遥と田中の戦いは騙し合いなんです|TVアニメ『ひとりぼっちの異世界攻略』連載第5回:遥役・梅田修一朗さん×田中役・葉山翔太さんインタビュー
ぼっちだからこその縁もある気がするんです
──クラスメイトは色々なグループに分かれています。お二人が本作と同じ異世界に飛ばされたとしたら、どのグループの面々と仲良くなりそうですか?
葉山:僕は一択。オタです。
梅田:そうなんだ!
葉山:オタって、あの世界では技術を持った職人集団な気がしていて。異世界系の作品で言うと、いわゆるドワーフ族みたいなイメージがあります。それぞれの持ち味を生かすグループだと思うので、居心地がよさそうです。
梅田:確かに。みんな真面目で、いい人だしね。遥とは違ったスキルの組み立て方で、異世界でも活躍しているし。
──梅田さんはいかがですか?
梅田:遥ほどの馬力はないかもしれませんが、ぼっちがいいですね。僕は、せっかく異世界に行けるなら、その世界にしかいない人たちとの交流をしてみたいんです。ぼっちになったならば、その人たちと関わらないと生きていけないという状況になって、また違ったコミュ力を発揮できるかもしれないなと思って。ぼっちだからこその縁もある気がするんです。
葉山:確かに。大変なことも多いだろうけど、その分、自分を知る機会も増えるだろうしね。
──お話を聞いていて、もしかしたら本作のぼっちというのは、オンラインゲームの野良に近いのかもしれないと思いました。
梅田:なるほど! それで言うと、僕はゲームでプレイヤー同士が集まるギルドなどがあっても、絶対に入らないタイプですね。過去にやっていたゲームでも、憧れはありましたが結局は入りませんでした。
葉山:僕は自分でギルドを立ち上げたこともあるよ。「気楽にやっていくので、入りたい方はどうぞ!」という感じで。
梅田:えっ、すごい! ギルドマスターだ!
葉山:別にふだんから交流していたわけじゃなかったけどね。ゲーム内イベントがあったときに一緒に参加して、何かあったときにスタンプを押して反応するくらい。ギルドを運営しているって感じじゃなかったよ。
梅田:いやいや、ギルドを立ち上げるボタンを押せるだけで違うのよ。僕は絶対に押せないし、リーダーはできないタイプ。
──葉山さんは、ひょっとしたら委員長グループでもやっていけるかも。
葉山:いやー、僕はクラスメイト全員の面倒を見たり、責任を負ったりはできないです……。委員長、ごめん(笑)!
遥と田中の戦いは騙し合いなんです
──お二人は、一人で行動するのは苦じゃないタイプですか?
葉山:むしろ好きです。この前、箱根に一人で行きました。温泉が付いている個室の部屋に泊まったんですよ。
梅田:めっちゃいい! 最高。
葉山:そこにはレストランもあって。一人で山崎のハイボールをがぶ飲みしました(笑)。おいしかったー!
梅田:みんなが憧れる、絵に描いたような大人の休日だ。
──梅田さんはいかがですか?
梅田:僕も一人で行動するのは好きですね。仕事で知らない街に降り立ったときは、よく公園を探しています。
葉山:公園が好きなんだ。
梅田:元々好きだったけど、今はヨーヨーの練習ができる場所としても重宝していて。
葉山:ヨーヨー!?
梅田:そう。一年前から始めたんだけど、いつの間にかすごくハマっちゃって。
葉山:えっ、ヨーヨーは毎日持ち歩いているの?
梅田:うん。公園で練習していると、たまに小さい子たちがじっと見つめてくるのよ(笑)。この前「やるかい?」と声をかけたら、「そのヨーヨー欲しい」と言われて。それで、「買ったお店を教えてあげるから、お父さんとお母さんに聞いてごらん」なんて答えちゃいました。
葉山:いいお兄ちゃんだ! 新しいヨーヨーボーイを生み出したかもしれない。
梅田:10年後には、僕より上手くなっているかもね(笑)。こんな感じで、僕もぼっち活動を楽しんでいます!
──本日は色々なお話ありがとうございました。最後にこれから放送となる第7話の見どころを教えてください。
葉山:第6話の最後で田中の本性が露わとなりました。これからどうなるのかというところで幕引きとなったと思いますが、第7話はもう最初からバトルの連続です。
梅田:これまでのほほんとしていた遥ですが、田中とのバトルでは主人公然としています。それが新鮮でしたし、僕も遥として、田中の怖さを感じながら葉山くんとかけ合いをさせてもらいました。収録は常にひりついていたので、その空気が画面の向こうのみなさんにも伝わったらいいなと思っています。
葉山:遥と田中の戦いは騙し合いなんです。勝ったと思ったら相手が追い付いてきて、でもそれも実は違ってみたいな感じで、戦いの行方が常に変動するんですよ。バトルもですが、二人の心の動きもめまぐるしく変わるので、ハラハラドキドキしながら見ていただければと思います。
【取材・文 M.TOKU】
作品概要
あらすじ
チートスキルが並ぶリストから好きなスキルを選んで神様から与えられる――はずが、チートスキルは早い者勝ちで既にめぼしいものはクラスメイトに取り尽くされていた!?
神様の逆ギレで残ったバッドスキルを全て押し付けられた遥は、スキル『ぼっち』のせいで、異世界でも孤独に冒険することに……。
チートに頼らず、チートを超えてやる――
最強”ぼっち”の異世界HARDモード攻略譚、開幕!
キャスト
委員長:白石晴香
副委員長A:阿部里果
副委員長B:高尾奏音
副委員長C:髙橋麻里
ギャルリーダー:直田姫奈
ギャルA:菅野真衣
ギャルD:中島由貴
バレー部っ娘A:岩橋由佳
バレー部っ娘B:三川華月
新体操部っ娘:倉知玲鳳
裸族っ娘:指出毬亜
ギョギョっ娘:汐入あすか
オタA:夏目響平
オタB:市川太一
オタC:岡野友佑
オタD:徳留慎乃佑
脳筋莫迦A:峯田大夢
脳筋莫迦B:濱健人
脳筋莫迦C:石谷春貴
脳筋莫迦E:岩村圭佑
不良A:山口智広
不良B:今井文也
不良E:松岡洋平
不良F:酒井広大
盾っ娘:古木のぞみ
図書委員:寺田晴名
手芸部っ娘:内田愛美
料理部っ娘:仲田ありさ
田中:葉山翔太
アンジェリカ:早見沙織
メリエール:大西亜玖璃
ガテク:山口翔平
オフタ:伊丸岡篤
ギルド長:稲田徹
(C)五示正司・オーバーラップ/ひとりぼっちの製作委員会