冬アニメ『もめんたりー・リリィ』桜木つぐみさん(高台寺えりか役)×若山詩音さん(薄墨ひなげし役)インタビュー|絆と割烹が織りなす新感覚バトルアニメの魅力とは?
2025年1月より放送開始となる、GoHands(『好きな子がめがねを忘れた』『デキる猫は今日も憂鬱』)が送るオリジナルTVアニメ『もめんたりー・リリィ』。謎が多い世界で、正体不明の機械〈ワイルドハント〉と戦う少女たち。彼女たちが立ち向かう姿や何気ない日常、そして絆を深めていく様子が描かれていきます。もちろん、3Dと2Dを駆使した映像表現は圧倒的で、戦闘シーンも大きな魅力と言えるでしょう。
オリジナルアニメらしい、先が読めない展開も楽しめる本作について、高台寺えりか役の桜木つぐみさんと薄墨ひなげし役の若山詩音さんに、その魅力を語ってもらいました。
友情と割烹、そしてみんなで絆を深めていく物語
──TVアニメ『もめんたりー・リリィ』は、GoHandsによるオリジナル作品です。物語を知ったときの印象をお聞かせください。
桜木つぐみさん(以下、桜木):まずイラストと映像から先に拝見したんですけど、とにかくフィルムが美しすぎて。美しいがゆえにミステリアスだったので、その根源に何が隠されているんだろう?と思いました。また、オリジナル作品なので、ストーリーが進むごとに驚きの連続だったなという印象があります。
若山詩音さん(以下、若山):まず、この世界観が大きな特徴だなと思いました。オーディションの段階で敵である正体不明の機械〈ワイルドハント〉の設定を見させていただいたんですが、それがとてつもなく強大な感じがしたんです。その相手に、女の子たちが戦いを挑んでいく……。
一方で人類がほとんどいない世界なのに、近未来的な感じがあるのにも惹かれました。また、物語で言うと、友情と割烹、そしてみんなで絆を深めていく、心を通わせ合うところがも素敵で、アフレコをしていてもとても楽しかったです。
──そこで「割烹」という単語が出てくるのが不思議ですよね(笑)。
若山:そうなんです(笑)。ちなみに、割烹とは料理のことなんですけど。
桜木:敵の形や見た目も形容しがたい不気味さがあるよね。
若山:敵の造形は色々あって、その中の一つは大きい人型の頭に宇宙船が付いてるようなデザインです。そこにコメディっぽい会話劇があったり、料理を作っていたり……本当にいろんなジャンルがギュッと詰まっている作品なんです。
桜木:シリアスなのに、割烹シーンでは、書き文字で「ぐつぐつ」とか「じゅ〜じゅ〜」とか画面に書いてあって。そういうギャップがあるんです。普通の女の子たちが戦っているとか、いろいろな対比が魅力的だなと思いました。
──お二人が演じるキャラクターの印象をお聞かせください。
桜木:高台寺えりかについては、まずイラストを拝見して、そのあとえりかに関する資料を読んだんです。それを読んでいたら、よくわからないんですけど涙が止まらなくなってしまって……。それくらいえりかに共感するところがあったんですね。えりかってお姉さんタイプで、みんなを心配させない、みんなの力になりたいと思っている子で、徹底的に弱いところは奥底にしまいこんで明るく振る舞っているんです。
この世界の中でも、明るくて頑張り屋さんでお姉さんだったんだけど、ひなげしには、自分の弱いところも打ち明けていくので、そうやって成長とか変化していくところも魅力的だなと思います。あと、お姉さんなのに情緒はガバガバで、デフォルメキャラだと気持ち一直線みたいなところがあって、すごく愛らしいところもあるんです。
──お姉さんっぽさは、桜木さんにもあるのですか?
桜木:私も実際にお姉ちゃんなので、人様に迷惑をかけないようにとか、みんなにとって気になるところは先回りして潰しておくとか、あと弱いところを隠すタイプでもあるので、すごくえりかに似ているなと思います。
──薄墨ひなげしはどうですか?
若山:ひなげしは、えりかとは打って変わって妹気質な感じがすごく強いキャラクターです。ツンケンしているので取っつきにくいように見えるのですが、しつこく押しかけてくる河津ゆり(CV.阿部菜摘子)とか、自分のことを大事にしてくれている人たちを大切に思っているし、実は熱い思いがある、めちゃくちゃ優しい子なんです。
そして、私も妹なので、甘えているわけではないけれど、結果的に甘えているみたいな。守られることに慣れている感じは自分と共通しているかなと思います。
──若山さんも、インドア派なのですか?
若山:めちゃめちゃインドアですね。ただ、ひなちゃん(ひなげし)くらいインドアだと生活に支障がありそうな気がするので、そこまでではないですね。お買い物とかに行くのは好きですけれど、何もしなくて家にいられる日があるなら、家でゆっくりしたり好きなことをしていたいタイプなので、ひなちゃんがゲームに熱中しちゃうところもよくわかります。
──第1話放送前なので、登場キャラクターについて、お二人に紹介していただければと思っています。まずは、リーダー気質のある河津ゆりです。
桜木:ゆりちゃんはもう見たまんまです。
若山:ザ・主人公で、みんなを引っ張ってくれるリーダー的役割を担っている女の子です。人を巻き込んで明るくしていくくらいの、すごい明るさがあります。
桜木:私もそうなりたい!
若山:プラスのエネルギーに溢れている子ですね。
桜木:そして巻き込まれても全然イヤな感じがしないんです。私なんかは、相手に負担をかけちゃうんじゃないか?みたいなことを思ってしまうんだけど、そこも突き抜けてくるから素敵です。
──続いて、霞れんげ(CV.村上まなつ)です。
桜木:かわいいよね。
若山:かわいい! 仲良くなりたいけど一歩踏み出すことができない、相手から来てくれると嬉しいんだけど、ワタワタしちゃうっていうところは、共感してしまいます。
桜木:それがわかりやすいところがまた愛らしいというか。困っているんだろうなって、全部考えが顔に漏れてるんですよ(笑)。
若山:そうなんですよね! 全部表情で感情がキャッチできちゃう。すごく素直で良い子なので、引き込みたくなっちゃうんです。そして割烹が上手い。というか、割烹のアイデアがすごい!
──作品の魅力でもある「割烹」を担っている人ですよね。
桜木:しかもそれが実は理に適ったメニューだったりするんですよ。その場面場面に合わせた割烹を提案してくれるので、優しいんです!
若山:本当に発想がすごいから、仲間に一人ほしいなあ。
桜木:日常の要だよね(笑)。
若山:無人島に連れて行くなられんげちゃん!
──吉野さざんか(CV.久野美咲)は、ギャルなんですよね。
桜木:さざんかちゃんはギャル!
若山:そして女子力がめっちゃ高くて、頭も良い。
桜木:難しい四字熟語を知ってるよね?
若山:あと、ことわざとかもポンと出してくるから、演じているこちらも「ん?なにそれ?」となっていることが多いんです。だから、ここでみんな一緒に学んでいこうってなってます(笑)。ギャップがあって、すごくかわいい子です。
──咲耶あやめ(CV.島袋美由利)は、どうですか?
若山:見た目の印象通り、委員長タイプです。
桜木:「ギルティ」という言葉を使う、そんなカタカナを操る委員長とははたして?
若山:「ギルティ」も彼女の中では大変思い入れがある言葉なんです。きっと見ていけばわかると思います。
桜木:本作が進んでいく中で、いちばん掘りがいがあるキャラかもしれないですね。アフレコのときも、回が進むにつれて、あやめをどんどん好きになるところがあったので。
若山:しっかり者で頑張ろうとしているあやめちゃんもかわいいし、そこからどんどんギャップが見えていくところもかわいいです。