新規カットで明かされる楽奈の胸中と「おもしれー女」のルーツ。『劇場版「BanG Dream! It's MyGO!!!!! 前編 : 春の陽だまり、迷い猫」』要楽奈役・青木陽菜さん&椎名立希役・林鼓子さんインタビュー
「……ここで一生ギター弾く」
『劇場版「BanG Dream! It's MyGO!!!!! 前編 : 春の陽だまり、迷い猫」』が、2024年9月27日(金)より公開中! 本作は、2023年6月より放送されたTVアニメシリーズの映像に加え、「MyGO!!!!!」のGt.要楽奈の過去にフィーチャーした新規カットを盛り込んだ劇場版総集編。
アニメイトタイムズでは本作の公開を記念し、要楽奈役・青木陽菜さん、椎名立希役・林鼓子さんにインタビューを実施。TVアニメ放送から約1年を経て実現した劇場版に懸ける思いや見どころはもちろん、今冬に発売を控える2nd Album「跡暖空(読み:みちのく)」の魅力についても存分に語っていただきました。
※以下、「前編 : 春の陽だまり、迷い猫」のネタバレを含む内容となりますので、ご注意ください。
アニメは「MyGO!!!!!」にとって、大きなターニングポイントでした
――ついに、『劇場版「BanG Dream! It's MyGO!!!!! 前編 : 春の陽だまり、迷い猫」』が公開となります! 今のお気持ちからお聞かせください。
要楽奈役・青木陽菜さん(以下、青木):とてもワクワクしています! 楽奈ちゃんにフィーチャーした新規カットがふんだんに含まれていますし、アニメで描ききれなかった部分をみなさんに観ていただけるのが嬉しいです!
椎名立希役・林鼓子さん(以下、林):TVアニメ『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』の放送から1年が経った今、劇場版として展開されることが嬉しいです! 大きなスクリーンの中で動く「MyGO!!!!!」の姿をお届けできることが楽しみですし、ありがたいなと思います。
楽奈は今までバックボーンがあまり掘り下げられていなかったキャラクターなので、彼女のファンのみなさんにとって興味深い映画になっていると思います!
――今、林さんからもお話いただきましたが、アニメ放送から約1年で銀幕デビューとなり、「MyGO!!!!!」の人気と勢いをひしひしと感じています。
青木:ありがたいですね……! TVアニメの放送を経てさらに大きな反響をいただくようになったと感じています。放送が始まって、ライブに足を運んでくださる方が増えたり、さらに多くのお客さんが「MyGO!!!!!」に注目してくれていることがわかって。TVアニメは「MyGO!!!!!」にとって、大きなターニングポイントになりましたね。
林:本当にそうだね。何と言っても、ファンのみなさんの熱量がとても高いことがありがたいです。ライブなどでは毎度みなさんの熱に助けられていますし、今でもライブでの応援の熱さに驚かされます(笑)。「こんなにたくさんの人が来てくれたんだ」「曲のコールも覚えてくれている……!」と、いつも感動しています。
そして、関係者の方々からの反響も大きかった点も印象的です。私自身、立希のようなキャラクターをあまり演じる機会がなかったので、役柄として初挑戦の作品を褒めていただけるのは役者として幸せとやりがいを感じる瞬間でした。
――ちなみに、関係者の方々からの反響とは、どのようなものがあったのでしょう?
林:以前お仕事をご一緒させていただいた方など、今までお世話になった方々から、「面白かった」「すごく刺さった」という声をいただきますね。普段、心に仕舞っている気持ちを優しくくすぐるような作品と言いますか、見ている人の心に刺さる作品なんだなと改めて実感しました。
新規カットで明かされる楽奈の胸中
――先ほどもお話があった通り、今回の前編では楽奈のルーツが描かれていますが、『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』における役者としてのやりがいは、青木さん自身どのように捉えていらっしゃいますか?
青木:楽奈ちゃんは口数がとても少ないキャラクターなので、一つひとつのワードの印象付けにやりがいを感じています。これは制作スタッフの方とも相談していたことで、例えば「おもしれー女」や「3年生」というワードは、見てくださっている方の耳に残るようにしたいと思って演じていました。
そんなキラーワードをたくさん持っている部分も含め、楽奈ちゃんは独特な魅力を持っている子だと思います。アフレコもアニメの放送を楽しみにしながら進めていました。
――「おもしれー女」の件はまさに、今回の前編で深掘りされるポイントですね。
青木:そうですね。「おもしれー女」は、実はもともと楽奈ちゃんのおばあちゃん(=都築詩船/ライブハウス「SPACE」のオーナー)の言葉だったことが判明したり……新たな発見を映画館でしてほしいと思います!
――「おもしれー女」の出自について、青木さんはTVアニメの段階でご存知だったのですか?
青木:いえ、実は今回の台本をいただいて、初めて「そうだったんだ!」と驚く場面や設定が多かったんです。だから、きっと前編をご覧になった皆さんと同じく、新鮮な気持ちで物語と向き合うことができました。ただ、誰よりも先に楽奈ちゃんのエピソードを知ることができたという点では、もうニコニコしながら読み進めていましたね(笑)。
林:前編は楽奈の過去にフォーカスしたお話なので、立希として一緒に収録する機会がなく、新規カットの中身は、完成した本編を見て知ったんです……(笑)。
――そうだったのですね。
青木:最初はてっきり「MyGO!!!!!」メンバー全員が新規カットの台本をもらっていると勘違いしていて、「早くメンバーのみんなと劇場版の話をしたい!」と思っていたのですが、私以外は誰も持っていなくて……(笑)。
林:そうそう。私も完成したものを見て、初めて「新規カットって、こんな感じなんだ!」と(笑)。
――先ほどの言葉の通り、青木さんが真っ先に楽奈のルーツに触れたのですね。林さんは前編をご覧になっていかがでしたか?
林:立希としては、もちろん(楽奈の過去は)知らない物語ではありますが、林鼓子としては今回のお話で楽奈のルーツを垣間見ることができて嬉しかったですね。
楽奈は公式でもエキセントリックガールと言われていますが、それだけではなくて。過去のエピソードを通して、ずっと自分の「居場所」を探している子だったとわかるので、「今、バンドとして活動できるようになって良かったね」と、いちファンとして思っています。
――より楽奈への愛着が湧く映画となったのですね。
林:そうですね。今作を観る前とは違う視点からの愛着があります。
――先ほど林さんから「居場所」というお話をいただきましたが、今回の新規カットは「居場所」の要素がふんだんに盛り込まれていますね。
青木:一見何も考えていないように見える楽奈ちゃんですが、実はしっかり考えながら物事を決めていることが伝わってきて、彼女をより好きになれるストーリーになっていたと思います。新たな目線から見ることで、楽奈ちゃんの好きなポイントが増えてくれると嬉しいです!