係にあったガープを初めて呼び捨てにし、「殺したつもりが生きてた」と冷酷さを見せるクザン。しかし読者からは「なんだかんだ言ってグザンは大恩あるガープのこと殺せなかったんだと思いたい」「情が捨てきれなくて生かしたのかな」とクザンの本音を推し量る声も多くあがっていました。単に、元弟子のクザンではまだ力が及ばないほどガープの生命力が強かったという線や、クザンに何か考えがありトドメを刺さずにおいたという可能性もありますが、その真意はクザンのみぞ知る。
ガープが鎖に繋がれている姿は、インペルダウンに収監されていたエースと重なるようで悲痛ですが、まずは命あったことを喜びたいですね。
ラストのナミはエルバフにいる?“アブサン”の幻覚症状との関係は…
もう一つ、大きな話題になっているのが、ドリー&ブロギーたちとの再会の宴で酔っ払い眠ってしまったナミが謎の場所・謎の新衣装で目覚めるラストシーン。「新たな冒険(トラブル)の予感」というアオリが新章の始まりを告げる、これまた衝撃の展開となりました。
ナミに加えゾロ、ウソップ、サンジなど、主に麦わらの一味の初期メンツが飲んでいた「アブサン」という酒は幻覚症状を引き起こすこともあるという代物で、中毒性の強さから現実世界でも規制がかかったことのある危険なものだそう。
そんな“アブサン”で酔い潰れたナミは目覚めると「知らない天井」状態に。レゴブロックのような床や壁が特徴的な場所で、エルバフの巨人たちのようなヴァイキング風の衣装をまとっていました。(めちゃくちゃ可愛い!!!)
ここはどこで、どういう状況なのか、SNSではさまざまな考察が。「アブサンの幻覚症状では無いのか?」という意見も見られるなか、「アブサンの幻覚はミスリードで、ナミたちは先にエルバフに着いている」ことをベースに考える読者が多いようです。
「エルバフのロキ王子がナミを気に入って捉えた?」「(レゴのような床と衣装替えから)巨人族の子供たちに人形遊びとおままごとに使われている?」「衣装も顔立ちも新巨兵海賊団のゲルズに似ている。ナミの生い立ちに関わったりしないかな」などあらゆる角度からの考察が生まれています。
筆者もレゴブロックを彷彿とさせる建物がキーになると考えていますが、エルバフの建造物にしてはナミに対してのサイズ感に違和感がありません。そのため、人間サイズの箱庭のようなところに入れられている状態なのではないか?と推察しています。
果たしてナミたちは捕らえられているのか、もしくは匿われているのか。新たな敵or味方キャラの登場も楽しみですね。
[文/まりも]