『快晴』『ウミユリ海底譚』、そしてあのロックバンドによる名曲まで――一歌・咲希・穂波・志歩の心が吠える「あの曲」はなに?『プロセカ』から知るVOCALOID楽曲〜ボカロ玄人への道〜【第1回「Leo/need」編】
『快晴』
『アスノヨゾラ哨戒班』『DAYBREAK FRONTLINE』『Surges』などの超特大ヒット楽曲を生んだOrangestar氏による『快晴』。2019年には、ニコニコ動画にてミリオン再生を達成しました。
カバー版の『快晴』は「Leo/need」の4人とMEIKOによって青く爽やかに歌い上げられています。しかし、途中に挟まる急激な転調や、音程を揺らすパート、ラストのサビに係る連続した転調など、テクニカルな一面も。これらの難関をクリアしてカラオケで歌ったら、大盛りあがり間違いナシ!
そして「Leo/need」には『霽れ(はれ)を待つ』というオリジナル楽曲があります。『霽れを待つ』もOrangestar氏による楽曲となっており、『快晴』に直接的なつながりはないものの、ファンとしては文脈的なつながりも嬉しく感じてしまいますね。
快晴 / Leo/need × MEIKO
Orangestar - 快晴 (feat. IA) Official Video
『心拍数#0822』
『心做し』『え?あぁ、そう。』などの人気楽曲を生み出す蝶々Pによるラブソング『心拍数#0822』。2013年にはニコニコ動画にてミリオン再生を達成しています。
「生きること」「鼓動」をテーマに描かれたという本楽曲は、一曲を通して心拍音が鳴っているなど、細かなこだわりがファンに愛されてきました。
そして『心拍数#0822』のカバーを担当するのは一歌と穂波。そこにミクの歌声も重なり、しっとりと優しい空気が広がります。
蝶々Pの“とある記念日”のために描き下ろされた素敵な楽曲。柔らかな鼓動に包まれてみませんか?
心拍数♯0822 / Leo/need × 初音ミク
【クロスフェード】 Glorious World / 蝶々P feat.初音ミク(※『心拍数#0822』収録アルバム)
『東京テディベア』
『脱法ロック』『ハウトゥー世界征服』、「ワンダーランズ×ショータイム」のための描き下ろしオリジナル楽曲『potatoになっていく』などを手掛ける大人気ボカロP・Neru氏による“劣等複合の唄”。ニコニコ動画におけるミリオン再生は2012年に達成されました。
これまでの「爽やか」「優しい」とは一転し、棘々しいロックサウンドが展開される『東京テディベア』のカバー。「Leo/need」の深みが見える一曲となっています。
原曲はダウンロード販売が行われているほか、コンピレーションアルバム「EXIT TUNES PRESENTS Vocalocluster feat. 初音ミク」等に収録されています。
東京テディベア / Leo/need × 鏡音リン
Neru - 東京テディベア(Tokyo Teddy Bear) feat. Kagamine Rin
『ロストワンの号哭』
前述の『東京テディベア』を手掛けたNeru氏による『ロストワンの号哭』。『東京テディベア』に次ぎ、2013年にニコニコ動画においてミリオン再生を達成しました。
号哭とは「声をあげて泣き叫ぶ」こと。そして「ロストワン」とは――。様々な悩み、痛み、苦しみを文字通り叫んだ本楽曲は、多くのファンの共感を呼び、人気を博しています。
原曲は鏡音リンによるソロ歌唱。ナイフのように鋭い彼女の歌声がグサグサと心を突き刺してくる感覚は、『ロストワンの号哭』ならではでしょう。