『星降る王国のニナ』リレーインタビュー第3回:ニナ役 田中美海さん&アズール役 梅原裕一郎さん&セト役 内山昂輝さん|ニナもアズールもセトもみんな不器用……だからこそ仲良くなれる!?
ニナの覚悟を受け止め、運命に逆らうアズール。ニナに惹かれ、徐々に心を開くセト。そして、恋心と意志と運命の狭間で苦しむニナ。ガルガダ国で一堂に会した三人が迎える結末とは――!?
いよいよ最終回を迎えるTVアニメ『星降る王国のニナ』。リレーインタビュー最終回は、ニナ役の田中美海さん、アズール役の梅原裕一郎さん、そしてセト役の内山昂輝さんが登場。複雑に絡み合うキャラクター同士の想いを紐解いていただきました。
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本格的な三角関係、来たな!って
──第八夜のラストで、フォルトナ国の使者に扮したアズールがガルガダ国に到着しました。久しぶりの登場でしたよね。
梅原裕一郎さん(以下、梅原):そうですね。視聴者の皆さんは忘れていたかもしれませんが。
内山昂輝さん(以下、内山):いやいや(笑)。
梅原:アズールというキャラクターがいたことを思い出していただけたなら幸いです(笑)。
第九夜では使者の一人としてセトと対峙し、セトも何かに勘付いているような、いないような雰囲気があったので、ここからどんどん面白くなっていくんだろうなと、そのバチバチした雰囲気に期待感が高まりました。
──ニナとしてはどうでしたか?
田中美海さん(以下、田中):ニナが話しかけても振り向いてくれなかったのは、本当にショックだったと思います。怒らせちゃったのかな、誤解があるのかなと、ますますモヤモヤしてしまう。そこから、また使者たちのところへ向かうんですが、セトもやってきて……本格的な三角関係、来たな!って。
一同:(笑)
田中:ついに三人が同じ場所に立ったなとワクワクしたと同時に、冷徹なセトを見てそういえばこういうやつだったなと、いきなり剣抜くじゃんと、数話前の記憶も蘇ってきました(笑)。ここ数話はセトの優しい一面がようやく見えてきたところだったので、ニナと同じく「もう、セトやめろよ~」みたいな感覚になったのを覚えています。
内山:ここまでセトとニナの関係性が少しずつ変わってきて、セトの揺れ動く心も感じられましたが、第九夜の最後にアズールのカッコいいシーンがありましたよね? 窓を挟んで向かい合う二人、そしてニナのモノローグ。「一瞬で全部引っ張っられる感じ」。え、セトが今まで積み上げてきたものが一瞬で!?って思いました。
一同:(笑)
内山:セトとしては振り出しに戻りかねないなって。これが衝撃的でした。それから最後の「大好きって思っちゃうじゃないか」も、いやぁ思っちゃったのかぁって。
田中:思っちゃいましたね~。
内山:セトの知らぬ間にこんなことになるなんて……。びっくりしました。
──やはりニナの心はアズールなのでしょうか?
田中:あくまでも「現時点では」ですが、アズールです。
内山:言い切りましたね。
梅原:そうなんだ(笑)。
田中:そうですよ! だって、アズのために覚悟を決めてガルガダ国に嫁いできたわけですから。
内山:「アズールを守る」というもともとの目的を考えるとそうですよね。
田中:最初はアリシャとしてセトに接していたニナが、だんだんニナ自身として接するようになって、抱きしめたいとか幸せにしてあげたいとか、恋愛とは別の「愛のカタチ」を見つけていったんです。でも、その原動力となったアズが目の前に現れて、しかもあんなに優しい声で「ニーナ」なんて呼ばれたら……。
内山:(セトとの)キスシーンも吹っ飛んじゃいますよね。
田中:そうですね(笑)。
内山:この回は完全にアズールに持っていかれました。