2024年11月の総括(表情筋)|青山吉能『みずいろPlace』#94
皆さんこんにちは、元気ですか?
わたしは元気です。
青山吉能です。
まだ秋の中にいたいけれど、ここいらはもう「あたたかめの冬」と言わざるを得ません。
繊細な生地の秋服たちには申し訳ないけれど、あなたたちは来年の4月頃に、春服という名前で復活してもらおうと思います。
ここ最近、ほんの少しだけ体調に揺らぎがありました。
たったほんの少しの喉の違和感からあらゆる可能性を見つめて、即日受診し対処をし、ことなきを得たので安心していてください。
しかしその、きっとあらゆる可能性を模索している最中の顔をマネージャーに見られていたのでしょう。わたしの眉毛があり得ないくらいのハの字になっていたようです。もうほぼ直角。
わたしはどうにもこうにも感情が顔に出やすいのです。コラムをご覧の古の者たちがウンウンと頷いている姿が目に浮かびます。ある程度歳を重ねてそれらの個性もチューニングされていくのかと思いきやまさかのペグが故障していて、加速の一途を辿っています。ボーカルの神アドリブでもなけりゃやっていられません。
この表情筋もきっと大袈裟という面白さのために、無い引き出しを開けていたばかりだろうと思っていたと思いますが、嘘から出た実(まこと)がにょきにょき育ち、いつしかわたしを司るものになってしまいました。嘘、はないのですが。
他者からの評価を気にしすぎている割にはあまりにも顔が大胆に動くものですから、そのギャップにも驚かれることも多いです。
もちろん、それが魅力的だという古の者たちの声も聞こえてきます。それはそれとして、大の大人が喜んだり悲しんだり不安がったりワクワクしていたり闘志に燃えていたりする様をすべてさらけ出しているのも、わたしの理想とする大人像からは少し離れてしまいます。
過度な表情はわたしを人間にも妖怪にも変化させ、不意に撮られた写真に映るわたしはすべて怪獣のようです。どうしたら人間になれるのだろうか?と、あらゆる日本映画を見ては、俳優たちの表情の機微を見張ります。気が付けば作品に没頭していて日が暮れていることもしばしば。
生まれ持った顔に、自分の意思で身につけた動かす力に、また翻弄される日々です。
これはまだ制御下にある怪獣。
それではこの辺りで終わります。
先日発表になりましたが、2025年放送予定のTVアニメ「転生悪女の黒歴史」にて、イアナ・マグノリアの声を担当させていただくことになりました。
作品の軸(二つの意味で)となるキャラクターを担当させていただくことは、何度経験しても緊張感が拭えませんが、本の中で生き生きと動く彼女たちに負けないくらい自分たちの表現を積み重ねていけたらと思います。
ここのところは前述の体調管理に気を取られ、空いている時間は身体も心も絶対的休息をとっていたので、ちょっと短めです。
来月は大好きな先輩、大久保瑠美さんとのラジオも配信されますよ。必聴パートが多そうな予感・・・!
皆さんも体調等崩されないよう、たまには気の向くままに寝て食べましょう。
さようなら。
青山吉能
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企画協力:81プロデュース
編集担当:川野優希