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『わんぷり』ライブ記念インタビュー:Machico【連載第4回】

『わんだふるぷりきゅあ!LIVE2024 FUN☆FUN☆えぼりゅーしょん!』ライブ開催記念リレーインタビュー:Machicoさん|「プリキュアソングの素敵さもお友だちに伝えたい」【連載第4回】

 

同じ輪の中で、愛を伝えて、広めていこう

――それこそ、今回の「『わんだふるぷりきゅあ!』ボーカルアルバム ~We are わんだふる!!!!」~には、コロナ禍で生まれた「CLAP!~勇気を鳴らせ~」の新アレンジ「CLAP & CHANT!~アイノウタ~」が収録されていて。

Machico:そうなんです! 当時「『トロピカル~ジュ!プリキュア』 ボーカルアルバム ~トロピカる!MUSIC BOX~」に収録されて、ライブで声が出せない期間は、この曲でみんなのクラップで気持ちを送ってもらっていました。今回はもう「クラップだけじゃなくて、声も出してね!」っていう風に思いっきり呼びかけられるなって。

タイトルの通り、歌詞も愛に満ち溢れていて。だから歌い方に関しても「より優しく」というディレクションを受けました。力強さももちろん必要なんですけど、寄り添うような温かさと言いますか。それはきっと作品のイメージも関係していると思うんです。

『トロピカル~ジュ!プリキュア』(『トロプリ』)は勢いがあって、落ち込んでいる人を引っ張っていくような作品だったので、「CLAP!~勇気を鳴らせ~」も「みんなが声を出せないからこそ、こっちが引っ張っていくんだ!」という気持ちで歌っていました。

 

 
一方で『わんぷり』は温かさに溢れた作品ですし、「CLAP & CHANT!~アイノウタ~」は、みんなで同じ輪の中で、愛を伝えて、広めていこうというスタンスで歌っています。

――より神聖な雰囲気がありますよね。

Machico:そうなんですよね! “CHANT!”(聖歌)という意味が加わった通り、曲全体に神聖な感じが漂っていて。間奏には自分たち以外の声も入っていて「もしかして(『プリキュア』音楽プロデューサーの)井上(洸)さん?」って(笑)。

――思いました!

Machico:井上さんに「井上さん、歌ってました?」と思わず聞いてしまいました(笑)。井上さんではない、別のメンズが参加してくれたようです。以前の「CLAP!」は、3人バージョン(歌:Machico コーラス:北川理恵・吉武千颯名義)、もしくは3人それぞれのソロのみだったので、それ以外の人の声は入っていなかったんですけども。同じメロディーでありながら、歌詞も変わって、意味合いもより深くなって。私も早く、みんなの前で歌って、堂々と「みんなの声をきかせて!」ってマイクを向けたいです。

――みんなの声をきかせて!という言葉も、「あなたの声をきかせて!」というキャッチフレーズのある『わんぷり』ならではかもしれません。「CLAP!~勇気を鳴らせ~」はライブで育ってきた曲で、ここ昨今はシンガロングもできるようにはなりましたが、今回、3人名義(北川理恵・Machico・吉武千颯)でリアレンジすることを知ったときはどう感じられたのでしょうか?

Machico:いろいろな場面で歌わせてもらってきた曲なので、『トロプリ』だけの曲ではないなとずっと思っていました。今回リアレンジすると聴いて、ああ、シリーズの垣根を超えて歌いつないでいく曲になったんだと。そういう意味では納得するところもありましたし、「どんな感じになるんだろう!」とワクワクしました。ただ、歌い慣れしすぎてしまったので、前のバージョンの歌詞がライブで出てきたらどうしようと思ったり(笑)。でも、雰囲気も違うし、今回は千颯がメインを歌っていて、それもバトンが渡っていった感じがしています。でも改めて思ったのは「やっぱり難しいなぁ」と(笑)。それは3人の中での共通認識でした。

――高いですよね。

Machico:そうなんです。あとシンガロングの部分も難しくて、さらに2番からはラップが。そもそも歌いわけが難しい曲なんです。声が三者三様で、だからこそ聴いていて気持ちが良い曲でもあります。

 

 
でもメインの声が変わると、こんなにも歌の見え方が違うんだなって思いました。私は感情を乗せつつも、メロディ重視で歌うところがあって。一方で、千颯の声って、かわいくもありながら、セリフのように歌うじゃないですか。で、笑顔で歌っている千颯が思い浮かんでくるんですよね。

――まさにキュルンキュルンな歌声。

Machico:そうなんです! 「心の底から大好きを伝えたい」という思いが伝わってくる。それも『わんぷり』にピッタリだなと思っていました。それを私と理恵さんで支えるようなイメージでした。で、理恵さんはまたパワーアップしてるし!

――パワフルで、滑らかですよね。

Machico:もう伸びがすごすぎて「どこまで行くんだ〜!」って思うくらいです。

今回もこの3人でまた歌わせてもらえることが本当に嬉しい。以前と同じメンバーだからこそ、自分自身の成長を感じる部分もありましたし、3人で力を合わせて歌うことで、3人の絆も見えたら良いなって思っていました。やっぱり3人で過ごした時間っていっぱいあるんですよね。そうした自分たちの関係性も乗せられるような歌にできたら良いなと思っていました。実際、その3人の過ごした時間も絆も伝わるような曲になったんじゃないかなって。あとはもうお客さんにみんなにそれを受け取ってもらうだけですね。プリキュアライブでは、みんなで一緒に歌ってくれると嬉しいです。

――今回のボーカルアルバムには「わんだフル・わんデイ」(石井あみ・後本萌葉・吉武千颯名義)と、もうひとつ3人曲も収録されています。その対比がまた面白いですよね。

Machico:そうなんですよ! 萌葉の声は本当に独特で、真似できない強さがあるなって思いました。何だろうな……こう言うと語弊があるかもしれないんですが、幼さを感じる歌声だからこそ、伝わるものがあるんですよね。技術的に巧みに歌うというよりも、もっと感覚的に、純粋に伝わるものがあって。私が取り戻したくても取り戻せない無垢さというか(笑)。それが残っているって本当にすごいことだと思います。「ようこそ、お子さま♡ドリーミア」の時もそう感じたんですけど、彼女の声には特別な力があるなって。

『ひろプリ』であみちゃんが千颯と一緒に歌っていた時も、なんだかあみちゃんの方が幼く聞こえていたんですけど、今回のアルバムであみちゃんのソロ曲を聞いたら、一気に大人っぽくなっていて。「この1年で何が起きたの?」って思うくらいです(笑)。そのあみと萌葉の対比もすごく良かったですし、その両方の要素を持った感じが、なんだか千颯っぽいなって感じもして。

というか、3人の共通点が純真無垢なんですよね。その3人が揃っているので、理恵さんや私、千颯と一緒に歌った時には出ないような色が出ていたのが面白かったです。

 

 

――「Machicoさんのことが大好き」なのも共通している3人だと思います(笑)。今のお話を石井さんが聞いたら喜ぶだろうなと。

Machico:元々すごいポテンシャルを持っていた子ではあるんですけど、1年でここまで変わるとは思いませんでした。

私はシンガーとしてデビューして6、7年後くらいに『プリキュア』に関わりはじめたんですけど、それからの期間というのは、私自身すごく成長できたと感じているんですよね。キャリアを積んでいた状態でも、なお。彼女の場合、デビュー作が『プリキュア』。それってすごいことです。まだスポンジみたいな時期に『プリキュア』の曲に携わって、本当に大きな経験になっているんだろうなって思います。

毎回言っていますが『プリキュア』の曲ってすごく難しいんです。しかも伝える相手が小さなお友だちですから、深い部分をリアルタイムで伝えるのは簡単じゃないんですよね。だからこそ、大人が本気で向き合わないといけない難しさもある。きっとそういう経験が、あみを大人にさせたんだろうなって思いました。千颯の新アンサムソングの「Wonder Flowers プリキュア」もすごく温かくて……ああ、優しい曲って良いなって改めて思いました。みんな偉い! 成長しているなぁってしみじみと。

 

 

(C)ABC-A・東映アニメーション
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