【今週の『ONE PIECE』の話題は?】ヒント満載? 元ロジャー海賊団・ギャバン、リプリーの妻&コロン父説濃厚に! シャンクス似の男と謎の美女の正体はいかに<1135話>
海賊王を目指し海へ出た主人公モンキー・D・ルフィとその仲間たちの活躍を描く、週刊少年ジャンプで連載中の漫画『ONE PIECE』(原作:尾田栄一郎氏)。
未知の島の心躍る冒険や強敵との痛快なバトルを通して仲間たちと絆を深め強く成長していく様は、まさにジャンプの三大原則「友情・努力・勝利」のど真ん中。その一方で、消された歴史や差別・奴隷制度などをめぐる世界の闇をも緻密な伏線と壮大な世界観で描き出す本作は、最終章へ突入した連載27年目の現在も怒涛の展開で読者の心を掴んで離しません。
1月4日(土)発売の週刊少年ジャンプに掲載された『ONE PIECE』第1135話“友の盃”では、本記事では、SNSでの反響とともに、最新話のポイントを振り返っていきます。
※本記事には『ONE PIECE』最新話(第1135話)のネタバレを含みます。コミックス派やアニメ派の方等、ジャンプ未読の方はご注意ください。
そこかしこにヒントが? リプリーの夫&コロンの父は元ロジャー海賊団のスコッパー・ギャバンが濃厚か
サウロがエルバフに開いた学校で教師をしているリプリー。1135話では、彼女に元海賊で年下、人間の内縁の夫がいるということ、さらにその夫との間にもうけたコロンという名の息子がいることが明らかになりました。
当然SNSはリプリーの内縁の夫&コロンの父である人物とは誰なのか?と考察・推察で賑わうことに。その正体は元ロジャー海賊団のスコッパー・ギャバンが濃厚だとする意見が多いようです。
謎の人物ながらギャバンの影を感じる要素は多数。まずはエルバフの戦士にも劣らない海賊であったこと、リプリーの見た目年齢が20代〜30代くらいなので、巨人族の実年齢を考えるとおよそ70〜80代であるギャバンは彼女と同年代であろうこと。
そして、近年ネット上の考察ではギャバンがエルバフにいるという説が有力視されているのも大きな理由。
扉絵連載「世界の甲板から」シリーズで双子岬がフィーチャーされた際、クロッカスと酒を酌み交わす編笠を被った謎の人物の後ろ姿が描かれました。この人物と1124話において「来い…」とエルバフでルフィたちを待ち構える者のシルエットが酷似していたことから、ギャバンがエルバフにいる説が浮上。偉大なる航路(グランドライン)の入口ではクロッカス、新世界の入口ではレイリーとルフィの冒険の重要地点では元ロジャー海賊団の面々と出会っていることから、ラフテルの手前ともいうべきエルバフでギャバンに出会うというのも頷ける話ですよね。
ちなみに彼は「火ノ傷の男」の有力候補としても最近の『ONE PIECE』考察を賑わせており、ここで巨人族の妻と息子を持つという要素が追加されるとなれば、物語における重要度が跳ね上がることは間違いありません。
さらに、リプリー・コロン・ギャバンが家族であると裏付ける共通点として、彼らの名前はすべて“記号”をモデルにしているという観点もあるよう。
同じく元ロジャー海賊団のレイリーとシャッキーの関係を鑑みても、リプリーとの間柄が内縁というカタチに落ち着いているのはなんだかリアリティがありますよね。コロンの毛質にもどことなくギャバンっぽさがあり、血縁を感じられるような気がしてきます。
これまでほとんど描かれてこなかったものの、ゴールド・ロジャーのゴールド(=金)、シルバーズ・レイリーのシルバー(=銀)、スコッパー・ギャバンのコッパー(=銅)という名前に含まれる色の序列から、ギャバンはロジャー海賊団の3番手を担っていた実力者であることが推測できる人物。巨人族の妻と息子を持つ元ロジャー海賊団として近々登場することを期待せずにはいられませんね。
どういうことなん…「イクイクの実」の能力、ビブロの生態に波紋が広がる
1135話では初登場の悪魔の実「イクイクの実」がXでトレンド入りするほど注目を集めました。
インパクトのある名前はさることながら、「無機物を巨大化(=育成?)することができる」という不思議な能力に多くの読者が着目。
「“育成”と言いつつ大きくなるだけ?」「ジュクジュクの実やデカデカの実と似てるけど…」「無機物を育成ってどういうことなんだ」「本は有機物じゃないのか?」「本以外には大きくすることないのかな?」など波紋を呼んでいます。育成の定義も難しいところですよね。
また、イクイクの実の保有者であるビブロについても「数百年ってどのくらい生きてるの?」「ビブロは空白の100年を生きてた可能性もある?」「現在最も長寿な巨人よりも長生きってことなんだろうか」など疑問が寄せられています。
フクロウ図書館ではただ本を大きくするためだけに“育成”の能力が使われているということになりますが、その能力の真価が今後別の場所で発揮される可能性もあるかも?ビブロが空白の100年に生きていたかどうかも注目したいポイントです。
シャンクスなの? 違うの? 正体不明の二人に今週も翻弄される読者たち
前回話題をさらったマントの二人組、神の騎士団所属と思しきシャンクス似の男と謎の女が今回も登場しました。
シャンクスの双子か?クローンか?と囁かれる謎の男は、顔やセリフの描写はなかったものの、シルエットからグリフォンのような剣を腰にさしていることが確認できました。このグリフォンのような剣が、読者を混乱に陥れることに。
「裏の裏をかいて本当にシャンクス本人では?」派や「1121話ラストの見開きで描かれたシルエットの人物では?」派など、読者の間でも意見が分かれているようです。グリフォンっぽい剣をもったシャンクスっぽい誰か……一体何者なのでしょうか。
一方、謎の女は一瞬にしてバキボキと巨人族の骨を折るという脅威の戦闘能力を披露することで読者を翻弄しました。
「能力者なのか?それとも六式の上位互換みたいなものか?」「頭が高いってことはやっぱり神の騎士団か」とその戦闘スタイルや所属に言及する声や、「めっちゃリリスに見える」「ジニーにも似ている気がするからジニーの子?」とビジュアルから正体に迫る声などさまざまな感想が。謎だらけの彼女ですが、凄まじく強そうなことだけは確かです。
2025年最初の連載となった今回も気になるシーンが満載でしたね。引き続きエルバフ編の盛り上がりから目が離せません!
[文/まりも]