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『星降る王国のニナ』田中美海(ニナ役)&内山昂輝(セト役)【連載第2回】

『星降る王国のニナ』リレーインタビュー第2回:ニナ役 田中美海さん&セト役 内山昂輝さん|セトはこれから新しい感情を知っていく“赤ちゃん”!?

 

田中さんの仕事量が毎回多くて、頭が下がる思いでした

──ニナとセトのやりとりで、何かキュンとしたポイントを教えていただけますか?

田中:私はセトにからかわれてキスをされ、ショックを受けたニナがいろいろ考えた末に自分からキスを仕返すシーンですね(第七夜)。「好きの入ってない『これ』はなんの意味もない。うんこだっ」って。

 

 
崖から落ちてお互いに窮地に陥っているけど、言うことは言う。そんなニナのしたたかさが感じられるエピソードでした。これが、のちのニナとセトのやりとりにも繋がってくるので、そちらも楽しみにしていただきたいです。

内山:セトはニナの行動に驚かされる中で徐々に心が変化しつつあるんですが、きっとその気持ちの名前をまだ知らないのかもなって。何か感情が揺れ動いているっぽいけれど、これってどういう気持ちなんだよって、内心困惑しているんじゃないかなって。

田中:かわいい!

内山:この感情はなんだろうと迷っているのかもと考えて、そういうセトを表現しようと狙っていました。

田中:ニナも言っていましたけど、本当に赤ちゃんなんですよ、セトは。赤ちゃんのまま、大人になってしまった。突発的な行動に出てニナをびっくりさせることが結構ありましたが、感情の名前を知らないからこそなのかなと思いました。

 

 
内山:赤ちゃんのくせに銃を撃ったり、剣を使ったりしますからね。本当は赤ちゃんにそんなもの持たせちゃいけないんです(笑)。

田中:だからニナも、ダメじゃないか!って思うんでしょうね。

──ちなみに、内山さんがキュンとしたポイントはどちらでしょうか?

内山:キュンとしたというのとは少し話がずれてしまうかもしれませんが、セトがニナに向かって自分の過去を話すシーンはセリフ量が多かったこともあり、すごく印象に残っています。ニナとの関係性が変化してきたからこそ話せるようになったのかなとも思いますし、セトのこれまで見えなかった部分が見えてきたという意味でも外せない場面です。

田中:あのシーンは、トートから言われて、本人に「本当なの?」という確認の仕方をせず、しかも「セトってそんな人なんだ」とも思わず、まっすぐに「血の神殿って何?」と聞けるニナもすごかったです。そういうまっすぐさがセトとの関係性に変化をもたらしたのかなと思うと、すべてが繋がっているんだなとしみじみ思いました。

──お二人のアフレコでの掛け合いはいかがでしたか?

内山:いやもう、とにかく田中さんの仕事量が毎回多くて、頭が下がる思いでした。

 

 
田中:セリフ多いねって、内山さんがたくさん気遣ってくださったんですよ。

内山:毎回リスペクトでした。

──リレーインタビュー第1回で、田中さんにはお芝居についてうかがいましたが、そこから何か変化はありましたか?

田中:全話通して、自由にやらせていただいたなという感覚が強いです。「ここまでギャグに振っていいかな」と思ったところも、わりとそのままOKをいただくことがあったので、じゃあもっとやっちゃおうという気持ちになっていました。

個人的に楽しかったのは、セトに斬られたシーンですね。最初はもう少し柔らかかったんですが、セトに「こいつはヤバいぞ」と、逆にその行動が裏目に出たと思わせるようなイメージで何度も録り直して、呪詛するかのようなセリフを目指しました。

 

 

──ありがとうございます。では最後に、第九夜以降の見どころや期待してほしいポイントなどを教えていただけますか?

内山:アズールがガルガダにやってきたことで、もう本当に「どっちを選ぶの?」という状況になっていきます。少なくとも、僕はずっとそう言っていました。

田中:言っていましたね~(笑)。

内山:まずはそこに注目していただいて、最後までハラハラ、ドキドキの展開を楽しんでいただきたいです。

田中:ニナとしてはわからないことだらけの状況になりました。アズが王様になったかと思ったら、なぜか使者にそれっぽい人がいる。二度と会わないと決断した人と会えたときに、ニナはどんな行動をするのか。皆さんご存じのとおり、ニナはただじっとしているだけの人ではないので、思いもよらない行動をすることを期待してください。ただ、今度はセトが近くにいるという、今までとはまったく違う状況にいます。その三角関係も楽しんでいただけたら嬉しいです。

 

作品概要

星降る王国のニナ

 

あらすじ

フォルトナ国城下で孤児として暮らしていたニナは、星の神のごとき深き青――瑠璃色の瞳を持っていた。

事故で亡くなったフォルトナ国の王女アリシャと同じ色の瞳ゆえ、第二王子アズールに見出され、ニナは王女に成り代わることを求められる。

身代わりの星の巫女として、王女として、与えられた使命――それは三月のあと、大国ガルガダの第一王子セトに偽りの花嫁として嫁ぐこと。

運命に翻弄されながらも、誰かに必要とされることに喜びを感じるニナ。そのまっすぐな瞳が見ているものとは……。

愛する人を守る決意をしたとき、それぞれの運命が大きく動き始める!!

 

キャスト

ニナ:田中美海
アズール:梅原裕一郎
セト:内山昂輝
ムフルム:東山奈央
ダイタス:冨沢竜也
ヨル:山下誠一郎
ビドー:石川界人
トート:堀江瞬
ヒカミ:斎賀みつき
アン:田澤茉純

 

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