冬アニメ『空色ユーティリティ』高木美佑さん×天海由梨奈さん×後藤彩佐さんインタビュー|今はゴルフに興味がない人でも「ゴルフって素敵だな」と思えるような作品に
2021年に1話完結の短編がTOKYO MXで放送され、2025年1月よりTVアニメシリーズの放送がスタートしたYostar Pictures初のオリジナルアニメ作品『空色ユーティリティ』。特別な何かを求めてゴルフと出会った高校生・青羽美波と、彼女と共にゴルフを楽しむ茜遥、星美彩花の3人による青春が、ゴルフを通じて描かれていきます。
そんな本作の放送開始を記念し、青羽美波を演じる高木美佑さん、茜遥を演じる天海由梨奈さん、星美彩花を演じる後藤彩佐さんにインタビュー! 短編と今回のTVアニメの違いから、本作のみどころや楽しみ方、そしてみなさんにとっての“スペシャルな特別”などをたっぷりお聞きしてきました。
作中の3人がそのまま飛び出してきたかのようなアフレコ現場
──まずはキャラクターの簡単な自己紹介をお願いします。
高木美佑さん(以下、高木):私が演じる青羽美波ちゃんは、本当に普通の高校1年生です。平凡な高校生活を送る中でこのままじゃ「自分は村人Aだ」って思い、自分が主人公になれるような“スペシャルな特別”を見つけたいって思っている女の子です。
趣味はソシャゲで、ソシャゲのことになると結構早口になったりとか、ちょっと少年っぽい感じのところもあったりします。あとは、ちょっとドジで運動神経がそこまで良くないけど、ゴルフと出会ってどうなっていくのか……っていう天真爛漫な子です。
天海由梨奈さん(以下、天海):遥はですね、ゴルフが好き……を通り越してゴルフを愛している高校3年生の女の子になります。
実際にゴルフの腕前もこの3キャラの中では1番持っていて。ゴルフが好きだからこそゴルフ練習場でアルバイトもしていたり、生活のすべてがゴルフに関わっている、そんな女の子になっています。性格としてはすごくサバサバしていて、いつでも前向き。周りを巻き込んでドタバタするのが好きなタイプです。ただ、内に秘めた何かを少し隠し持っているというか、ただ明るいだけの子じゃないんだよっていうのが魅力的な子です。
後藤彩佐さん(以下、後藤):彩花ちゃんは大学3年生で、インフルエンサーをしながらモデルの仕事もしてる子です。3人の中では1番年上だから年齢的にも精神的にも1番大人な女の子です。
でも可愛いゴルフウェアが大好きで、見つけちゃうと「わーっ!」ってなっちゃったり、3人でワチャワチャ楽しそうに話してる時は等身大な女の子っていう感じで、大人っぽいけれども、すごい可愛らしい部分を合わせ持ったとってもキュートな子です。
──本編映像を少し見させていただきましたが、誰かがボケ、誰かがツッコミという感じでもなく、それぞれがボケでありツッコミといった感じで立場がコロコロ変わるのが面白かったです。
高木:それぞれに自分の熱くなるものを持っていたり、誰かが振り回されていたらその都度ツッコんでくれる人が変わったりとか、結構面白い関係性だなって思います。
──短編を収録してからだいぶ時間が経ち、改めてのTVシリーズ収録になったと思いますが、久々の収録はいかがでしたか?
天海:短編とTVアニメで少しずつキャラクター性もブラッシュアップされていて、彩花だと年齢が上がっていたり、3人とも学校が違ったり、美波の同級生が出てきたりと内容自体もグレードアップしています。でも私的にはしっくり来たというか、それこそ短編があったからこそスムーズに感情移入できたというか、初回から遥としてアフレコに臨めたなって思っています。
あとはお2人(高木さんと後藤さん)との関係もずっと進んでいたので、収録時にはたくさん相談できましたし、本当に遥と彩花と美波みたいにワチャワチャしながら収録に行けたと思います。
後藤:私は今天海さんが言っていたように、(彩花は)短編の時高校3年生だったのが、TVシリーズでは大学3年生になったので、3人の中ではお姉さん的ポジションというのもあり、大人っぽい彩花ちゃんであることを意識しながら演じました。でも3人の関係性はやっぱり変わらず、楽しい雰囲気とかは短編の時からそのままなので、そこはすごく楽しく収録させていただきました。
高木:短編の時の美波はお姉さん2人とちょっと年下の美波みたいな関係性で、しかもまだゴルフ初心者だからちょっと自信がないところが多めに描かれていたんです。
でもテレビシリーズでは、学校での元気な姿が描かれていて、一方でふとした時に「自分の特別なものってなんだろう」って悩む姿も描かれていて、短編の時よりもずっと表情豊かな感じを受けたんです。なので、天真爛漫なところは特に大きく振り幅を持って演じようと思ってアフレコに臨みました。
──アフレコ現場の雰囲気はどんな感じだったのでしょうか?
高木:和気あいあいとした雰囲気で。
天海:作品と同じような感じって言って伝わるのかわかりませんが(笑)、キャラクターたちが画面からそのまま出てきたような関係性で収録を進めさせてもらって。めちゃくちゃ楽しかったですし、毎回「あっという間だね」なんて話をしながらやったりしていました。
後藤:アドリブのシーンも多かったので、それこそさっき言っていたみたいに、3人のそのまんまの雰囲気でアドリブもお届けできているんじゃないかなって思っています。
天海:アドリブの部分は本当に「みなさんにお任せします」みたいな感じだったので、この2人だったらどういう掛け合いをするだろうかとか、お互いに相談をちゃんとしつつでもあまり詰めすぎずといった感じで。
高木:作りすぎない感じというか、本当に普通の学生の日常会話みたいな雰囲気を求められていた気がしています。
ディレクションも結構自由で、私たちから出たものをとても尊重してくださる雰囲気だったので、「こっちもいいですね!」みたいなことをすごく言ってくださる現場でした。
──短編の時に監督のインタビューで「ゴルフのハウトゥーをやってしまうと、短編では描ききれないから、ゴルフの楽しさとか関係性を描きたい」とお話していましたが、今回のTVアニメシリーズでもやっぱ同じような感じで、お話作りをされているんでしょうか。
高木:そうですね。でも、説明しすぎない感じで、楽しさが伝わるような描き方をされてるのかなって思いますね。
天海:美波がそれこそゴルフ初心者さんと同じ目線でやってるのに対して、彩花と遥がこうアドバイスしていく、みたいな感じなんで。
高木:うんうん。
天海:本当にほどよい塩梅で、ここはこうで、ゴルフっていうのはこういう楽しみ方をするスポーツなんだよっていうのを、教えてくれる感じでした。
──では結構ステップアップがしっかりと描かれていくんですね。
高木:作中の練習場とかで遥が教えてくれることは、実際にゴルフを習ったら言われるようなことばっかりだと思います。
後藤:あと、ゴルフやってる人が見ても、クラブのこだわりとかすごい詰まってるので楽しんでもらえると思います。
高木:そう。クラブがすごく素敵に描かれていて。
天海:愛があるからこそ……キャラクターとか風景もすごい綺麗で力が込められていると思うんですけれど、それに勝るクラブの輝きというか。多分これはゴルフやってる人からするとすごいこだわりだなって感じてもらえると思います。
高木:高いしね、実際に買うの(笑)。
──しっかりモデルのあるクラブが描かれているんですか?
高木:そうですね。実際にあるクラブで、最新モデルも出てきます。
──確かに、協力企業のラインナップがすごいですもんね。
高木:クラブだけじゃなくて、ゴルフ場とかも実際にあるところが出てくるので、ちゃんと聖地があって、リアルに行けるような場所がしっかりと描かれています。