岩田陽葵さんと小泉萌香さんによるユニット・harmoeが3rd LIVE TOUR「ii’m here」を完走! 音楽と物語、そして「アイ」があふれた空間に【ライブレポート】
アンコールでの初MCでは7枚目のシングル決定の発表も!
アンコールならぬ「harmoe」コールで再びステージに現れたふたりが歌い始めたのは1stシングルのC/W「キュリオシティ・パレット」。ツアーTシャツに着替えて、「不思議の国のアリス」がモチーフのポップなダンスナンバーをパフォーマンス。キュートでかわいい歌声とダンス、そして「ルールなんて自分で作るの」のラストフレーズもharmoeらしい。
次の「ふたりピノキオ」はタイトル通りで、TVアニメ『継母の連れ子が元カノだった』のED曲。ピノキオはウソをつくと鼻が伸びるが、ふたりがこの曲で歌っているのは好きな人の前ではついウソをついてしまう女の子。打ち込み音とオルゴールが融合したガーリーなテクノポップで歌声も振りもかわいく。
「ありがとうございま~す!」とふたりで声を合わせると、当日初のMCパートへ。岩田さんが「千秋楽いかがでしたか~?」と元気に問いかけると、会場から大きな声と拍手。そして小泉さんは「皆さん、愛は見つけられましたか?」、岩田さんも「私たちの愛、届きましたか?」の声にも好反応!
ダンサーの人数が前2公演から計8人に増えたことによって、「Okey◎Dokey!」で「7人の小人ができるじゃん!」となり、観覧車のような目まぐるしいパフォーマンスになったそう。それぞれ違う個性の小人をダンスで演じていたとのこと。また小泉さんは「この曲が一番ペンライトを振るのが難しかったんじゃないのかな?」「みんながペンライトで彩ってくれたおかげ。一緒に作ってくれてありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。
客席を背にしての記念撮影の後、2024年12月25日にFCアコースティックライブが開催されること、2025年1月8日に7枚目のシングル「トゥインクル・デイズ」がリリースされ、1月から放送されるTVアニメ『いずれ最強の錬金術師?』のED曲になることが発表。ちなみに曲のコンセプトは「ピーター・パンとウェンディ」とのこと。
「これからも愛を届けます!」(岩田)「愛はここにありました!」(小泉)
そしてふたりからごあいさつ。
【岩田さん】
どの公演も楽しくて一瞬で、すごく尊くて、かけがえのない時間を過ごさせていただきました。今回は「愛」という大きなテーマを背負って、私たちは旅に出たんですけど、2ndアルバムの「radii」から始まって、制作中から「ふたりにとって愛って何?」とたくさん聞かれるたび「わからないです」としか言えないくらい大きくて。でもライブをすることで何か見つかるはずと思って挑みました。
そしてライブタイトルの「ii’m here」も、最初は「おしゃれだな」くらいにしか思っていませんでしたが、ライブをやってみて、この言葉がすべてなんだなと。みんなが元気にここに来てくれること、いてくれることが愛だなと思ったし、私たちもできなくなったことがあったり、悔しい想いをした1年だったので、全公演無事にできて「ii’m here」をお届けできたことが尊い瞬間なんだなと思いました。皆さんにたくさんの愛を届けますので、これからも私たちと一緒にいてください。
【小泉さん】
アルバム制作時から愛を考え続けてきて、ライブを通じて見つけられたらいいなと思って過ごしていました。でもその答えは一生見つからないなと思っていて。愛は常に近くにあるなと実感することが多くて。それはharmoeを支えてくださるスタッフさんの一つひとつの行動が私たちの支えになっていることも愛だし、みんなが会場に会いに来てくれることも愛だし、誰かが周りにいてくれることが愛なんだなと気付けたツアーだったと思いました。
みんながそれぞれくれる愛はカラフルだし、とてつもない存在なんだなと改めて気付かせてもらいました。私たちもみんなにharomoeのパフォーマンスを見せたいという想いもあるけど、このステージに私たちが立てるのはみんなが来てくれるからと思っていて、皆さん一人ひとりの存在が私たちを奮い立たせるパワーを毎日送ってくれているんだなとすごく実感できた3日間でした。
ステージに立つ意味や生まれてきた意味をみんなに気付かせてもらえて幸せでした。皆さんもharomoeを応援したいと思ってくれたり、harmoeのおかげで仕事や学校が頑張れると思ってもらえたら、それもまた一つの愛になるかなと思っています。これからも一緒に愛を作り上げていければと思います。これからもharmoeの歩みは止まりませんので、一緒に歩んでください。愛を見つけられて良かった! 愛はここにありました。
harmoeが描く物語は続く。唯一無二のテーマパークとも言えるライブのドアを開いてみよう!
想いを伝え終わると岩田さんが客席に向かって、「今、私たちの愛や想いをたくさん届けさせていただきましたが、最後はみんなで、笑顔で、楽しく盛り上がって、このライブを終わりたいと思います。最後まで楽しんでいきますよ~!」。
ラストナンバーは「一寸先は光」。「一寸法師」をモチーフにした曲で、琴の音色と太鼓の音が響く和テイストのポップチューン。声を弾ませながらぴょんぴょん跳ねながら元気に踊り、歌う。球状のライトが降りてきてが波のように上下に動き、上下の半円を描いた。歌い終わると会場の左右中央にそれぞれ移動して「ありがとうございました!」と感謝の気持ちを丁寧に伝える。ラストナンバーの歌詞「これはまだ見たことがない場所に行く物語」のように、harmoeの第三章の物語は幕を閉じた。
今年の3月にデビュー3周年を迎えたharmoeは「OTOGI×ELECTRO」をコンセプトに活動してきた。TomgggやPandaBoY、ヒゲドライバーなどの一流トラックメイカーと只野菜摘、ボンジュール鈴木、中村彼方など名作詞家たちがそれぞれの曲を制作し、モチーフになったおとぎ話があり、歌やダンスでその世界観を表現しているが、それらが一堂に会する機会がライブであり、harmoeが描くテーマパークだ。VJの映像はあるが、ほとんどふたりとダンサーだけでいろいろな世界観を表現する様子は、舞台上の役者と箱馬だけで物語を表現した野田秀樹主宰のNODA MAPの芝居を思い出した。
もしライブに行く時は、歌詞もしっかり予習しておくとharmoeの世界観より楽しめるはず。テーマパークに行く前日にワクワクと攻略法を練るように。harmoeが開くテーマパークが次はいつ開かれるのか。楽しみで仕方ない。
[取材・文/永井和幸]
セットリスト
01:Love is a potion
02:カラフル×ジョイフル
03:Okey◎Dokey!
04:twin’s heart beat
[SIGNAL]インスト
05:私のヒミツは
06:Night before
07:アンチクライアント
[DANCE TRACK]
08:All of Me
09:QUEEN
10:wait for you
11:Make a pearl
12:ふわふわpartyつられてhappy
13:HoneyDrop
【Interlude「i」】
14:愛と呼ぶなら
15:セピアの虹
16:Dorothy
【RiSE】
17:HyperLoveSong
encore
EN01:キュリオシティ・パレット
EN02:ふたりピノキオ
EN-3:一寸先は光
ライブアーカイブ配信 10月6日(日)まで実施中!
配信情報
●harmoe 3rd LIVE TOUR「ii’m here」アーカイブ配信
日時:9月29日(日)18:00〜
アーカイブ期間:10月6日(日)23:59まで
※視聴期間を過ぎますとアーカイブをご覧いただけませんので、お時間に余裕を以てお申込み・ご視聴ください
チケット販売期間:2024年9月26日(木)18:00 ~ 2024年10月6日(日) 21:00
※注意事項・視聴環境を必ずご確認の上、お申込みください
チケット料金:3,000円(税込)
※チケット代のほかに別途手数料が掛かります
URL:https://ponycanyon.zaiko.io/e/harmoe3rdLIVE
●harmoe 3rd LIVE TOUR「ii’m here」スタッフトーク
日時:9月30日(月)19:30〜
アーカイブ期間:10月7日(月)23:59まで
※ライブ配信後に再配信処理を行いますのでご覧いただけない時間がございます
※視聴期間を過ぎますとアーカイブをご覧いただけませんので、お時間に余裕を以てお申込み・ご視聴ください
出演:濱祐斗・沢口かなみ・岩撫優作
チケット販売期間:2024年9月26日(木) 18:00 ~ 2024年10月7日(月) 21:00
※注意事項・視聴環境を必ずご確認の上、お申込みください
チケット料金:1,000円(税込
※チケット代のほかに別途手数料が掛かります
URL:https://ponycanyon.zaiko.io/e/harmoe3rdLIVEstafftalk