多種多様な仲間が暮らすベルン村の一員になった気持ちで見てほしい──秋アニメ『さようなら竜生、こんにちは人生』武内駿輔さん、関根瞳さん、大橋彩香さん、佐々木未来さん、松永あかねさんによるキャスト座談会
10月10日よりTBSほかにて放送がスタートするTVアニメ『さようなら竜生、こんにちは人生』。本作は、最強の古神竜が辺境の村人・ドランへと転生し、さまざまな種族と交流を深めながら第二の人生を送っていくというストーリー。ささやかながらも温かい村での生活、魅力的な仲間たち、そして迫り来る敵との激アツなバトルと、見どころ満載です!
放送に先がけて、メインキャスト5人による座談会が実現。ドラン役・武内駿輔さん、セリナ役・関根瞳さん、クリスティーナ役・大橋彩香さん、ディアドラ役・佐々木未来さん、そしてアイリ役・松永あかねさんに、キャラクターやストーリーの魅力についてたっぷり語っていただきました。
キャスト陣から見たキャラクターの魅力とは
――皆さんの演じられているキャラクターのご紹介をお願いしたいと思います。まず、武内さん演じるドランはどんな人物でしょうか?
武内駿輔さん(以下、武内):ドランは古神竜としての前世の記憶がありながらも、人としての営みや人生というものを大事にしている真摯な青年です。
村で大切な人たちと暮らしながら、自然とともに生きることの素晴らしさや、人間がどういうものに感動するかを日々学んでいます。優しさだけではなく、力強く頼りがいのあるところも魅力で、年齢よりもずっと落ち着いているなと感じます。
あとは、天然なところも魅力ですね。裏表がないからこそ、ついツッコミを入れたくなる部分があります(笑)。
――女性陣の皆さんからご覧になったドランはいかがですか?
佐々木未来さん(以下、佐々木):もうドランは完璧ですよね。いつだって冷静にまわりを見渡していて、視野が広いなぁ、素敵だなぁって。私はベタ惚れです(笑)。
武内:ドランみたいな人がコミュニティに一人いたらありがたいですよね。
佐々木:そうそう、すごく頼りになるんです。
大橋彩香さん(以下、大橋):わかります。もし人間不信になっちゃうようなことがあっても、ドランの言うことだったら信じられるかもしれないと思わせてくれる、まっすぐさ、心強さがあるなと思いました。
関根瞳さん(以下、関根):かっこよくて頼れる存在なうえに、気づくと隣にいてくれるような親近感があるのもいいですよね。いつの間にか懐に入ってくるというか……。
大橋:急にゼロ距離になることがありますよね(笑)。
関根:そうなんです! しかも自然体だから、こちらも当たり前のように受け入れてしまうんです。不思議な距離感も魅力の一つだと思います。
松永あかねさん(以下、松永):私から見ると、すごく大人だなと思います。二度目の人生だからという理由もありますけど、一見普通の青年のように見えて、モノローグを読むと考え方が大人だし、頭の回転が早いんだろうなって。
――もしかするとアイリ役だからというのもあるのでしょうか?
松永:それはあると思います! すごくお兄ちゃんっぽいなって感じています。
武内:アイリに対しては、アフレコでも「導いてあげるような感じで」とディレクションをいただいたことがありました。それぞれへの接し方というのは、スタッフの皆さんもかなり細かく見られていたと思います。
大橋:アイリもセリナもなんとなくドランに惹かれていますけど、ドランとしては対応が違うんですか?
武内:どうなんでしょうね(笑)。セリナは対等というか友人に近い接し方ですけど、アイリはもう少し見守っている感が強い気がします。なんといってもアイリは村のアイドルですから。
松永:アイリちゃんとしては「また子供扱いされてる!」と思っているかも(笑)。
武内:その感じもまたかわいいですよね(笑)。
――では、セリナについてはいかがでしょうか?
関根:まっすぐで愛らしくて、天真爛漫なところがセリナの魅力です。怒ったり、泣いたりと、物語が進むにつれていろいろな表情を見せてくれるようになるので、セリナの感情表現にも注目していただきたいです。
あとはドランさんや村の皆さんに出会うことで、内面も少しずつ変化していきます。旦那さんを探すために旅に出たセリナが、そこからどう成長していくのか楽しみにしていてください。
武内:セリナはセリフとモノローグの切り替えが多いから、アフレコが大変そう。
関根:確かに「こうなんですね!」と言ったあと、すぐに「……でもやっぱり、こうなのかな?」と悩むところがあるので、かなり忙しいです(笑)。天真爛漫のようでいて、頭の回転が早いというか。ちゃんと考えるところは考える子なんだなと思います。
武内:それがセリナのいいところでもありますよね。
関根:そうですね。誰かの言葉を受けて考すぎちゃうこともあるんですけど、真面目に受け取るからこそ成長できるところがありますし。何よりどんな状況でも明るいので、みんなが手を差し伸べたくなるのかなと思います。
――大橋さん演じるクリスティーナについてはいかがでしょう?
大橋:クリスティーナは魔法学院で優秀な成績を収める女剣士ということで、凛とした佇まいが大きな魅力です。剣技を披露すればキャーと歓声があがるくらいかっこいい存在なんですけど、意外と脳筋なところがあって(笑)。思い立ったらすぐ行動しちゃうタイプですね。真面目であるがゆえに、クスッとできるシーンもあるので、そういう部分にも注目していただけたら嬉しいです。
関根:キャラクター紹介の「人付き合いが苦手」というのを読んで、そうだったと思いました(笑)。
大橋:そうなんですよ。物語の最初のほうは村人とどう接していいかわかっていなくて、うまく会話のキャッチボールができないんです。でも、ドランやセリナと過ごすうちに少しずつ変わっていくので、その変化を見ていただきたいですね。
関根:みんな馴染んだときにどんな表情を見せてくれるのか、楽しみですよね。
大橋:あとはやっぱり、本当に強い人なので戦闘シーンも楽しみにしています。
――では、ディアドラの魅力はどんなところでしょうか?
佐々木:ディアドラは美しく妖艶な女性で、かなり気が強いタイプなんですが、森の仲間を思う気持ちは人一倍強くて、実はとても優しい女性なんです。ドランたちと出会うことで徐々に、徐々に新たな表情を見せてくれるようになるので、それを楽しみにしていただきたいです。
武内:クールな見た目とは裏腹に優しい心を持っているし、実は親しみやすい部分もあって、本当にギャップの大きいキャラクターですよね。
佐々木:そうなんです。登場は少し先になりますけど、魅力たっぷりに描かれています。
武内:最初は、ドラン、セリナ、クリスティーナの三人が中心となって物語が進んでいくので、ディアドラがどのような形でドランたちと接触して、関係性にどのような広がりが生まれるのか。ぜひ楽しみにしていただきたいですね。
――最後は、アイリです。松永さん、いかがでしょうか?
松永:とにかく健気でいい子で、戦いに向かう人たちを遠くから見守り、心から「頑張って」とお祈するようなタイプです。10歳にしてはしっかりしていて、ドランさんと一緒に魔法の勉強をしている姿を見てなんて立派なんだと思いました。
大橋:アイリは本当にかわいいんですよ。こういう妹がいたらいいなぁって思います。その健気さが報われてほしいですし、絶対に幸せになってほしいです!
関根:ずっとドランのことが好きだったのに、あとから来たセリナにも優しいじゃないですか?
一同:(笑)
関根:みんなに対して愛があるのが素敵だなと思いますし、そういう部分がかわいいなと思います。
武内:アフレコ中、アイリがドランの名前を呼んでくれることがあるんですけど、その声のかけ方が印象的ですごく元気づけられるんです。きっと、戦いに送り出される人たちも心の支えになっているんだろうなと思いましたね。
松永:そういっていただけると嬉しいです。送り出す側なので、心の中では寂しく思っているはずだと思うんですけど、そういうことを口にしないのもアイリの芯の強さなんだろうなと思います。