音楽
LiSAが“自由”に作り上げた『シャンフロ』第2期OP曲「QUEEN」に込めた思いを語る/インタビュー

『シャングリラ・フロンティア』2nd Season 第1クールOP曲「QUEEN」配信記念・LiSAさんインタビュー|遊びを詰め込み、“自由”に作り上げた楽曲。タイトルは逆境さえも楽しみ、迷わず進み続ける者たちをイメージ

 

タイトルは、過酷な状況さえも楽しみ、迷わず進み続ける者たちをイメージ

──「QUEEN」というタイトルになった由来を教えてください。

LiSA:物語の中で、みんなが友達と新しい敵に挑んで、攻略する楽しさを味わっていて、例え苦戦したり、壁にぶつかっても挑み続けることを止めない強い気持ちを、作品を通して感じました。そこから、自分が「QUUEN」や「KING」であることを疑わずに進んでいき、過酷な環境さえも楽しんでいくようなイメージで歌詞を作ってもらったので、このタイトルになりました。

──特定の誰か一人をイメージしているわけではないんですね。ジャケットのLiSAさんの髪が赤いので、サイガ-100をイメージしているのかなと思っていました。

LiSA:(笑)。でも確かに、今回の第2シーズンではサイガさんが活躍するターンもあるので、私が呼んでもらえたのかなと思っています。

──歌詞の中に「Red or Green?」のフレーズが頻繁に登場し、「止まるか」「進むか」の判断を問われているようでしたし、終盤では「DEAD OR ALIVE」のフレーズも出てくることで、より緊張感を感じました。

 

 
LiSA:むしろ「緑」だけじゃなく「赤」でも進む、みたいな。迷わずに進んでいこうというイメージです。

──確かに、サビで「迷いなんてもう疾うに無い」と歌っていますね。「1, 2, 3 She goes rock hard」から始まるラップパートも滑らかに畳みかけていてカッコいいです。

LiSA:ここを歌うときは口が気持ちいいです(笑)。実は、採用されたものよりも、もっとハードなバージョンも録っていて。ちょっとはすっぱで抜け感がある感じの。あとはソウルフルバージョンもあって。でも「QUEEN」としては抜け感があるほうがいいかなということで、今のバージョンが採用されました。

──ソウルフルバージョンもいつか聴いてみたいです(笑)。続いて、お気に入りのフレーズや聴きどころを教えてください。

LiSA:「愛もヘイトもそう無礼講 どうせ飲み込めば栄養」です。「栄養」のところは「Hey Yo!」みたいに歌って。譜割を気にしながらも、伝えたいメッセージを込められたと感じているので、とても好きです。

──レコーディングは順調でしたか?

LiSA:手こずった部分はラップのところの温度感くらいですかね。仮歌で結構歌わせてもらっていたので、レコーディングでは楽しく歌えました。

──上がってきたオケを聴いた感想は?

LiSA:MIXされた後の音源を聴いたら、全体的に耳鳴りが速くて、気持ちよかったです。バトルシーンにもすごく合うだろうなと思いました。

 

ライブでは、みんなの声によって“その日のゴール”が毎回変化することを改めて実感

──9月11日には、ライブBD&DVD「LiVE is Smile Always〜LANDER〜 at TOKYO GARDEN THEATER」がリリースされましたが、どんなツアーで、どんなステージだったか振り返っていただけますか?

LiSA:私にとって久しぶりに声出しOKになったライブツアーでした。ひとつ前に全国をまわったのが「LADYBUG」ツアー(2021年7月~12月開催)で、そのときはまだみんなが声出しできず、マスクをしてもらう状態でした。

なので「LANDER」ツアーでみんなの声を浴びて、みんなと幕開けを迎えられて、「幕が開けた世界」を体感できました。歌っている最中に「これ! これ!」と喜びを感じたり、みんなの声に乗せられてたどり着くゴールがライブにはあるな、と感じたツアーでした。

 

 
ツアーファイナルの東京公演の模様を収録していますが、東京はすごいですね(笑)。ツアーということで楽曲が育っていったこともありますが、お客さんの完成度もすごいなと思いました。その場で私がアドリブでやったことにもみんなが順応してついてきてくれるので。

セットリストもみんなの声を聴かせてほしくて、宇宙を感じる楽曲が多くなっています。

──そんな本作の見どころや注目ポイントのご紹介をお願いします。

LiSA:幕開けを意識して作ったライブでしたが、本編最後の楽曲の「dawn」は(アルバム『LANDER』収録)、実はひとつ前の「LADYBUG」ツアーでは1曲目に歌っています。そのときは夜が明けることを願って歌っていたけれど、「LANDER」ツアーでは、明けたことを祝った歌に変わったので、そのときの流れや気持ちの込め方、ライブの本編を終えて、みんなで迎えた多幸感みたいなものを感じてもらえたらいいなと思っています。

──現在、ライブツアー「LiVE is Smile Always~COCKTAiL PARTY~」の最中ですが、ここまでの感想をお聞かせください。

LiSA:アリーナツアーになるとファンの皆さんの声が一層すごくて(笑)。もちろん私も声を出してほしくて、みんなの声が聴きたくて、喜んでほしくて作ったライブですが、私が想像していたよりも時の流れを感じる楽曲があるし、楽曲が連れていってくれる、みんながいることで連れていってくれる、「その日のゴール」があるので、時間の経過と今ライブができる喜びをひしひしと感じています。

 

 

──今回は、各所2DAYSで、1日目が「SWEET」、2日目が「SOUR」とセットリストや内容が変わるようですが……

LiSA:コンセプトライブということもあって、「このアルバムを聴いてきてください」とは言えなくて。でも思い入れがある方は各曲の思い出を語ってくれるライブになっていますし、このライブで曲を初めて知ったという方にも楽しんでもらえるようになっています。タイトル通り、「SWEET」の日は「SWEET」を、「SOUR」の日は「SOUR」を感じてもらえると思います。

──セットリストにはどんな違いや傾向がありますか?

LiSA:意外に「SWEET」のほうが大人っぽくて甘い感じかもしれません。どちらも騒ぐんですが、「SOUR」のほうは攻撃的です。弾ける酸っぱさ、みたいな(笑)。

──アリーナツアーの裏話があれば教えてください。

LiSA:「COCKTAiL PARTY」というタイトルなので、ペンライトもカクテルの色にしていますが、意外とブルーのカクテルが少なくて困っているので、絶賛募集中です。オレンジの日とブルーの日で飲みたいカクテルの名前を言うんですが、ブルーのカクテルのバリエーションが少なくて。カクテル通やバーテンダーの方、お願いします。

──改めて、本ツアーの見どころや注目ポイント、残っている公演への意気込みをお聞かせください。

LiSA:アリーナツアーは作り込んでやるライブなので、それをやり切ることにエネルギーを使うのかなと思いきや、懐かしい曲もたくさんセットリストに入れているので、その曲に引っ張られて出る、その日その日の歌があるので、ぜひそれを感じに来てほしいです。

 

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