秋アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』3rd season 声優インタビュー連載第3回:ベアトリス役 新井里美さん|3rd seasonの1話冒頭は最高に幸せな気持ちで演じ、皆さんにも幸せをお届けできたのでは
TOKYO MX、AT-Xほかにて好評放送中のTVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』3rd season。
先日、放送された4話では、プリステラを完全に掌握している魔女教のカペラは都市内の放送を通じて、魔女の遺骨を差し出すことを要求。しかしキリタカは魔女の遺骨を差し出すとプリステラが壊滅してしまうことを明かす。作戦を練っているスバルたちの元には傷ついたガーフィーとミミの姿が。広場で魔女教側のテレシアとグルガンと交戦した末に重傷を負ったミミは「死神の加護」の呪いためには治癒術が効かない。
魔女教の罠をどう攻略するのかを考えたスバルは、まず街の人々の精神をむしばむミーティアがある都市庁舎の奪還に向かうことに。都市庁舎前の広場についたスバルはすぐに魔女教の大罪司教たちと交戦。そこでレムの記憶を奪って昏睡状態にさせた暴食のロイと遭遇。怒りの炎を燃やす。
一方、レグルスにさらわれたエミリアは裸のまま、目を覚ます。レグルスの「君は処女かな?」の問いかけに戸惑うばかり……。スバルとエミリアの運命はいかに?
アニメイトタイムズでは、キャスト陣にメールインタビューを行っています。第3回に登場していただくのは、ベアトリス役を演じる新井里美さんです。2nd seasonでのベアトリスの心境とスバルとの関係性の変化と、3rd seasonの3、4話を振り返っていただきました。
前回はこちら
2nd seasonでスバルの言葉で過去から解放されたベアトリス。3rd seasonの冒頭は最高に幸せな気持ちで演じられました
──2nd season(以下、2nd)を通してベアトリスの変化を感じたところは?
ベアトリス役 新井里美さん(以下、新井):2ndは、ベアトリスが長い間、囚われていた過去と向き合い、スバルを信じる事で解放され、生まれ変わる、そんなシーンで終わりましたので、3rd season(以下、3rd)の冒頭のシーンは、最高に幸せな気持ちで演じられましたし、たくさんの方に、幸せな気持ちをお届け出来たと思います。
スバルに高い高い? ぐるんぐるん? されて、はしゃぐベアトリス。これまでですと、『小学生男子(スバル)にいじめられる女子クラスメイト(ベア子)』な関係でしたが、なんとも心から楽しそうな声が溢れて来て、ベアトリスが今、生きることを楽しんでいる様子が感じられました。あまりに可愛らしくて、 自分に演じられるか、不安になるほどでした(笑)。
──2ndでのスバルの印象やスバルとベアトリスの関係性の変化についての感想をお聞かせください。
新井:2ndではベアトリスがロズワールから言われた言葉「君はスバル君の一番になれない」に対して、「スバルの一番になりたいのではなく、自分の一番にしたいから禁書庫を出て来た」とベアトリスは返しました。一番大切な人と過ごす毎日は、本当に幸せで、穏やかで。
3rdの1話では、その様子が存分に見られたのではないかと思います。特に、水の羽衣亭のベアトリスは、スバルに浴衣姿をアピールしたり、わさびにツーンとしたり、寝言を言っていたり。本来の自分を取り戻したのだと思います。そしてスバルも、ベアトリスを大切に思うだけでなく、心から信頼してくれている事がよくわかりました。とっても素敵なふたりです。
2ndでスバルやエミリアが試練に挑む姿を見て、キャラも本人もより愛おしく、たくましさも感じた
──2ndで印象深かったエピソードを教えてください。
新井:ベアトリスで言えば、リューズさんやロズワール、お母様との過去の話になるでしょうか。これまで、パック以外、誰にも心を開く事なく、誰に対しても距離を置いていましたので、 過去の聖域での日々を生きるベアトリスの姿はとても新鮮で、愛らしく、本当の彼女の姿を見られたような気がしました。
そして2ndといえば、『試練』。自分の事じゃないのに……胸が締め付けられる思いで見ていました。しかし、このエピソードを通じて、スバルやエミリアを深く理解できるようになりましたし、とても愛しく思うようになりました。演じているゆうちゃん(スバル役の小林裕介さん)、りーちゃん(エミリア役の高橋李依さん)まで、たくましく成長したような気がしました。そこで、ふと考えるのが、もし自分が彼らと同じく試練に挑むとしたらどんな内容が課されるだろうかと。考えるだけで変な汗が出て来ますね……。
3rdの制作が決まった時はワクワク。台本を読んでみたら大事が起きて3rdの始まりを実感
──約3年半ぶりのTVシリーズの制作が決まった時の感想と、どのような気持ちで収録に臨もうと思われましたか?
新井:2ndが終わった後の『リゼロ』公式イベントが、ついこの間の事のように感じています。この3年半の間もベアトリスを演じさせてもらう機会は大変多く、リゼロの存在はいつも身近に感じていました。
が、しかし!! アフレコは別格ですね。 緊張感が違います。いよいよ来たか!! と身構えますよね〜。それと同時に喜びも大きく、どんなストーリーが待っているのか、新たな世界が広がっていくようで、ワクワクしました! ひとまず自分に、「いつも通り、自分のできることを精一杯やりましょう」と言い聞かせました。
──3rdの台本を読まれて感じた印象をお聞かせください。
新井:1話の台本が入った封筒を受け取った時、 あれー……重い……おかしいぞ……と思ったら、 台本が分厚い、しかも2冊ーっ!!! いやー、予想外の展開に笑ってしまった。楽しみ半分……より不安の方がちょっと多めで、すぐに台本を確認できませんでした。
読んでみれば、これは、大事になるぞと思いましたね。そしてなりました、大事に。日本のみならず、世界を揺るがす3rdの始まりです。ベアトリスの登場が増える事はわかっていましたので、とりあえず、体調を整えようと思いました。『リゼロ』は体力気力共に、消耗が激しいですので(笑) 。