ベルと共に正義を取り戻したエルフ『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅤ 豊穣の女神篇』ヒロインたちを振り返る——第9回「リュー・リオン編」!
シリーズ累計発行部数が1700万部を突破する人気小説『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(原作:大森藤ノ イラスト:ヤスダスズヒト GA文庫/SBクリエイティブ刊通称ダンまち)。
2024年にはTVアニメシリーズ最新作『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅤ 豊穣の女神篇』が放送開始となります。アニメイトタイムズでは、これまでに登場した魅力的なヒロインたちとベルとの関係・物語を振り返り!
本稿では、酒場『豊穣の女主人』で働くリュー・リオンのこれまでを振り返ります!
リュー・リオンとは
プロフィール
21歳
種族:エルフ
Lv.:4
二つ名:疾風
所属していたアストレア・ファミリアが全滅するという壮絶な過去を持つエルフ。当初はベルのことを想う同僚シルを応援していたものの、ベルとともにダンジョン深層の死地から地上に帰還したあとは彼のことを直視できないほど意識してしまうようになった。彼女が敬愛する主神アストレアはオラリオの外で新たな眷族とともに暮らしている。(公式サイトより引用)
恩人であるシルの想い人であるベルとの出会い
5年前、闇派閥(イヴィルス)と呼ばれる犯罪行為を繰り返す一派であるルドラ・ファミリアが起こした事件がきっかけで、所属していたファミリアが壊滅してしまったリュー。彼女は、闇派閥(イヴィルス)への復讐を行った後、冒険者を引退しています。
その後、同僚・親友となるシル・フローヴァに助けれられ、オラリオの酒場『豊穣の女主人』で働くことになったリュー。
冒険者として活動を始めたベルにシルが目をつけ、お店に招いたことをキッカケにリューとベルも交流するようになりました。
シルがベルに好意を抱いていることを理解していたリューは、シルを応援しつつ、冒険者としてやや頼りないベルにアドバイスを送るなど、彼を気にかけます。
また、ベルたちのダンジョン探索へ協力したり、ヘスティア・ファミリアとアポロン・ファミリアによる「戦争遊戯(ウォーゲーム)」では、引退した身でありながら活躍。後に、ベルに戦闘を本格的に教えるようになります。
ベルやヘスティア・ファミリアにとって、なくてはならない存在になっていくリュー。彼女もまた、冒険や戦闘を共にする中で、ベルの人柄や成長を感じ一目置くようになっていきます。
あまり馴れ合いを好まないリューですが、ベルには身の上話をしたり、ほかの冒険者よりも少し柔らかい態度を取るなど、時間をかけてふたりの距離は縮まっていくのでした。
ベルに生を肯定され、正義を取り戻すリュー
『ダンまちⅣ 深章 厄災篇』で描かれたダンジョン深層からの帰還で、ベルとリューの距離は更に近づきます。
冒険中に、自身の復讐相手であるジュラ・ハルマーを発見したリューは、ダンジョン下層へ逃走した彼を追跡していました。
ジュラは殺人犯の濡れ衣をリューにきせることによって、行動を制限し彼女から逃走を図ります。その殺人犯の噂を聞いたベルも、下層へと向かいリューに接触。事情を理解した彼は、リューと共にジュラと戦うことを選びます。
追い詰められたジュラは、アストレア・ファミリアを壊滅に追い込んだ、厄災と呼ばれるモンスター「ジャガーノート」を再び呼び寄せます。トラウマが蘇るリューと共にベルはジャガーノートに挑みますが、圧倒的な力に歯が立ちません。
ジャガーノートをコントロールしようとしたジュラでさえあっけなく殺されてしまい、戦いの末にリューとベルは深層へと迷い込んでしまうことに。
リューは過酷な深層での探索を行いながら、復讐心によって多くの命を奪ってきた自身が抱えている葛藤をベルに打ち明けるのでした。
心の拠り所にしていた正義の心を失い死に場所を求めていたリューは、自らを犠牲にして、ベルだけでも地上へ帰すべく奮闘しますが、そんな彼女に最後まで寄り添い共に地上を目指すベル。ベルは「リューの心には正義が残っている、仲間の分まで生き続けるべきだ」と背中を押します。
彼の優しさと強さを受け止めたリューは、束縛から開放され深層で再び相まみえた宿敵・ジャガーノートを討伐。無事にふたりで地上に帰ることに成功します。
リューに訪れる変化
深層探索中に、ベルに受け入れられ生きることを肯定してもらったリューは、自分のために必死に戦ってくれた彼に対する心の変化を抱き始めます。
探索中にはベルの目が見られなくなってしまったり、顔を赤らめることも。呼び方も「クラネルさん」から、自然と「ベル」に変化していってしまい。
地上に戻った際にも、療養から目覚めると一目散にベルの病室に向かい、彼の安否を確認するなど、大切な繋がりになったベルを失いたくない様子です。
傷が癒えオラリオの街を散策するふたり。自身の思い出の場所にベルを案内したリューは自分を開放してくれた彼に感謝を述べ「あなたは尊敬に値するヒューマンだ」と伝えるのでした。
『豊穣の女神篇』でベルとの関係はどうなる?
『豊穣の女神篇』では、オラリオの祝祭・女神祭のエピソードが描かれます。本作は、成長したベルに、酒場『豊穣の女主人』の店員・シルからデートの誘いが届くことによって物語が大きく動きます。
冒険や戦いの師として、ベルを導き成長を見守ってきたリュー。そして、復讐に取り憑かれていた自分を受け入れて、共に生きる選択をしてくれたベルへの気持ちを自覚した彼女は、今後どのようにベルと向き合っていくのでしょうか。
ベルを意識するあまり、ぎこちない態度を取ることが多いので、彼女が完全に甘えられるようになるのは時間がかかりそうですが、第5期でどのようなアプローチをするのか注目です!
作品概要
あらすじ
キャスト
(C)大森藤ノ・SBクリエイティブ/ダンまち5製作委員会