音楽
倉知玲鳳・紡木吏佐が示す「聴いた人を前向きにさせる」RASらしいパワー【インタビュー】

これからもRASの音楽を聴いてブチ上がっていただければと思います!――12th Single「Bad Kids All Bet」ロングインタビュー|パレオ役・倉知玲鳳さん×チュチュ役・紡木吏佐さんが示す「ブレない」RAISE A SUILENの軸

ZEPP TOUR福岡公演を経て気づく「Change the world」の言葉に強さが増す理由

――現在、「RAISE A SUILEN ZEPP TOUR 2024-2025『PANDEMONIUM』」の真っ只中。この取材時点では福岡公演後となります。ネタバレにならないように、初演で感じた手応えを伺ってもよろしいでしょうか?

紡木:約3年ぶりのZEPP TOURでしたが、3年前は流行り病の影響でお客さんの声出しができなかったんですよね。今回はその制限もなく、みなさんも思うがままに声を出していて、とても楽しかったなと思います。

あと、これはライブ中に思ったことなのですが、「RASの歌詞って、こんなに『地獄』とか『HELL』などの単語が多いんだ」って(笑)。タイトルも「PANDEMONIUM」なので、それにちなんだ選曲をしているというのもありますが……。

ただ、それはストーリーで描かれているように、キャラクターが劣等感や苦悩……それぞれが思う「どん底」を抱えているからだと思うんです。それをみんなで乗り越えていくからこそ、「Change the world」の言葉に強さが増すのではないかなと。それに気がついたライブでした。

倉知:歌詞も本当に強気なものが多いよね。

紡木:それぞれ「地獄」を知っているからこその強気なんだろうね。

倉知:このライブはメンバー同士も目が合う瞬間が多くて、会場全体の一体感を感じていました。お客さんからも「いつも以上に楽しかった!」という感想をいただきましたが、私自身もそう感じていて……何が原因で「楽しかった」と思えたのかは、まだ解析しきれていないのですが……。

紡木:私もなんだよね。すごく楽しかったんだけど……なんでだったんだろう?

倉知:うーん……(Pを見て)?

P:メンバーとお客さんの距離が近い環境も影響しているのかなと思います。ZEPPが持つ独特な空気もありますから。

倉知:たしかに。スタンディングで、手の触れられそうな距離で演奏する機会も、最近だとなかなかないことでしたね。これが良い力になって、楽しさにもつながったのかな。

紡木:私は一曲目から優勝した気分だったんです。(『HELL! or HELL?』を)手札として温存することなく、最初からフルスロットルでした。

あとはRASはアンコールをやらないことがほとんどなので、アンコールが出にくいんだよね(笑)。裏に引っ込んだときにアンコールがまばらに聞こえてきたので、「みんな、戸惑っているんだろうな」と(笑)。「アンコール、あるよ!」って思っていました。

倉知:来ていただいたお知り合いの方に「私も1階席で参加したかった」「お客さんと一緒に頭を振りたかった」と言っていただけたのも嬉しかったです。

会場全体を巻き込んで、身体を動かしたいと思っていただけるようなライブができていたんだと思えたので、手応えアリです!

――ツアーの初日でその手応えとなると、今後がより楽しみになりますね! 紡木さんは、会場を盛り上げる上で意識していることはありましたか?

紡木:玲鳳ちゃんのお話にもあった通り、みなさんが「ライブ、楽しかった!」と言ってくださるのですが、毎度「こちらこそ」の気持ちなんです。ライブの演出について考えることもあるけれど、現場でのテンションに身を任せることも多いんですよね。なので改めて意識していることを聞かれると……。

倉知:私から見て、やはりつむちゃんはメンバーとお客さんのことを見てくれているなと、よく思います。つむちゃんの方を向くと、私の視線に気がついてくれることも多いんです。

紡木:キーボードとDJ台は、距離が離れていたり角度がついていたりして、アイコンタクトが取りづらいときもあるのですが、それでもDJ台を見てくれるんです。時には弾きながらこっちを向いてくれることもあるし……あなた(倉知さん)、やっぱりすごいよね!

倉知:(笑)。それは、つむちゃんが常にアンテナを張っているから、私が向いたときにも気がついてくれるんじゃないかな。アイコンタクトが取れると、より盛り上がりますから。

紡木:すごいなぁ……。私としては、その場を楽しむことに全力をかけています。それがあの盛り上がりにつながっているのではないかなと思います。

あとはアドレナリンですね。私、ライブの前は眠れないことも多いんだけど、玲鳳ちゃんはどう?

倉知:最近は頑張って寝るようにしてる……! ライブに向けて興奮もあるし、不安もあるから眠れないこともありましたが、アロマオイルやアイマスクを使って身体を休めるようになりました。

紡木:前日の過ごし方も、みんなそれぞれですね。

「1日、1RAS」です!

――今回リリースとなる「Bad Kids All Bet」で、改めて感じてほしい“RAISE A SUILEN像”について、お二人のお考えをお聞かせください。

紡木:曲調がどれだけ変わっても、常にブレないのがRAISE A SUILENだと思っています。応援の仕方としては、「背中を押すのではなく」「蹴り飛ばす」ニュアンスです。RASらしいやり方で、聴いた人を前向きにさせるパワーがあって。

なのでみなさん、「1日、1RAS」です! 生きていれば色々あると思いますが、これからもRASの音楽を聴いてブチ上がっていただければと思います!

あとは、音楽と一緒に歌詞にも注目してほしいですね! 今回で言うと、〈DoじゃなくてCan〉ですから。「強制されるのではなく、自分で選択肢を選べる」と私は解釈しました。この歌詞を見たとき、すごく感動したんですよね。

倉知:本当に良い歌詞が多いですよね。迷ったときやヘコんでしまったときは、ぜひRASの音楽を聴いてほしいです。

また、ブレることのない軸を持ちつつ、決して型にハマらないこともRASの強みだと思っています。この強みを感じていただけるようなライブを、これからも目指していきたいと思っています!

――2024年も大活躍だったRAISE A SUILENですが、最後に2025年に向けて、RASとしての個人目標をお聞かせください!

紡木:2024年のライブでは、神聖なるDJ台に仁王立ちしたことがありました。また、ZEPP TOURの福岡公演では、メンバー全員のところにお散歩に行ったり……このような新しいパフォーマンスを、2025年も生み出したいです。

倉知:私も、守りに入らないことを目標にしたいです。常に……

紡木:〈ワクワク〉?

倉知:そうそう!(笑) 常にワクワクできるような演奏やパフォーマンスを考えたいです!

一度試して上手くいったことに頼り切りになるのではなく、毎回のライブをしっかりと振り返って、いつもベストを尽くしていきたい……2025年も常に攻めていきたいと思います!

紡木:玲鳳ちゃん最高だよ……! 綺麗に歌詞を回収したね。

倉知:ありがとう(笑)。〈常にワクワク〉していきましょう!

【撮影:天倉 悠喜 インタビュー・文:西澤駿太郎 編集:鳥谷部宏平】

RAISE A SUILEN 12th Single「Bad Kids All Bet」商品情報

発売日:2025年1月8日(水)

Blu-ray付生産限定盤

商品タイプ:シングルCD+2Blu-ray
価格:11,000円(税込)
商品番号:BRMM-10873


通常盤

商品タイプ:シングルCD
価格:1,540円(税込)
商品番号:BRMM-10874


収録内容

CD

1.Bad Kids All Bet
2.WELCOME TO PANDEMONIUM
3.Bad Kids All Bet -instrumental-
4.WELCOME TO PANDEMONIUM -instrumental-

Blu-ray

〈Disc1〉
■RAISE A SUILEN LIVE 2024「ESSENTIALS」DAY1

1.BATTLE CRY
2.Repaint
3.UNSTOPPABLE
4.Beautiful Birthday
5.TWIN TALE
6.mind of Prominence
7.Domination to world
8.REIGNING
9.POLARIS
10.CORUSCATE -DNA-
11.V.I.P MONSTER
12.Sacred world
13.OUTSIDER RODEO
14.灼熱 Bonfire!
15.EXPOSE ‘Burn out!!!’

〈Disc2〉
■RAISE A SUILEN LIVE 2024「ESSENTIALS」DAY2

1.BATTLE CRY
2.Repaint
3.A DECLARATION OF ×××
4.Beautiful Birthday
5.TWIN TALE
6.mind of Prominence
7.Domination to world
8.REIGNING
9.POLARIS
10.CORUSCATE -DNA-
11.V.I.P MONSTER
12.Sacred world
13.OUTSIDER RODEO
14.灼熱 Bonfire!
15.HELL! or HELL?

RAISE A SUILEN ZEPP TOUR 2024-2025「PANDEMONIUM」ライブ情報


東京公演

日程:2025年1月19日(日) 
開場:17:00
開演:18:00(予定)
会場:Zepp DiverCity(TOKYO)

大阪公演

日程:2025年1月25日(土)
開場:17:00
開演:18:00(予定)
会場:Zepp Osaka Bayside

配信チケット

販売期間:2024年12月8日(日) 21:00 ~ 2025年1月26日(日) 21:00まで
配信期間:~2025年1月26日(日) 23:59まで

■チケット詳細はこちら

「BanG Dream! 10周年の軌跡展」開催概要

東京会場〈Space Galleria〉

住所:〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-20-7 アニメイト池袋本店8F
交通:池袋駅東口徒歩約5分
開催期間:2025年2月14日(金)~3月17日(月)
開催時間:11:00~21:00(平日)・10:00~20:00(土日祝)

※最終入場は閉場の30分前まで
※最終日3月17日は17時閉場(16時30分最終入場)
※状況により営業時間は変更になる場合がございます。
※入場は入れ替え制ではございません。
※運営状況については即時イベント公式HP及び公式X(旧Twitter)でご案内いたします。

■注意事項・その他会場情報などはこちら

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