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秋アニメ『さようなら竜生、こんにちは人生』関根 瞳(セリナ役)

かわいいセリナに「かわいらしいお芝居」はいらないんです──秋アニメ『さようなら竜生、こんにちは人生』セリナ役 関根 瞳さん【連載インタビュー第3回】

 

ラミアが怖い存在というのはけっして間違っていないんです

──鎧熊からタウロを守ったシーンは、セリナの優しさや勇気が感じられました。

関根:計算外のことが起こって突っ走ってしまったけれど、結果的にいい方向に向かっていって、視聴者の方にも、村のみんなにも、セリナもやるときはやるんだという部分が見せられました。この場面はセリナが「ラミア」ではなく一人の「セリナ」になったシーンでもあって、すごく好きなシーンですね。

ただ、やっぱりラミアってすごいなと思ったのも事実で……。ラミアの魔眼があれほど強力なら、確かに人間が恐れても仕方ない部分がありますよね。ラミアが怖い存在というのはけっして間違っていないんです。でも、それを覆すセリナの優しさ、誠意が伝わったのが何よりよかったなと思います。

 

 

──セリナの誠意が伝わったことで、村に迎え入れられました。

関根:お家まで用意してくれて、本当にいい人たちですよね。ベルン村はいろいろな種族の人たちがいるのが面白いですし、村の生活は東京生まれ東京育ちの自分からするとちょっと憧れちゃいます。コミュニティが狭いと情報が広がるのも早いと聞きますけど(笑)、その一方でみんなが助け合っているところを見るとやっぱりいいなと思います。

──ちなみに、関根さんからご覧になったドランはいかがですか?

関根:ドランさんは「美しいものを美しいと言って何がおかしいんだい?」という感じで、すごく褒めてくれるのが海外の方みたいでした! 日本にはあまりない感性ですよね。

あと、ドランさんは言葉に嘘がないところが素敵です。人を褒めるときもそうですし、こうしてみてはと何かを勧めるときも、本当にそう思っているんです。信頼できる人だなと感じる一方で、あまりにまっすぐすぎて一瞬何を考えているのかなと思うときもあります(笑)。

 

 

──初対面だととぼけているのかなと思うところもありますけど、本心なんですよね。

関根:実は登場人物の中で一番気持ちがはっきりしているんです。過度に感情的にならないところもかっこいいですしし、セリナが迷ったり、悩んだりしても「はいはい」とあしらわずに本気で向き合ってくれそうな器の広さも魅力的です。

──そんなドランとセリナがどんなやりとりを見せてくれるのかも楽しみです。

関根:セリナはすでに惹かれつつありますけど、その気持ちはよくわかります。現実でも、「相手をなんで好きになったのか、どこを好きになったのかわからない」というときがあるって言うじゃないですか? 私はそれって相手の「無意識」なんじゃないかなと思っていて。

無意識の強さ、無意識の優しさ、無意識の距離感と、ドランさんは無意識の行動が多いんです。気づいたら傍にいるし、急にかっこいい姿を見せてくれるし……。そういう姿にハッとさせられるんですけど、逆に無意識の行動だからもどかしいところもある。そんな二人のやりとりを楽しんでいただけたら嬉しいです。

──ドラン役の武内駿輔さんとの掛け合いはいかがでしたか?

関根:たくさん引っ張っていただきました。私はメインヒロインをやらせていただく現場が初めてで、実はすごく緊張していたんです。人見知りなところもあるんですけど、武内さんが率先して場を和ませてくださって、本当にドランさんのように頼りがいがありました。同世代とは思えないくらいしっかりしていらっしゃるのも素敵でした。

 

 

──ありがとうございます。そして、関根さんはレティシャ役・松岡美里さんとのユニット「EverdreaM」としてEDテーマ「君と見た景色」を歌唱されています。11月27日にリリースされるこちらの楽曲、歌ってみていかがでしたか?

関根:「君と見た景色」はシンガーソングライターの川崎鷹也さんに作詞作曲をしていただいています。最初にそのお話をうかがったときは「あの川崎さんですか!?」とびっくりしました! いただいた楽曲も作品に寄り添った素敵な楽曲で、しかもデモは川崎さんご自身が歌われていたんです。これを私たちが歌うのかとレコーディングも本当にドキドキでした。

ヒロインとして携わっている作品の楽曲というのもなかなかできない経験で、嬉しくもあり、ドキドキでもあり……。皆さんがどのように受け止めてくださるのか、今から緊張しています(※インタビューは放送前に行われました)。

──いやいや、作品にぴったりの楽曲でお二人の歌声も素晴らしかったですよ!

関根:ありがとうございます。セリナと自分のコラボだと思って自分なりにしっかり向き合いましたし、歌詞の内容は聞いてくださる皆さんが自分に置き換えて聴くこともできるので、ぜひアニメ本編と合わせて楽曲も楽しんでください。

 
(文:岩倉大輔/写真:松本祐亮)

 

「君と見た景色」

 
【発売日】2024年11月27日
【価格】
[初回生産限定盤]+[通常盤]:3,960円(税込)
[初回生産限定盤]:2,640円(税込)
[通常盤]:1,320円(税込)

 

 

作品概要

さようなら竜生、こんにちは人生

あらすじ

ある時、最古の神竜が人間に討たれた。

悠久の時を生き、神々すらひれ伏す絶大な力を持つその竜は、孤独と共に己の死を受け入れた。

しかし、次に気がついた時、竜は辺境の村人ドランとして第二の生を受けていた。人間として竜よりずっと短い生を生きることになった彼は、畑仕事に精を出し、食を得るために動物を狩る……。

質素ながらも温かい村での生活に、ドランの心は竜生では味わえなかったささやかな喜びで満たされていく。しかしそんなある日、沼地の調査に出かけたドランの前に、セリナと名乗る半身半蛇のラミアが現れる。

伴侶を探して旅をしている彼女は、ラミアなのに人間を誘惑するのが苦手だという。人と魔物、相容れぬ存在ながらも次第に心を通わせていく二人。

だが、二人の前には様々な外敵が現れて――!?

辺境から始まる、元最強最古の竜の“生き直し”ファンタジー!

キャスト

ドラン:武内駿輔
セリナ:関根瞳
クリスティーナ:大橋彩香
ディアドラ:佐々木未来
アイリ:松永あかね
ギオ:石毛翔弥
フィオ:天海由梨奈
マール:朝日奈丸佳
ゲオルード:水中雅章
ラフラシア:小倉唯
ゲレン:野津山幸宏
ゲオルグ:日野聡
マイラール:金元寿子
カラヴィス:朝ノ瑠璃
レティシャ:松岡美里
マリーダ:松井恵理子

(C)永島ひろあき・アルファポリス/「さようなら竜生、こんにちは人生」製作委員会

 

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