花屋で働く4人の心温まる物語──オリジナルドラマ『きみはな~君に届ける花ことば~』小松準弥さん、中山優貴さん、百成瑛さん、北出流星さんがドッグラン状態の撮影模様を明かす?【キャストインタビュー】
ダメダメだけどそれで良い
──台本やキャラクターの設定などをご覧になった感想をお聞かせください。
百成:明るいキャラクターってそんなに身長が高くないイメージだったんですけど、僕は180cmあるんですよ。だから、最初にキャラクター設定を見たときに「これ、俺なの?」と。大きいやつが騒いでいたら煩くなっちゃうんじゃないかなって思ったんですよ。でも、蓋を開けてみたらほかのふたり(小松さん、中山さん)がめちゃめちゃ大きくて(笑)。
北出:異常にデカいです(笑)。
百成:そうそう! でも、そのおかげで思う存分暴れることができました(笑)。
スタッフ:ちなみになんですけど、4人の中で一番人気は梗介です。
一同:へぇ!
百成:紫音だと思っていました!
小松:もっと早く聞きたかったんじゃない?
百成:難しいですね〜。聞いたら聞いたでプレッシャーになりそう(笑)。流星はどうだった?
北出:咲良はツンデレなんですけど、最初はツンデレとはなんだろうと思って。
──あまり演じてこられなかったタイプなんですか?
北出:そうですね。王道といいますか、明るく元気だけど裏になにかを抱えているようなキャラクターが多かったです。だからこそ、咲良のような目に見えるツンデレは初めてだったので驚いてしまって。でも4人の中で一番年下だったので、いつも先輩たちと接するような自然な感じをベースにしつつ、梗介に対しては突き放すように、というような(笑)。
──(笑)
北出:でも最後、梗介に対してデレたりもして。
百成:めっちゃめちゃデレてくれたよね。梗介として嬉しくて嬉しくて!
小松:そこは1発OKだったよね。スタッフさんの評判もすごく良かったって。
北出:僕としても、梗介がすごく嬉しそうな顔をしていたのでこれで正解だったんだろうなと思いました。
百成:楽しいシーンだったよね。
北出:そうそう。急にBLっぽくなってね(笑)。
──中山さんはいかがでしたか?
中山:4人がそれぞれ違う個性を持っていて、見てくださる方々としては誰かしらを好きになるんじゃないかなと思いました。あとこの作品は蓮を中心に描いているんですけど、その蓮が割とダメダメなんですよね。
一同:(笑)
小松:中心人物なのにね!(笑)
中山:そうそう。最初は、みんなと出会って、支えられて、人間として成長していく物語だと思っていたんですけど、結局、ずっとダメなままなんですよ(笑)。
小松:たしかに……(笑)。
中山:でもこういう人がいても良いし、だからこそ周りの人が支えたくなるんだろうなって。普通の作品にはないエッセンスだなと思いました。
小松:蓮くんはいつも「俺なんか……」と言ってダメダメだから、紫音さんがみんなをまとめてくれるんです。そのせいか優貴くんのセリフがすごく多くて(笑)。
中山:そうだよ(笑)。
小松:そこは蓮くんが喋るんじゃないの?というシーンも担ってくれたので本当に感謝しています(笑)。
中山:台本を見たらずっと紫音が続いていて。やっと蓮のセリフだと思っても「あぁ」だけで。こんなに紫音が話すのに「あぁ」だけなの?と(笑)。
──紫音は裏店長のようなポジションですよね。
中山:そうですね。ただ、紫音だけじゃ成り立っていないとは思います。紫音は紫音でみんなに支えられていますし、蓮、梗介、咲良がいるからこそできることがあって。僕としても支えてもらっている気分で演じていました。
小松:蓮くんを中心に動いていく物語ですが、彼の設定だったり言動を見ていると、本当に下向きで、自己肯定感がものすごく低いんですよね。それは社会の歯車の一部となって、無理やり頑張っていたけどダメになってしまったからで。そんな中、みんなと出会って、助けてもらったんですよね。これって現実世界にも通ずるものがあると思うんですよ。
上手くいかないときにふと顔を上げると、明るくしてくれる梗介がいたり、正直じゃないけどたまにデレてくれる咲良、そしてずっと優しく見守ってくれる紫音さん。見ている方には、お花に癒やされつつ、自分の周りにも同じような人がいるんじゃないか、自分がダメダメだと思っていても良いところを理解してくれる人たちがいるんだ、と感じてほしいです。
飼い主は中山さん? ドッグラン状態の撮影現場!
──ご自身のキャラクターに対する印象はいかがですか?
小松:根暗(笑)。
中山:見守る、まとめ役でしょうか。
北出:一言なんですね(笑)。では、ギャップで!
百成:気持ちの良い煩さ! 収録2日目の朝とか、みんなが疲労困憊だけどひとりで騒いでいて(笑)。
一同:(笑)
百成:みんなが煩そうにしている状況を楽しんでいました(笑)。
小松:でもギャップというのは結構みんなに当てはまるのかも。蓮くんは根暗だけど接客中は明るいですし、逆に梗介は幼馴染の輪になかなか入り込めないことがあったりして。それらの関係性の変化などを含めて今後を楽しみにしてほしいですね。
百成:まだ梗介は本編に絡んでいないからこれからなんですよね。ぜひ期待してほしいです。
──演じられるキャラクターとご自身を比べてみていかがですか?
小松:MBTI診断というものがあるんですけど……。
──仕事選びなどで使われるあの性格診断ですか?
小松:そうです! 僕はIから始まるので、根暗寄りといいますか、内向型の気質がきっとあるので、蓮くんに共感することもあります。ほかにも、オンラインゲームが好きなところも一緒なので、意外と共通点があるんですよね。
百成:傍から見ていると準弥くんは基本的に明るいから、一見、蓮さんとは真逆だと思うんです。でも収録中、ふとした表情が蓮さんと重なっていることがあったので、似ているところがあるんだろうなって。
北出:誰しも、明るい一面と暗い一面はありますよね。
百成:それでいうと俺はENTPなんですよ。
──ENTPは討論者とも呼ばれる分類ですね。
百成:Eから始まる人は陽キャに分類される人が多いんですけど、俺は自分のことを陰キャだと思っています。だからこそ梗介とは真逆だなと思っていたんですけど、演じていてセリフがしっくりくることもあったので、もしかしたら自分にはこういう一面もあるのかな?と。みんなから見てどうでしたか?
中山:明るいところは一緒だと思う。けど、家に帰ってひとりになると、つい考え込んでしまってシュンとしていそう。
一同:(笑)
中山:明るい人ほど抱え込むことが多いと思うんです。それを隠すために明るく振る舞っている人もいて。でも瑛くんは明るく、空気を読める人ですし、そこは梗介と似ているんじゃないかなと思いました。
小松:現場が始まってそんなに時間が経っていない段階で「絶対イイ奴だな」って。それは今も変わらず思っています。
百成:嬉しい〜。
北出:嬉しさが溢れ出てる(笑)。でも僕から見てもそのままだなと思いました。ビジュアルを含めて全部が梗介だなって。瑛くんがみんなを明るく照らしてくれたからタイトなスケジュールを乗り切れたんだなって思います。
──次に、北出さんは咲良と共通点などは感じましたか?
北出:それが、僕自身あんまり共通点を感じられなくて。ツンデレでもないし……。逆にみなさんに聞きたいです。
百成:集中しているときに近づき辛いオーラが出ているよね。逆に言うと話しかけて大丈夫なタイミングがわかりやすいから、それはツンデレ要素なのかなって。
北出:そうだったんですか!? 全然自覚していなかったです。
百成:喋っているときと集中しているときのギャップがすごいからそう感じたのかもしれない。
小松:後輩感がすごくあって、可愛いなって思っちゃう。それがツンデレ要素なのかはわからないけど、ついついご飯に誘いたくなっちゃうんだよね。
北出:じゃあ連れてってください!
一同:(笑)
中山:こういうところだよね(笑)。咲良くんって器用だからなんでもできちゃうタイプなんですけど、僕は流星もそうだと思っていて。ほかの作品でも、どんなに難しい振り付けも次には覚えてくるんです。傍から見ていて難しそうなことをしっかりとこなせる器用さと努力家な部分が似ているなと。
北出:めちゃめちゃ嬉しい……!
小松:お互いの印象を伝え合える良い機会だね。
百成:みんな、準弥くんはどう思いました?
中山:実はまだ2回しかご一緒したことがないんですけど、蓮ほど沈みはしないですよね(笑)。でも、プランとかポリシーがしっかりと軸にあるところは蓮と一緒なんじゃないかな、とこの短い期間で思いました。
北出:蓮と紫音は終始、良いコンビ感が出ていたんですよね。
百成:そうそう! 我々は年齢に階段があるので、なおさらふたりはお兄さん感が出ていたんじゃないかなって思いました。
北出:たしかに、かっこいいお兄さんたちでしたね。
百成:あと思ったんですけど、準弥くんって犬っぽいと言われません?
小松:言われる!
百成:俺も言われるからわかるんですけど、(中山さんを見て)飼い主じゃないですか。
北出:3匹飼ってますよね!(笑)
中山:大変だよ?
一同:(笑)
──ではそんな紫音との共通点についてはいかがでしょうか?
中山:MBTI診断の話に戻りますけど、僕もIから始まる内向型なんですよ。実際、落ち着いていると言われることが多いので、そこは紫音と近いんじゃないかなと思います。
百成:俺ら3人がガヤガヤしているとき、ひとりで台本を読んでいる姿がめっちゃめちゃ紫音でした。それ以外でも、一歩引いてみんなを見守っている感じが似ているなって。
小松:そのおかげで安心して騒げたね(笑)。
百成:ドッグランですね(笑)。
北出:本当に良いバランスですよね。