花屋で働く4人の心温まる物語──オリジナルドラマ『きみはな~君に届ける花ことば~』小松準弥さん、中山優貴さん、百成瑛さん、北出流星さんがドッグラン状態の撮影模様を明かす?【キャストインタビュー】
人間はしんどいときほど表に出さない
──演じるにあたって心がけたことはありますか?
北出:衣装のフィッティングのとき、監督たちの前で1行だけ台本を読んだんですよ。そうしたら「もっと可愛くしてください」というオーダーをいただいて。そのシーンは梗介と会話するところだったんですけど、そのお話を受けて当初予定していたよりも柔らかくするようになりました。やっぱりツンデレの感情がわからなかったから監督の想像と誤差があったんでしょうね。お話したおかげで監督のプランに寄せることができました。
──咲良のツンとデレを最も受け取る身として、百成さんはどんな感想を持ちましたか?
百成:そこまで突き放されている感覚はなかったです。梗介自身、咲良のツンとデレを理解しているからやめてと言われてもそれを愛情表現として受け止めるんですよね。もはや反応してもらえること自体が嬉しいくらいで(笑)。
北出:無視されるのが一番辛いでしょうね(笑)。
百成:そうそう。咲良はちゃんと反応してくれるので梗介目線でもありがたいです。
北出:なんだかんだ言いつつ好きですからね。
──梗介を演じるにあたってはいかがでしたか?
百成:自分自身は仕事を楽しむために真剣になるタイプなんですけど、梗介はそれらを含めたすべてを笑いながら楽しめちゃうタイプなんですよ。その違いを踏まえて演技を考えたんですけど、結果、“全部遊び”なんだなって。収録中はこれまでの楽しかったことを思い返して、それが梗介にとっての仕事なんだと考えを転換するようにしました。だからこそ、この現場はずっと楽しかったんですよね。
──梗介とリンクするように役作りを進められたのですね。
百成:そうです。ずっと楽しめるようにしていました。
──小松さんは先ほどセリフ量の多さに苦戦されたとお話されていましたが、演じるにあたってはいかがでしたか?
小松:僕が監督たちと読み合わせをしたのは紫音とのシーンでした。社会に揉まれて意気消沈のところ、おじいちゃんの一周忌に行くという流れなんですけど、蓮くんがどんな心境なのか、それをどうやって紫音に伝えるのかがわからなくて。ボイスドラマ版の蓮くんは咲良のツンツンに近い部分があるので、ドラマ版ではちょっと違うよねというお話になりました。
それからは、結局は根暗だとバレるけど、そこは隠すような方向性に定めました。
──人間そのものに立ち返ったんですね。
小松:そう言うと大げさに聞こえちゃうかもしれませんが、とにかく人間はしんどいときにどうするんだろう?ということを考えた結果ですね。
──その結果、自然とボイスドラマ版の演技とはまた異なるものになっていったと?
小松:そもそも寄せるべきものは声じゃないと思ったんですよ。もちろん声が似ていたら嬉しいですけど、蓮くんの心境に合わせてどんな話し方をしているのか、そしてその心境をどうやって伝えているのか。つまりアプローチの仕方を参考にしていて。今回、結果としてクールで抑えめの声にしているんですけど、それは裏を返すと自信がなく、内気だからその声になっているわけであって。というように蓮くんの根本は今どこにあるのかを探って、見つけたものが今回の撮影に繋がっています。
百成:すごくわかる。昔、アニメ化もしている原作モノに出演するとき、脚本家の方に「似せるんじゃなくて、結果的に似るんだよ」と教えていただいて。実際、内心や感情を突き詰めた結果、声優の声に似ることってあるんですよね。
小松:それそれ! 言ってくれてありがとう!
──中山さんはいかがでしたか?
中山:紫音の一番最初のシーンで、明るさをもう少し抑えてほしいというオーダーをいただきました。元気なキャラクターはすでにいますし、後々の展開的にも声を張らないほうがキャラクターが立つという思惑があったからですね。あと、「この人は絶対に怒らない」と思われる立ち振舞いは心がけていました。みんなの心の拠りどころといいますか、困ったときに頼ってもらえるような意識ですね。
──蓮との掛け合いはどんなことを意識されましたか?
中山:落ち込んでいる人を無理に鼓舞したり、引っ張ってあげようとしても逆効果なんですよね。そこは意識しつつ、優しく寄り添ってあげることを大事にしました。
──紫音は一見クールなキャラクターですけど、みんなのことをよく考えているキャラクターですよね。
中山:そうですね。クールっぽく見えるんですけど、一歩引いて周りを見ているキャラクターなので、演じるうえでもそこはイメージしていました。
お花のサブスク契約者?
──では最後に、好きなお花やお花に関するエピソードをお聞かせください。
百成:ここは先生、お願いしますよ。
中山:(笑)。僕はもともとお花が好きで、お花の定期便を契約しているんですよ。やっぱりこの仕事をしているとクランクアップやファンの方からのプレゼントでお花をいただく機会が多いので、次第に花の魅力に気付くようになって。
──お花の定期便ですか?
中山:2週間に1回くらいのペースで、お花屋さんが花束を作って送ってくれるサブスクです。お店の人が選んでくれた旬のお花をちょっと切ったりして花瓶で生けています。緊急事態宣言が出ていた頃、ほとんど家にいた日常になにか違ったものを取り入れたくなったので契約したんですけど、やっぱりお花があると部屋が明るくなって、気持ちも明るくなるんですよ。ということもあって、この作品は自分にぴったりだなと思いましたし、お話をいただいたときはめっちゃ嬉しかったです。
──好きなお花はありますか?
中山:毎回いろいろな種類のお花が届くからすごく悩むんですけど、最終的にはバラなのかなって。花束の中にバラが1本あるだけで全然印象が変わるんですよ。生けるときもバラは真ん中にして、その周りをほかのお花や葉っぱで彩ることが多いです。
百成:アレンジメントまでできちゃうんですね。
中山:なんとなくだけどね。真ん中が綺麗だと周りも映えるので、そういう意味でもバラが好きだなと思いました。あとお花ではないんですけど、冬に咲くポインセチアという植物もお気に入りで、季節になったらお花たちと一緒に飾っています。
──では、みなさんはいかがですか?
百成:この話の後だと答えづらい……。
小松:たしかに(笑)。じゃあ好きな花を答えていこうか。まず、僕は桜!
北出:僕も桜です!
百成:俺はたんぽぽかなぁ。強く咲いている姿が良いなぁと思っていて。でも桜も好きで毎年見に行っています。美大を目指してた時期なんかは、絵を描きながら日本の空と桜のコントラストに感動することもありました。
北出:良い話だけど、なんだか僕らの回答が……。
小松:こ、コントラストだよね!
一同:(笑)
──ありがとうございました!
配信ドラマ『きみはな~君に届ける花ことば~』 作品概要
<配信日時>
■2024年10月4日(金)毎週18時配信
・X(旧Twitter)
・YouTube
・TikTok
・Instagram
■2024年10月12日(土)深夜0時より2話ずつ隔週配信
・ABEMA
・dアニメストア
・バンダイチャンネル
※配信日時は、変更になる可能性があります。
<話数> 全15話
<イントロダクション>
「花屋男子が癒しをあなたへ──。」
亡きじいちゃんの花屋【みさきが丘生花店】。 そのリニューアルオープンに向け主人公の蓮と、紫音・梗介・咲良の物語を描く──
<キャラクター紹介>
・立花蓮(たちばなれん)
演:小松準弥
-本当は根暗なさわやか天然店長-
みさきが丘生花店の店長。東京で働き詰めの日々に疲れ切っていたところ、亡くなったじいちゃんの花屋で幼少期の自分の夢【お花屋さんになること】を思い出し花屋を継ぐことに。店長として働いている時は人当たりもよく明るいが、普段は根暗な性格。天然なところがあり、実は抜けている一面も……。
・伊月紫音(いづきしおん)
演:中山優貴
-温厚保護者系スマート副店長-
蓮の幼馴染で、みさきが丘生花店の副店長。蓮を助けるため、建築会社を辞め花屋になることを決意。立花家の向かいに住んでおり時々得意の料理のお裾分けをしてくれる。温厚で世話焼きな性格だが、実は花屋の実権を握っている。
・日向梗介(ひなたきょうすけ)
演:百成 瑛
-ポジティブ&ハイテンションな大学生-
大学生。有名配信者として活動している。大学のキャンパス移動をきっかけに、みさきが丘に引っ越してきた。配信のパートナーを探していたところ、偶然出会った咲良に運命を感じ口説き続けている。テンションが高くチャラチャラしているが、要領がよく、明るいムードメーカー。
・立花咲良(たちばなさくら)
演:北出流星
-しっかり者なツンかわ男子高校生 -
蓮のいとこ。高校生。みさきが丘生花店のアルバイトとして働くことに。両親の仕事の都合で海外を転々していたが、咲良の希望で日本の学校に通うため蓮の実家で暮らしている。なかなか素直になれず、そっけない態度をとってしまう事も多い。まじめで面倒見のいいタイプ。
<スタッフ/キャスト>
監督:鳥居康剛
原案/プロデューサー:おが(ムービック)
脚本:生崎文乃
エグゼクティブプロデューサー:明石大助(ムービック)
共同プロデューサー:村木紀子(deemade)、柳原祥広、上野境介
ラインプロデューサー:小山陽子
制作:株式会社deemade
制作協力:株式会社P.H エンターテインメント
企画・製作:株式会社ムービック
立花 蓮:小松準弥
伊月紫音:中山優貴
日向梗介:百成 瑛
立花咲良:北出流星
紹介PV
メインキャスト4名が歌う主題歌公開!
主題歌「WONDERFUL」
PV に使用されている主題歌情報が公開! メインキャスト4名が歌う爽やかでエモく、キャッチ―な楽曲です。
【発売日】2024年12月27日(金)
※ショートverは2024年10月5日(土)より各音楽サイトで配信スタート
【価格】1,320 円(税込)
【歌】小松準弥、中山優貴、百成 瑛、北出流星
【収録内容】
1:WONDERFUL
2:WONDERFUL-Instrumental-
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関連リンク
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