迷いや葛藤さえも力に変えていくのがMyGO!!!!!──『劇場版「BanG Dream! It's MyGO!!!!! 後編 : うたう、僕らになれるうた & FILM LIVE」』高松燈役・羊宮妃那さん、長崎そよ役・小日向美香さんロングインタビュー
TVアニメ「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」の再編集総集編となる、劇場版「BanG Dream! It's MyGO!!!!! 後編 : うたう、僕らになれるうた & FILM LIVE」が2024年11月8日(金)より公開中だ。
後編は新規カットに加え、ミニFILM LIVEを新たにパッケージしたMyGO!!!!!の5人の痛みや苦みもある、紆余曲折の足跡。再編集総集編でありながらも、まったく新しい物語の印象さえ受ける。きっと今頃、余韻に浸っている方も多いのではないだろうか。
劇場版『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』の公開直前となった、ある秋の夜長。本作について、これまでのMyGO!!!!!の軌跡について、高松燈役・羊宮妃那さん、長崎そよ役・小日向美香さんのふたりに語り合ってもらった。
本インタビューは「ネタバレあり」の超ロングテキストとなっている。物語だけでなく、エンディングテーマ、ミニFILM LIVEについても言及があるため、鑑賞後の余韻と共に、ふたりの言葉を噛み締めてほしい。
「詩超絆」で心を掴む自信がある
――まずは後編公開を控えた今のお気持ちを教えて下さい。
長崎そよ役・小日向美香さん(以下、小日向):私はもうずっとドキドキしていて! 前編と後編を通しで観たんです。その時に、全部観て完成するひとつの作品だと感じました。後編のエンディングにはぼろぼろと涙が止まらなくて。公開前の素直な気持ちとしては、本当に早く観てもらいたいというところです。
前編は1〜7話を中心に総括したものでしたが、「ここの場面は出てきてないな」と思うところがあったと思うんです。例えば、CRYCHICの話の流れとか。それが後編でどのような形で出てくるのか、楽しみにしていてもらいたいです。
高松燈役・羊宮妃那さん(以下、羊宮):後編から観るという方も楽しめるかな?
小日向:わー! どうだろう!
羊宮:もし仮に、私達ふたりを応援してくださっている方で、「まだ前編を観られていないんです。でも途中からでも良いですよ!」って方はぜひ後編から観て感想を教えてほしいです。というのも、私は後編の「詩超絆」の場面で、新規のファンの方の心を掴む自信があって! だから分からない状態で見ても、最後は涙を流してもらえるような気がして。そうしたら、結局前編を観たくなるんじゃないかなって。
小日向:そう思う! 「詩超絆」の映像だけでも、泣けてしまうくらいだもんね。
羊宮:そのくらいの衝撃的な場面だったと思うんです。よく神回だと聞きますが、あのお話はまさしく神回だと思っています。私はまだ後編を観られていないのですが、その私ですら「大丈夫だ」と思えるほどのものをアニメで見させてもらっているので……劇場の大きなスクリーンであのシーンを観たら、初見の方にとっても、心に残るものがあるんじゃないかなと思っています。
――TVアニメ「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」を見ていた身としては、そよちゃんがどうなるのか分かってはいるんですけども、「詩超絆(うたことば)」でどうしても泣いてしまいます。
小日向:嬉しいです。あの場面は何回見ても泣いてしまいますよね。本当にすごいですよね。あの場は全てが重なって、まさに奇跡のようなお話だったと感じています。
劇場版ではそよちゃんのシーンで、時系列が少し入れ替わっている部分があるんです。アニメでは第8話で祥子ちゃんにすがったあとにそよの幼少期が描かれる流れでしたが、映画では幼少期から描かれて、CRYCHIC、祥子ちゃんにすがって……という流れになっています。そこだけで見え方が大きく変わると思うんです。
アニメだと「どうしてこんなにも居場所にすがりつくんだろう」という見方だったのが、孤独を抱えていた彼女が今に至るまでの背景を感じながら見られるので、私自身もアニメとは違う見方で楽しむことができました。ぜひ注目してもらいたいです。FILM LIVEには“ああ、これだ!”という流れがあって。大画面での歌も感動的で、MyGO!!!!!のメンバーがあの出来事を乗り越えた先で、ライブをする姿に感慨深い気持ちになっておりました。