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『鴨乃橋ロンの禁断推理』阿座上洋平&岸本勇太のWロン対談

『鴨乃橋ロンの禁断推理』TVアニメでロンを演じる阿座上洋平さんと、舞台でロンを演じる岸本勇太さんによる”Wロン対談”! アニメと舞台……それぞれからロンを演じる”違い”に迫る

TVアニメの2nd Seasonが2024年10月7日から放送開始、舞台が2024年11月1日から上演される『鴨乃橋ロンの禁断推理』。同じ時期にアニメと舞台、2つの形式で作品をトコトン楽しめるという珍しいタイミングとなっています。

そんな本作の主人公・鴨乃橋ロンをアニメで演じるのは、阿座上洋平さん、舞台で演じるのは岸本勇太さん。同じロンというキャラクターでありながら、媒体が違えば演じ方も違うというもの。せっかく同じキャラクターを演じる二人が揃うのであれば、お互いの視点から作品を、そしてロンというキャラクターはどう見えるのか。そしてどう演じていくのか。

そういった違いを深堀りするべく、アニメイトタイムズでは阿座上洋平さん、岸本勇太さんによる”Wロン対談”を実施しました。

TVアニメ1st Seasonを通してロンを演じてきた阿座上さんから見えたもの、そしてこれから舞台でロンを演じるために役作りを行っていく岸本さんが思うこと。アニメと舞台という媒体の違いにも注目しながらたっぷりとお話を伺っていきました!

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鴨乃橋ロンの禁断推理
世界最高峰の探偵養成学校BLUEには、かつて類稀なる才能で将来を有望視された一人の天才がいた――。BLUE開校以来の天才と囁かれた鴨乃橋ロンは在校中のある事件をきっかけに、探偵として致命的な“欠陥”を抱えたことで、BLUEを追放され「探偵」を禁じられる。それから5年後。失意と退屈の日々を送るロンの元に警視庁捜査一課の刑事・一色都々丸が連続殺人事件への協力を求め訪ねて来たことで、止まっていたロンの時間が再び動きだす。ロンの苦悩を知り、親切心からサポートを申し出る“ピュアなマヌケ”一色都々丸。そんな彼をロンは「トト」と呼び、二人での捜査に無限の可能性を感じると、トトをパートナーに指名する。謎を解くロンと、捜査に動くトト。ちょっとワケありな凸凹探偵コンビが、ミステリアスな事件を華麗に解決していく……!!作品名鴨乃橋ロンの禁断推理放送形態TVアニメスケジュール1stSeason:2023年10月2日(月)〜2023年12月25日(月)2ndSeason:2024年10月7日(月)~TOKYOMX・AT-Xほかキャスト鴨乃橋ロン:阿座上洋平一色都々丸:榎木淳弥雨宮:日笠陽子シュピッツ・ファイア:八代拓翡翠臣疾:福山潤卯咲もふ:東山奈央マイロ・モリアーティ:松岡禎丞ウィンター・モリアーティ:...

あえて感情移入せず、自分の中でも”ミステリアス”に演じた(阿座上)

──TVアニメ1st Seasonでロンを演じてきて、改めて実感した本作の魅力を教えてください。

阿座上洋平さん(以下、阿座上):カッコよさがめちゃくちゃ詰まってる作品ですね。キャラクターや物語もそうですが、原作は1ページ1ページ絵画で飾りたくなるような天野先生の素晴らしいイラストがあります。その中でもカッコいいシリアスなシーンや逆にコミカルなシーンといった色々な面があり、漫画を読み進めていく中ですごく魅力的でした。

それがアニメ化となった時に僕らキャストもプレッシャーでしたが、アニメーターさんも天野先生の絵を忠実に、しかも流動的に動かさないといけないため、みんなそれぞれプレッシャーがあったんじゃないかなって思いました。でも、完成した作品を視聴者として見たら、みんなの力で一つの素晴らしい作品にできた自負や誇らしさがありましたね。

だから本当にこれだけカッコいいイラストをちゃんとアニメーションにして、そこにうまいこと声や音楽が乗っている。総合的な芸術が、このアニメの魅力だと僕は今思います。

──実際に演じる上で意識してきたことや、演じていった中で気付いたことなどはありましたか?

阿座上:ロンっていう人間を自分に投影して演じていくと、ちょっと人とズレているので、わからなくなるんですよね。なんでこんな大事なシーンで急にギャグを挟むんだろうとか、こんなに切り替えが激しくて自分を保てるのか、とか。だから、逆にあまり感情移入せずに、自分の中でも“ミステリアス”に演じた方がより面白いんじゃないかなって思っています。

ですので、「僕がロンになる」というよりかは、ロンというキャラクターの“面白い部分”を僕が引き出す方向に振ったんですね。それが結果的には上手くいったのかなと。整合性よりかはカッコいいとか面白いとか、そういう風に捉えてもらう方がこの作品をより楽しめるんじゃないかなって思いました。

トトと舞台に立った時にお互いがどう動くか、実際に向かい合った時に生まれるものを大事にしたい(岸本)

── 一方、岸本さんはこれからロンを演じることになると思いますが、今の時点(取材時は稽古前)で役作りに対して考えていることがあれば教えてください。

岸本勇太さん(以下、岸本):僕はこの作品に関わらず、自分の中でガチガチに決めていかないタイプなんですよ。お芝居ってやっぱり会話じゃないですか。その場で生の人間同士が会話して成り立つものなので、あまりガチガチに決めすぎてしまうと、それ以外のパスが飛んできた時に反応できなかったりするんです。

なので、大きな軸みたいなものだけを決めて……それこそ阿座上さんが作ったロンを軸に自分の中に落とし込むことをしながら、あとはアニメの動きを並べて、そこから先は舞台で僕とトト(一色都々丸)がどう動くか、どう見せたいか。トトがそう見せるならロンはこう見せた方がいいかなとか、そういうことだと思っています。

だから意外と今の時点ではあまり決めすぎず、実際に向かい合った時に生まれるものを大事にしたいなと思っています。

──お二人が考えるロンの魅力はどこにあると思いますか?

阿座上:友達になれるかどうかって考えると、結構振り回されると思うんですよね(笑)。

岸本:身近にいたらとんでもないですよね。

阿座上:とんでもないんですよ。ただ、バディを組んで二人で事件を解決していく中で、これ以上頼りになるやつはいないだろうなって思います。そういうバディ目線というか、仲間になってくれた時にすごく彼の頼りがいのあるポイントに気づけるんじゃないかなって思ってはいますけど、なかなかね(笑)。

岸本:犯人だったら絶対に会いたくないですよ(笑)。何もかも読まれている気がしている。洞察力もそうですし、鋭い着眼点みたいなものがもう……。見つかったら最後と言うか、狙われたら最後なので絶対に味方につけたい。

阿座上:敵に回したくない。そこは共通かもしれないですね。

──バディのお話も出てきたので、ご自身が演じるロンと対になるトトとの関係性についても伺いたいと思います。

阿座上:トトというキャラクターは、探偵を禁じられた人間からすると自分の代わりになってくれる人としてのポジションになっていて。それだけだとちょっとトトという存在が薄れてしまうんですけど、彼が情熱を持って、悪いことは許せないところとか、自分の命より先に誰かの命を優先できてしまうところ。そういうところが彼の良さであり、たぶんロンも影響を受けているのかなと。

アニメだと榎木淳弥くんが演じていますけど、彼はトトの役割やアイコンとしてのキャラクターよりも、人間のぬくもりがある、肌の温度をちゃんと感じるような息遣いでお芝居をしてくれています。そのおかげでロンのぶっ飛んだところと二人の凸凹感みたいなのが生まれているんだろうなって。見ている人からすれば、ロンよりもトトの方が感情移入しやすいんじゃないですかね。

岸本:トト役の野嵜くんとは今作が「初めまして」なんですが、彼自身も舞台が6年振りとのことで、別の取材を受けた時も「楽しみだし、緊張もある」といった雰囲気でした。そういう意味でもきっとすごく“ピュアなトト”を作ってくれるんじゃないかと感じられて。多分、野嵜くん自身が向き合ったら自然とトトになっていくんじゃないかなって思っています。

そんなトトの魅力をしっかり感じてもらうためには、その対にいるロンが引き出せるところが絶対にキーになるので、お互いを補うような、ガチッとハマっているような関係性になれたらいいなって。

この先、稽古とかをやっていけば、どんどん課題がたくさん出てくるので、その課題を二人で乗り越えていければ、自ずとバディ感であったり、関係性みたいなものは届けられるようになるんじゃないかな、と思っています。

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