『いずれ最強の錬金術師?』タクミ・イルマ役 坂田将吾さんインタビュー|誰かを助け、誰かに支えられながら――「人との繋がり」を大切に描く、錬金術師の異世界冒険譚
2025年1月よりTVアニメ『いずれ最強の錬金術師?』がTOKYO MX、BS11、AT-Xにて放送中、dアニメストア、ABEMAでは地上波1週間先行・最速配信中となっています。
勇者召喚に巻き込まれたサラリーマン・入間巧は、女神ノルンから手厚い加護とサポートを受け、異世界で人生をリトライすることに。バトルとは無縁の慎ましい生活を希望したはずが……与えられたのは聖剣も空飛ぶ船も作れるチートスキル『錬金術』だった! 商売ではボロ儲け、バトルでは無双状態。望んでいないのに最強となった錬金術師の、予想不能な異世界ライフが幕を開けます!
アニメイトタイムズでは、タクミ・イルマ役の坂田将吾さんにインタビューを実施! 演じるキャラクターの魅力や本作の印象などを語っていただきました。
タクミを演じる中で見つけた“繋がり”と“優しさ”
ーー坂田さんは、ライトノベル作品を見て声優を目指したと伺っています。
タクミ・イルマ役 坂田将吾さん(以下、坂田):ライトノベルの主人公として、僕が作品を見ていた時のように楽しんでいただけるように頑張りたいなと。もちろん原作の時点で魅力はありますが、それをアニメでどう高めていけるか、忠実に表現できるかという部分は頑張りどころですね。
ーーそんな坂田さんから見た『いずれ最強の錬金術師?』の魅力をお聞かせください。
坂田:ほのぼのとした雰囲気を楽しめるスローライフ系の魅力はもちろん、その裏で陰謀が動いているというシリアスな側面もあります。その両方が楽しめる作品だと思いました。
ーー坂田さん演じるタクミ・イルマの第一印象はいかがでしたか?
坂田:大人の少年心をかき集めたようなキャラクターという印象です。タクミは転生して今の姿になったわけですが、ほのぼのとした性格というか異世界を楽しむ、楽観的な気持ちが強いんです。そのうえで、周りの人のために全力で頑張ろうとする優しい部分も持っている。そういった心根の優しいところはタクミの魅力だと思います。
ーータクミが楽しそうに錬金術に励む様子は印象的でした。
坂田:僕自身も料理は好きなので、モノづくりへのワクワクみたいな部分は共感しながら演じさせていただきましたね。
ーーちなみに、タクミと同じ能力を持ったとしたら、何かしてみたいことはありますか?
坂田:異世界と聞くと戦うイメージが強かったので、あえて何か物を作って売るのは楽しそうだなと。オンラインゲームだと、生産職での金策が好きなんですよ。物を作って売るという行為が楽しくて。とあるMMORPGに高く売れるクッキーがあって、ずっとクッキーを売っていました(笑)。
ーータクミを演じていく中で、坂田さんの心に響いたシーンはありますか?
坂田:村を旅立つシーンですね。転生して初めて居住する村で、短いとはいえ1ヶ月以上過ごしているので、旅立つ時には思い出も蘇ってくるはず。そういった部分を考えながら、演じさせていただきました。オーディション時にも演じさせていただいたシーンですが、「本当にお世話になりました」というセリフが好きです。
ーーオーディション時には、どういった役作りで臨まれたのでしょうか?
坂田:テープオーディションだったので、コミックスを読ませていただき、「こういう感じでやってみようかな」「コメディとシリアスの差はしっかりつけよう」とか、準備はそれぐらいに留めて、考えすぎずにフレッシュな気持ちで挑みました。
オーディション時はタクミの見た目に合わせて、少し高い声で演じていたんです。ただ、最初の収録では「中身が40歳なので、もう少し落ち着いた感じで」と言われましたね。
ーータクミを演じる中で、成長できた部分もありそうですね。
坂田:そうですね。キャラクターを守りながら、幅広い表現に挑戦できました。人と人の繋がりを強く感じられる作品だったので、そういった部分に影響を受けて、お芝居の引き出しも増やせた気がします。