音楽
『ハイガクラ』EDテーマ「Phoenix」牧島 輝インタビュー

今頑張っている人や前を向こうとしている人の背中を押してくれる曲――秋アニメ『ハイガクラ』EDテーマ「Phoenix」を歌う牧島 輝さんにインタビュー

2.5次元の舞台は難しいけどやりがいがある。印象深い舞台は、2.5次元デビューの『テニミュ』

――では、ここで牧島さんのパーソナルな部分のお話もお聞きしたいと思います。たくさんの2.5次元のステージにも出演されていますが、2.5次元ステージで演じるおもしろさとは?

牧島:今回マンガが原作で、アニメになったことで立体的に感じられると思いますが、舞台になると、生身の人間がそこにいて、動いたり、しゃべったり、呼吸さえも感じられることで、作品の世界に没入できるし、作品のキャラが実際に生きていて、そこにいるんだと実感できるのが2.5次元の舞台ならではかなと思います。僕もマンガやアニメが好きなので、うまく作られた2.5次元のステージは原作ファンに身近に感じてもらえて、喜んでもらえてるのかなと。

――スポーツやアクションものは動きが激しくて、皆さんよく演じられるなと感心してしまいます。

牧島:確かに運動量がすごいですね。スポーツがテーマの作品だと、例えばボールをどう舞台上で表現するかとか。マンガやアニメではエフェクトを絵で表現できるけど、舞台では生きている人間が表現するという制限もある中で作っていかないといけないので、それぞれの演出家の見せどころであり、演出家によって見せ方が違うのも注目ポイントです。例えば照明で表現したり、映像で表現したり。あとは僕ら役者がちゃんと体現できるか、ですね。

――役者さんたちは作品への高い理解度も求められるし、お芝居の他に、舞台によって殺陣や歌のレッスンまでしなくてはいけないので大変ですね。

牧島:やることはめちゃめちゃ多いですね。でも頑張るしかないので(笑)。キャラへの解釈はそれぞれ人によって違う中で、ひとつ自分の中での正解を見せて、納得してもらわなくてはいけないところはかなりハードルが高いですね。熱烈な原作やアニメファンの方を感動させるにはまず自分が理解を高めないといけないので、難しいけどやりがいもあります。

――マンガやアニメ、ゲームなどの原作の魅力+新たな魅力も感じさせないといけないですからね。

牧島:そういうものは人が演じることで自然と出てくるものかなと思っていて。正直狙ってやりすぎるとあざとすぎて、ちょっと引いてしまうところもあります。例えば、ささいな足音も聴こえるのか、聴こえないのかとか、息を吐く時もどれだけ長く吐くのかや深くするのか、みたいなところでも、「このキャラってこうかもしれない」と存在を実感してもらえると役者としても嬉しいです。

――これまで出演した2.5次元の舞台で印象深かった作品を教えてください。

牧島:最初に携わったミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン(2016年)です。昔から見ていた作品ですし、演じさせていただいた海堂 薫も元々、好きなキャラだったので。

――初めて『テニミュ』の試合シーンを見た時、キャストの皆さんの運動量の多さと激しさに衝撃を受けました。

牧島:原作はすごくおもしろいんですけど、現実に再現するのは絶対無理な動きもするので、それを舞台で表現するのも楽しさのひとつでした。

マンガやアニメ好きを公言する牧島さんのお気に入り作品は?

――今ハマっていたり、好きなマンガやアニメ作品がありましたら教えてください。

牧島:『北斗の拳』のアニメを今、最初から見直しています。

――牧島さんの年齢で『北斗の拳』が出てきたのは意外です。

牧島:元々、マンガも全巻読んでいるし、アニメも半分くらいは見ていたんです。小学生の時にはチケットを買って映画も観ました、特典のポスターが欲しくて(笑)。最近また見ようと思ったのは、アニメ主題歌の「愛をとりもどせ!!」をどこかで聴いたのがきっかけです。

――最近の作品ではいかがですか?

牧島:最近見たアニメは『王様ランキング』で、めっちゃよかったです。あと『HUNTER×HUNTER』も最近見返しました。作画もよかったし、歌も最高だったし、めちゃめちゃ泣きました。もちろんコミックの最新第38巻も買いました。

――あとは今日着ているTシャツは『サマーウォーズ』ですか?(笑)

牧島:はい、好きなんです(笑)。でも細田 守監督の作品では『時かけ』(時をかける少女)が一番好きで、何回見たのか覚えていないくらい見たし、見るたびに泣きます(笑)。

――では好きなアニソンやよくカラオケなどで歌うアニソンを教えてください。

牧島:アニソンはカラオケでいろいろ歌いますけど、高校生の頃はよく友達と一緒に『けいおん!』のOP曲の「Cagayake!GIRLS」など歌っていました。あとはバスケットが好きなので『SLAM DUNK』のEDテーマ「世界が終わるまでは…」を。カラオケで歌うとアニメの映像が流れるのが嬉しくて。それと『ジョジョの奇妙な冒険』のOP曲「ジョジョ 〜その血の運命〜」とかも歌います。

――今回アニメのEDテーマを歌ったので、牧島さんの歌もカラオケに入るので楽しみですね。

牧島:採点機能を使って歌いたいですね。本人なので、かなりプレッシャーを感じると思うけど(笑)。

アニメで「Phoenix」を聴いて「いいな」と思ってもらえたら幸せ。

――今後のご予定やお知らせがありましたらご紹介お願いします。

牧島:10月13日と14日には、『音楽朗読劇READING HIGH noir 第1回公演「HYPNAGOGIA~ヒプナゴギア~」』に出演します。藤沢文翁さんの作・演出で、藤沢さんの作品に関わらせていただくのは4作目になります。

藤沢朗読劇と呼ばれていて、一作目の『SOUND THEATRE『「HYPNAGOGIA(ヒプナゴギア)」』には山寺宏一さんや林原めぐみさんも出演されています。僕と、『刀剣乱舞』のミュージカルで共演した有澤樟太郎くんと、元・乃木坂46の桜井玲香さんの3人で歌ありの朗読で、新しい試みもありつつ、僕自身も楽しみが多い作品です。

更に11月には東京と大阪で行われるミュージカル『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』、2025年1月と3月にも出演する舞台があるので、詳細は僕の公式サイトやSNSでチェックしてください。

――また、歌のリリースは約2年半ぶりになりますが、アーティスト活動していく中での目標や今後やってみたいこと、歌ってみたい曲を教えてください。

牧島: 自分は元々歌う日が来るとは思っていませんでしたが、せっかく歌う機会をいただいたので、自分の中にある好きだった音楽や今まで聴いてきた音楽をベースに、今の自分から出てくる言葉を表現するためにも作詞や作曲を頑張ったりと歌うだけでなく、創作の面でもチャレンジしていけたらいいなと思っています。

――ライブはいかがですか?

牧島:ライブもやりたいと思うし、今まで応援してくださった方からもライブをしてほしいという要望の声が多いので、いつかチャレンジしたいです。

――ではリリースを楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。

牧島:まず『ハイガクラ』のアニメの放送を楽しみにされている皆さんと同じように、僕もいちファンとして楽しみにしています。映像は見させていただきましたが、実際にTVで流れたものを見るとまた違った感覚で楽しめると思いますので、一緒に、何回も見て楽しみましょう。僕も何回もEDを見て、自分の歌を聴くつもりです(笑)。アニメを通して、「この曲カッコいいね」とか「元気がもらえるな」と思ってもらえたら嬉しいです。

また僕を普段から応援してくださっている皆さん、いつもありがとうございます。また歌の活動をしてほしいという声をたくさんいただいていたので、今回アニメのEDテーマを歌うと発表できた時は嬉しかったです。役を演じていない時の僕も好きになってもらえたら嬉しいなと思っているので、引き続き応援よろしくお願いします。

そしてこの曲で僕を初めて知ってくださった方には、この曲を好きになってもらえることが一番ありがたいですが、この記事を読んだりして僕に少しでも興味を持ってもらえたらありがたいです。歌以外にもお芝居や声の仕事、絵も描いているし、いろいろなことをやっているので、よろしければ公式サイトやSNSをのぞいてみてください。

楽曲情報

Digital single
牧島 輝「Phoenix」/TVアニメ『ハイガクラ』ED主題歌

各種サイトにて配信中
https://hikarumakishima.lnk.to/Phoenix

HP・SNS情報

牧島 輝公式HP: https://makishima-hikaru.net/
牧島 輝 X : https://x.com/maximum083
牧島 輝 instaglam : https://www.instagram.com/maximumhikaru/?hl=ja

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