『わんだふるぷりきゅあ!LIVE2024 FUN☆FUN☆えぼりゅーしょん!』ライブ開催記念リレーインタビュー 北川理恵さん|『プリキュア』への想いや熱意も全部ひっくるめて歌いたい――【連載第5回】
10月12日(土)、 KT Zepp Yokohamaにて『わんだふるぷりきゅあ!LIVE2024 FUN☆FUN☆えぼりゅーしょん!』が開催されます。
今年は長縄まりあさん(キュアワンダフル/犬飼こむぎ役)、種﨑敦美さん(キュアフレンディ/犬飼いろは役)、松田颯水さん(キュアニャミー/猫屋敷ユキ役)、上田麗奈さん(キュアリリアン/猫屋敷まゆ役)、吉武千颯さん(オープニング主題歌歌手)、石井あみさん(エンディング主題歌歌手)、後本萌葉さん(エンディング主題歌歌手)、Machicoさん(歴代プリキュア歌手)、北川理恵さん(歴代プリキュア歌手)が出演。昨年20周年という節目を迎えた『プリキュア』。新たなはじまりを豪華キャスト陣が彩ります。
アニメイトタイムズでは、毎年「プリキュアライブ」のリレーインタビューをお届けしています。第5回は、歴代のプリキュアソングを彩ってきた北川理恵さんです。続編が発表になった『魔法つかいプリキュア!』主題歌や、その『まほプリ』も登場する映画 『わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!ドキドキ・ゲームの世界で大冒険!』挿入歌など、シリーズごとに色彩を変えながら、北川さんならではのエネルギーで愛や光を世界中の隅々まで届けてきました。
ライブへの意気込みはもちろん、近況や7月に発売された「『わんだふるぷりきゅあ!』ボーカルアルバム ~We are わんだふる!!!!~」に収録された、あの曲のリメイクについてもお伺いしました。
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「ワクワクもんだぁ!」
――「ひろがるスカイ!!プリキュアLIVE」に続いて、今年もプリキュアライブに出演される北川さん。ライブに向けての率直な気持ちをお聞かせください。
北川理恵さん(以下、北川):いやあ、もうただただワクワクしています。
――「魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~」オープニング主題歌の発表がありましたが、続編のお話を聞いた時どのように感じましたか?
北川:「えっなっなんで?」って感じでした(笑)。すごく嬉しい反面、「なぜまた『まほプリ』? 良いんですか?」と。でも、みらいたちの“その先”を見られることが本当に嬉しいですし、また「キュアップ・ラパパ!」をただ懐かしむだけでなく、今、現在進行形で言えることがとても感動的というか……。
――「キュアップ・ラパパ!」は文字通り魔法の言葉ですよね。もう聞くだけで胸がキュンとします。
北川:そうなんですよね。みらいたちやモフルンは『わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!ドキドキ・ゲームの世界で大冒険!』にも登場します。子どもたちにとって「魔法つかい」というワードはそれだけで魅力的なものだと思うんです。(インタビュー段階では)公開はこれからなので、映画の中のプリキュアたちがどのくらい受け入れてもらえるのかが、少し気になりますね。
また、続編では大人になったみらいたちがどう描かれるのか、モフルンを含めた彼女たちの関係性がどう変わっているのかも楽しみなところです。いろいろと気になること、楽しみにしていることはたくさんあるのですが、皆さんの「キュアップ・ラパパ!」をはやく聞きたい!
時の流れは残酷、なんかじゃない
――北川さんのプリキュアイベントへの参加が増えていてすごく嬉しいです。
北川:ほんっとにありがたいですね。(スケジュールの都合で)出られなかった時期もありましたけど……それこそコロナ禍の時期は対面自体が叶わずで。元々は声を出せてたけど、それができなくなり、また出せるようになって……そのすべてを経験できたからこそ、生で会える機会を再びもらえたことが本当にありがたいなって思っています。
――北川さんが参加されている「CLAP!〜勇気を鳴らせ〜」はその過渡期に生まれた、象徴的な曲ですよね。
北川:そうなんですよね。最初は声が出せず、子どもたちにも「動かずにその場で手を鳴らしてね」などと伝えていましたが、今ではみんなが声を出せるようになって。 「LIVE HOUSE Circuit!」では、もうみんなが声を出し放題、動き放題で、あるべき姿じゃないですけども、そうやって理想的な形になっていって。
何事も無駄じゃなかったよなって思います。声が出せる、マスクなしで顔が見られる、直接会える……それができることに対して、喜びが倍増しました。そして、こうした大変な状況の中でも『プリキュア』のバトンを繋いでくれた人たちに、心から感謝だなと。
――製作スタッフの皆さん、キャスト、シンガー、ファンの皆さんで一丸となってこのバトンをつなげてきて。
北川:6月には『プリキュア』シリーズ通算1000回放送を迎えたじゃないですか。1000回って! 思わず「1000回!?」と叫んでしまいましたよ(笑)本当にすごい!
それだけ続いているってことは「守り続けるぞ」って思ってくれた人たちがいたからこそなんですよね。その方々がいたから、今も私たちがこうして歌わせてもらえる。ライブでは、その想いや熱意も全部ひっくるめて歌いたいって思っていますし、作家の皆さんの想いも大切に歌いつないでいきたいなって。
――先ほど話題に上がった「CLAP!〜勇気を鳴らせ〜」が、今年は生まれ変わって「CLAP & CHANT!〜アイノウタ〜」になりましたね。今回のリアレンジで「CHANT」(聖歌)の成分が加わったことで、曲全体に神聖な雰囲気が漂っている感じがします。
北川:そう、そうなんですよ! ただ、実はわたしは「CHANT」の言葉の意味をそれまでふんわりとしか分かってなかったんですけどね(苦笑)。
――私もです(笑)。今回調べました!
北川:仲間ですね!(笑)その意味を知ってから家で練習していた時に、ちょっとグッときすぎて、泣いてしまって歌えなくなってしまったこともありました。みんなで歌うパートができたことがなによりも嬉しくて。
――コールアンドレスポンスもできるようになりましたね。
北川:そうなんですよ。泣きそうになりました。
✨7/24(水)発売✨
— プリキュア音楽&映像商品公式 (@precure_marv) July 12, 2024
『#わんだふるぷりきゅあ!』ボーカルアルバム
~We are わんだふる!!!!~
\🎧試聴動画公開✨🎧/
M10.CLAP & CHANT!~アイノウタ~
歌:#北川理恵 ・ #Machico ・ #吉武千颯
作詞:マイクスギヤマ 作曲・編曲:石塚玲依
10/12(土)開催 #わんぷりライブ 先行封入も✨… pic.twitter.com/m2XdJfmJfN
――新しい歌詞が加わったり、Machicoさんが歌われていたところを吉武さんが歌ったり。
北川:そう、そうなんですよ! そこにもグッときました。歌詞がさらにアップデートされて。〈つながり合おう 何度だって立ち上がれ〉という言葉に、今回さらに感動してしまったんですよね。ああ、そうやって立ち上がってきたから『プリキュア』がつながってきたんだよねって。
〈見ているよりも奏でようよ〉とみんなに言えるところにまで来たということも、なんだか感慨深いものがありました。さっきの話と重なってしまうかもしれませんが……よく時の流れは残酷、みたいなことを言うじゃないですか。
私は前向きに捉えることもできると思うんですよね。もっともっと、私たちのパワーを二倍にも三倍にもして届けられるような経験をこの期間に積ませてもらえたなと思っています。「CLAP!〜勇気を鳴らせ〜」が「CLAP & CHANT!〜アイノウタ〜」に進化したというストーリーも含めて、この曲をより一層実感を込めて歌うことができるようになったんじゃないかなと感じています。
――最後のユニゾンの〈愛はきっと 世界を変えるよ〉もすごく良いなと。石井さんにうかがったのですが、作詞のマイクスギヤマさんは作詞をされる際に「言葉遊びはしつつも、そこに自分の思いもちょっぴり入れる」んだそうですね。マイクさん自身、世界の平和をずっと願っていて、そういう思いを音楽を通して伝えたいと。
北川:それこそ、今はいろいろなところで戦争が起きていているじゃないですか。〈不条理なんかに 負けない讃歌〉〈生命(いのち)全部 守りたいんだよ〉などの言葉は、マイクさんならではだなと感じていたんです。自分の涙腺をものすごく刺激した言葉でもありました。
でもこれって、プリキュアが目指すものというか……プリキュアたちは「こうありたい」っていうところに向かって進んでいくじゃないですか。声を上げて「みんなで頑張ろうよ」って呼びかけていて。だから、この曲は本当にプリキュアの曲でありながらも、みんなの曲だなと感じています。しかも、平和の鐘のような音も入っているじゃないですか。
──聖歌感がありますよね。
北川:そうなんですよね! 曲を聴いたとき、(作曲・編曲の)石塚(玲依)さんが思い浮かべていたであろうイメージがパーッと広がりました。天からの光とか、いろいろなものがキラキラしていて。まるで世界や宇宙を「明るく照らしていこうよ!」と言っているようなオケだなと感じていました。しかもレコーディングの時に、いただいていた音源よりもさらに音が進化していて。「え、こんなにもより美しくなったの?」って感動しましたね。
――石塚さんは「優しく見守ってくださる方」というお話をうかがいました。
北川:ああ、確かにそうです! こちらのことをすごく受け止めてくださる方なんですよね。それこそ石塚さんも、マイクさんも「夢は未来への道」(『Go!プリンセスプリキュア』の後期エンディングテーマ)でお世話になっているので……もう10年程お世話になっているんですよね。だから言い方が変かもしれませんけど、レコーディングで石塚さんにお会いすると、親戚の方に会ったときのような安心感を覚えます(笑)。高木(洋)さんもそうですけども「わ〜い!」って嬉しくなってしまいますね。