『澤野弘之 LIVE [nZk] in Shanghai 2024』より11月23日(土)公演オフィシャルレポートが到着! 2日間で約20,000人が詰めかけ、会場は熱気に包まれた!
2024年11月23日(土)・24 日(日)に中国・上海の浦発銀行東方体育中心において、「澤野弘之 LIVE [nZk] in Shanghai 2024」が開催されました!
今年は、澤野さんのボーカルプロジェクト SawanoHiroyuki[nZk]が始動から10周年を迎え、さらに来年には音楽家として活動20周年となる節目のタイミングで実現したアリーナ公演。開催発表と同時にチケットは瞬く間にソールドアウトし、2日間で約20,000人の観客が詰めかけました。
本稿では、23日(土)の模様のオフィシャルレポートをお届けします!
『澤野弘之 LIVE [nZk] in Shanghai 2024』オフィシャルレポート
ライブは「Battle Scars」で開幕。SennaRin の鋭いラップとロングトーンが夜の静寂を突き破るように響き渡ると、イベント冒頭から観客は大歓声で応える。「βίος」はイントロで大きなどよめきが発生。観客の反応を受けて、SennaRin の歌声も力強さを増した。
この日は、ステージ全面に巨大な LED モニターを設置。楽曲ごとに幾何学模様や光の雨、大空を飛行する映像などを映し出し、観客を音楽の世界へと誘った。また、ボーカリストたちは中国語で MC を語り、観客との交流を深めた。
mizuki (UNIDOTS)が披露した「aLIEz」では、疾走感あふれる楽曲と彼女の力強いボーカルが見事に融合。会場全体を熱気で満たした。バラード曲の「Avid」「CRY」では、彼女の感情豊かな歌声が楽曲の奥深さを引き出し、澤野の音楽が持つエモーショナルな世界を鮮やかに描き出した。
Benjaminとmpiによる「Inferno」は、この夜のハイライトの1つに。力強いシンガロングに観客が左右に手を振りながら応え、その一体感が会場を熱狂の渦に巻き込んでいく。急上昇したテンションに呼応するように、澤野のピアノも躍動感を増し、楽曲のダイナミズムをさらに高めていった。この瞬間、澤野の音楽が持つ圧倒的なエネルギーが会場を完全に支配した。
「NEXUS」「FAKEit」では、Laco (EOW)の情熱的なパフォーマンスとパワフルな歌声が炸裂。大きな存在感を放つ彼女のステージングが、澤野の音楽が持つ多面的な魅力を鮮烈に描き出した。
XAI は「Tranquility」「X.U」で、感情豊かで真っ直ぐに突き抜けてくるような歌声を解き放ち、大きな存在感を示す。また、「ninelie」では、彼女の歌声が紡ぐ儚さと切なさが際立ち、観客はその美しい物語に引き込まれていった。抒情的な旋律と彼女の表現力が、ステージに忘れられないひとときを刻んだ。
ライブはフィナーレに向かって加速する。澤野は、この夜に『進撃の巨人』のサウンドトラックを集めた特別なセクションを用意。彼のピアノが静かに旋律を奏で始めた瞬間、観客席からは大歓声が湧き起こる。
その後、Lacoが歌い上げた「ətˈæk 0N tάɪtn
ラストに披露された「A/Z」。この楽曲ではスマホでの撮影が許可され、観客がスマホライトを点灯。ステージのLEDには壮大な宇宙が映し出され、客席に広がる無数のライトとともに、まるで宇宙を旅しているかのような幻想的な光景が会場全体を包み込んだ。mizukiの凛とした歌声が響き渡る中、澤野の音楽がこの夜の集大成として輝きを放った。
最後に、澤野は“最高でした! ありがとうございました!”と語り、感謝の気持ちを伝えた。この言葉は、この夜の熱狂と音楽の力で繋がった観客一人ひとりに向けられた、心からのメッセージだったのは間違いない。
澤野弘之にとって5年ぶりとなる上海公演は、彼の極上の音楽と見事なパフォーマンス、そして観客の熱狂が見事に融合した、まさに記念碑的な夜となった。この特別なステージを経て、彼が未来に向けてどのような作品を生み出していくのか。その期待がひときわ高まる公演であった。
(ライブレポート:鈴木健也)
Photo by 西槇太一, Ryotaro Kawashima
【澤野弘之 LIVE [nZk] in Shanghai 2024】
澤野弘之 LIVE [nZk] in Shanghai 2024
開催日:2024年11月23日(土)、24日(日)
会場:浦発銀行東方体育中心
GUEST VOCAL:mpi, XAI, SennaRin, Benjamin, mizuki, Laco (50 音順)
11月23日(土)セットリスト
[Introduction] Battle Scars (Vo. SennaRin)
01.IVORY TOWER (Vo. SennaRin)
02.βίος (Vo. SennaRin)
03.最果て (Vo. SennaRin)
04.aLIEz (Vo. mizuki)
05.&Z (Vo. mizuki)
06.Avid (Vo. mizuki)
07.CRY (Vo. mizuki)
08.TRACER (Vo. Benjamin)
09.Infeno (Vo. Benjamin&mpi)
10.Perfect Time (Vo. mpi&Laco)
11.NEXUS (Vo. Laco)
12.FAKEit (Vo. Laco)
13.Tranquility (Vo. XAI)
14.X.U (Vo. XAI)
15.DARK ARIA
16.ninelie (Vo. XAI)
17.ətˈæk 0N tάɪtn
18.The Reluctant Heroes (Vo.mpi)
19.Call your name (Vo. Benjamin&mpi)
20.Zero Eclipse (Vo. Laco)
21.Barricades (Vo. SennaRin&Benjamin&mpi)
22.Call of Silence (Vo. SennaRin)
23.A/Z (Vo. mizuki)
ライブ情報
SawanoHiroyuki[nZk] 10th Anniversary LIVE “A=Z”
開催日時:2025年5月31日(土) 開場 16:30/開演 17:30
会場:パシフィコ横浜 国立大ホール (神奈川県横浜市西区みなとみらい1丁目1−1)
GUEST VOCAL:XAI, SennaRin, mizuki, Laco and more… (50音順)
チケット:指定席9,900円(税込)
※出演者・内容変更による払い戻しは行いません
※3歳以上チケット必要、3歳未満入場不可
※お1人様4枚まで
公演に関するお問合せ:ディスクガレージWEBお問合せフォーム
【オフィシャル先行(抽選)】
受付期間:2024年12月1日(日)23:59まで
購入はこちら(チケットぴあ)
【BEST ALBUM 「bLACKbLUE」Special Site】
https://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/hiroyukisawano/bLACKbLUE/
【リリース情報】
SawanoHiroyuki[nZk] BEST ALBUM 「bLACKbLUE」
2024年10月2日(水)発売